【総合商社】各商社の意外な採用事情(5大商社比較)
どうも、ドチです🐱
新年あけましておめでとうございます㊗️
今年もよろしくお願いします🎍
2021年/22年は、途中で数ヶ月単位で長らくブログ更新を中断する時期がありましたが、
🔥今年はなるべく最低でも10記事/月以上の更新頻度で継続すること✏️🔥
これが私のブロガーとしての目標です✨
さて、2023年1発目の今回のテーマは「5大商社の採用事情」に関してですね👫
前回記事を書く準備として、各社の有価証券報告書を始めとするいろいろな資料を見てたのですが、
やっぱ本当にいろいろな情報が載ってて、それをただカンタンにまとめるだけで発見があるんですよ👁✨
あらためて自身の所属する業界のことを知るのはおもしろいな〜って思いましたね😄
そして!
各商社がHPなどで打ち出すメッセージや、採用に関する施策をじっくり見てみると、、
各社の方針の違いや、全社に共通する意外な傾向、そして欲する人材の明確さなど驚くべきことが多々ありました💦
ってことで、今回も5大商社の情報をpick upしてまとめて、業界の現役社員としての視点も加えることでオリジナルな記事にします✏️
業界への就職・転職を考えられてる人のみならず、現役社員の読者の方にも楽しんでいただける内容になってますので✌️
🏢人が命の総合商社🏢
新年1発目を飾るには、人材の採用をテーマとすることは相応しいですね👍
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:けっこう長い🙇♂️💦(5分程度))
目次
- データで見る5大商社の新卒・中途採用事情🔍
- 5大商社各社の採用に関する特徴とメッセージ性📩
1. データで見る5大商社の新卒・中途採用事情🔍
早速、過去3年度分(2019-2021年度)の各社の新卒・中途採用の数字をご紹介します。
いずれもHP上で拾った数字です📊
注意書きの通り、グレーセルの三井物産と住友商事の新卒採用人数は一般職も含んでおります。
なので、純粋に「総合職」で測りたい場合はこの数字から十数人?を差し引いて考える必要があります。
さてさて、ここから言えることはなんでしょうか?
私なりの分析はこんな感じです👇
①個社
- 採用人数に占める割合が大きいのは三井物産と丸紅
- 三井物産は顕著に中途の採用人数を増やしている
- 逆に伊藤忠は極端に中途採用人数・割合が少ない
- 三菱商事と住友商事は、中途採用割合を15%前後でキープ
②全体
- 新卒採用人数がこの直近3年度の推移だけ見ても激減
- かと言って、意外にもそんなに中途採用人数が増えていってるわけでもない
- 20年度の中途採用と21年度の新卒採用は、20年2-3月より本格化したコロナ禍の影響で減ってる?
- そもそも、全体的にinの数字が明らかに減少傾向で、この業界はさらなる「狭き門」になりつつある。
なるほどなるほど🤔
これ、けっこう意外じゃないですか?
過去記事でお伝えしてますとおり、総合商社は純利益にせよキャッシュフローにせよ、近年、過去最高をマークしてます。
つまり、その意味では単純に人をドンドン増やしていってもおかしくないですよね?
ところが減っていってます📉
👱♂️「新卒を減らして中途を増やしてるんでしょ?」
数字をまとめるまでは私もそう思ってたのですが、前述のとおり、あきらかにそうではないですよね。
ちょっとここで視点を変えてみましょうか👀
他業界ほどではありませんが、昨今はやはり総合商社でも離職率が高まってきましたね。
そこで、21年度における自己都合離職者率(=定年退職ではない離職者の、全社員に占める割合)を調べましたが、以下のとおりです。
三菱商事・・・1.5% 三井物産・・・1.69% 伊藤忠商事・・1.6% 丸紅・・・・・3.3% 住友商事・・・データ無し🤷♀️💦
(各社HPより引用)
丸紅がちょっと突出してますが、、まあ約1.7%くらいを業界平均としましょうか。
ザックリ、本社採用の全従業員が5,000名?そうすると自己都合離職者は85名/年。
そこに毎年定年退職者が、、最近ならまだ団塊世代の後期で130-140名/年くらいはいるかな〜って感じとして、
合計でだいたい毎年220-230名は会社からのoutがあると🤔モットイルカナ・・
一方で、先ほどまで紹介してたデータでは、新卒+中途のinの数字は約140名/年くらい。
なので、確実に毎年outの方が80-90名くらい多いわけです⚡️
いろんな理由があると思いますが、ITの発達やビジネスモデルの変化(薄利多売→高付加価値)などによるものでしょう。
総合商社にとって、適切な従業員数ってどれくらいなのでしょうかね。
興味深いので、いつか考察して記事にしてみたいと思います👍
(好奇心というより、自分がクビ切られそうな時に備えるためですね🐱💦)
2. 5大商社各社の採用に関する特徴とメッセージ性📩
ここまでデータを基に、採用「人数」にフォーカスした話をしてきましたね。
この章では、各社による採用「方針」にフォーカスしていきます🔥
さあ、転職希望者や就活生の方は必見です👁✨
ぜひとも参考にしてご自身のアクションに役立てていただければ嬉しいです。
(1)三菱商事
三菱商事が採用に関して間接的に打ち出してるように見受けられるメッセージは、ズバリ、「新卒の即戦力化」な気がします。
それを表すものご紹介していきましょう。
まずは新卒採用HPのFAQからの引用です👇
「三菱商事は、経営人材が育つ会社を目指しています。経営人材とは、経営マインドをもって事業価値向上にコミットする人材です。経営人材に大切な3つの能力があります。1つ目は、内外環境の変化を想定し先を見据えた戦略を練り上げる「構想力」。2つ目は、人と組織を牽引し最後までやり抜く「実行力」。そして3つ目は、謙虚さと誠実さを持って周囲から信頼される「高い倫理観」です。多様な経験や不断の自己研鑽を通じて、自らもこれらの能力を備え、経営人材になることを志す人材を求めます。」
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/recruit/newgraduate/faq.html
ここに記載のある「構想力」ですが、実は、近年の三菱商事の新卒採用向けインターンシップのエントリーシート(ES)ってこんな感じなんです⬇️
ヤバくないですか⁉️
もちろん、採用の段階で、
👴「うん、この学生さんの新規事業案、めっちゃいいわ〜」
なんて思わせるレベルのものを仕上げてくる必要なんてないです🙅♀️💦
ただ、なんて言いますか、
♦️🏢♦️「これまでと違う世界に入るものと認識して、ちょっとビジネスマインド磨いて挑んでね」
というメッセージ性は垣間見えるわけですよ。
中途は特に増やさず、ただ、新卒で挑む若者にはこれまでより1つ2つギアチェンジしてもらいたい🔥
それが三菱商事の新卒採用に思えます。
(2)三井物産
「人の三井」と言われるだけあって、人材の採用を始めとして、何かと新しいトピックを繰り出す会社です。
23年度入社の新卒採用から、インターンシップを通した通年での選考となりました。
HP上(新卒採用Q&A)にも以下のとおり記載があります。
「Q. インターンシップに参加せずに三井物産に入社することは可能でしょうか」
「A. 当社はインターンシップを本選考プロセスに組み込んでおります。インターンシップに参加せずに入社することはできません。」
https://career.mitsui.com/recruit/internship/
また、中途採用に関しても、第1-第4クールに分けて通年採用を実施してます。
クール毎に募集する本部・部署・室/ポジションをHPに記載し応募するのですが、よく見るとHP上(募集ポジション(キャリア採用))に以下の記載があります。
「選考を通じてご本人の適正・スキルを考慮した結果、最終的な配属が変更になる可能性がございます」
このように、このポジションでなくとも良い人材は何としても取る❗️的な姿勢であったり、
募集するポジション毎に求める人物像を事細かく記載するあたりが、三井物産がかなり中途採用に力を入れている様子が見て取れます👁
https://www.i-note.up/mitsuibussan/career/
(3)伊藤忠商事
近年、5大商社の中でも学生からの随一の人気を誇るのが伊藤忠です。
三菱商事に次いで自己都合離職者も少ないこと、また、社内で主流の中国語人材育成のノウハウが確立されてるからなのか、
中途採用の割合が最も低いのも伊藤忠でしたね☝️
そんな中、伊藤忠商事ならではの採用プログラムがありますのでご紹介します。
https://career.itochu.co.jp/student/information/legal_apprenticeship.html
司法修習生を対象とした選考プロセスです(2023年1月1日現在では応募終了してますね)。
司法修習生とはですね、司法試験合格後に法曹資格(弁護士・裁判官・検察官の資格のこと)を得るために必要な実務研修を行なってる人のことです👨🎓
https://www.businesslawyers.jp/articles/1176
上記のサイト上では伊藤忠の法務部員がフォーカスされてますが、
- 法的にどうか?より案件を進めるために営業部門と一緒に攻める法務を❗️
- 引き続き少数精鋭で生産性向上を❗️
的な記述があり、そういう専門性の高い人材獲得への強いニーズがうかがえます💪
(4)住友商事
19年度は200名を超える数の新卒を大量に採用した住友商事。
もちろん、一般職を一定数含んだ数字とは言え、かなりの数の採用数ですよね。
さて、そんな住商ですが、(HPでの情報を見るかぎりでは)5社の中では1番メッセージ性や個性が感じられませんでした🤷♂️ガーン
ただ、中途採用に関しては「オープン型」という枠を設けており、ここには、
「経験や専門性の有無は問いません。ご自身の個性を活かし、住友商事で挑戦してみたい方、ぜひご応募ください。」
という記載があり、個性重視の採用枠がある点を打ち出しています。
https://sumitomocorp-career.com/opened-career.html
(5)丸紅
先ほどのデータでは、自己都合離職率が5社の中で1番高かったのが丸紅でしたね。
それもあってか、実は5社の中で1番他社との違いがあったり、創意工夫をしているように見えたのも丸紅でした✌️🟤✨
昔から人材を「人財」って書いてるのも丸紅ですよね〜😏
まず挙げるのはやはり女性比率向上宣言(*私の造語ですから💦)ですよね👧👩👱♀️
20年12月、同社は総合職の新卒採用における女性比率を3年以内に40-50%に引き上げることを決定してます。
すでに22年3月期の採用者数(新卒)は女性比率40%(男性74名、女性50名)になってます。
また、22年8月に女性活躍推進2.0を定め、新卒・中途を合わせた採用全体の女性比率も50%程度にすることを目指す、としてます。
採用担当課の方も、それを象徴するように女性の方ですね。
https://hrmos.co/pages/marubeni-career/
その他、新卒採用でも「No.1採用(=ある分野での”第一人者”が対象)」とか、一般的な6月の新卒一斉選考とは異なる、新卒・若手対象の「Career Vision採用(ジョブ型)」などをそろえてます。
この採用の充実度を少し斜めから見てしまうと、やはり、
差が開きつつある上位商社からいかに優秀な人材を惹きつけて取るか?🔥🟤🔥
が丸紅にとっての積年の命題のようにも見て取れますね🤔
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いかがでしたでしょうか❓
・・新卒採用で総合商社を目指す就活生の方々にとっては、、なかなかキビシ〜内容ですね💦
何も考えずにハナクソほじほじしてて、まあ明るくて元気で体力ありそ〜っていう私どもの時代とは量も質も違う時代🐱💦
まあただですね、時代も変わりいろいろな業種・職種が新たにできて、
そもそも応募する学生数の母数も間違いなく減ってると思いますので、
目指される場合はできることを地道にやって本番に備えて頑張りましょ💪
このブログの記事をた〜くさん読んで、現役社員が何を考えてるか、ぜひ参考にしてもらってですね😄ナハハ
中途での入社を目指す読者のみなさまも、こんな感じで各商社の採用方針をじっくり観察して、
ご自身の職歴やパーソナリティに相応しい会社を選んでいただければと思います☝️
引き続き業界のリアルを伝えていければと思ってます🐱
ご質問等あれば、お気軽に本ブログのお問い合わせフォームか、
もしくはTwitterへDM下さい🖐