コロナ禍での東南アジアの経済状況と注目EC事業者

時事ニュース

どうも、ドチです🐱

以前、コロナ禍で注目される中国のIT・ヘルスケア産業の関連企業の台頭を解説しました。

今回は、東南アジアにおいても同様なトレンドなのか、直近の経済状況・見通しと併せ、調べた内容をご紹介させて頂きます📊

では早速見ていきましょう!

目次

  1. 東南アジア主要国の4-6月期経済状況及び通年見通し
  2. コロナ禍での注目EC事業者

1. 東南アジア主要国の4-6月期経済状況及び通年見通し

主要各国の詳細を以下の通りまとめてみました✏️

①ベトナム🇻🇳

東南アジア域内で最も早く、4月から経済活動を再開。小売業の売上高は7月時点で前年同期比▲0.4%まで回復し、輸出は6月以降に前年同期比でプラス成長。2020年通年のGDP成長率は+2.8%との見通し(世界銀行)。主要国の中では唯一のプラス成長見通しとなる。

②マレーシア🇲🇾

ベトナムに続き経済活動の再開(5月)。大きなマイナス成長(▲17.1%)を記録するも最悪期を脱したとする見方が強い。卸売業・小売業販売、鉱工業生産、輸出等の指標に回復の兆候あり。中銀のユヌス総裁によれば、20年後半に持ち直すと見通しを示している。2020年通年のGDP成長率は▲3.5%~▲5.5%との予測(同国中銀)。

③タイ🇹🇭

マレーシア同様、4-6月期は大きなマイナス成長(▲12.2%)を記録するも、最悪期を脱したとする見方が強い。6月より少しずつ消費が回復しつつある。7月、同国中銀総裁が、「今後は緩やかに回復」との認識を示した。他方、主力の観光業・輸出産業は、各々、外国人観光客の受入停止の継続、主要輸出先でコロナ禍の影響が影響し、コロナ禍以前に戻るには2年要するとの見通しも示した。2020年通年のGDP成長率は▲8.1%との予測(同国中銀)。

④インドネシア🇮🇩

上記3カ国と異なり、景気回復が遅れる見込みとなっている。4-6月期のGDP成長率は▲5.3%ではあるものの、未だ毎日約2千人の新規感染者が発生。政府による行動制限解除のペースも遅く、財政支出も遅れ気味。7月時点で、世界銀行は通年の成長率を▲0.3%と見通したが、行動制限の継続が未だに続く中、更に低くなることが予想される。

⑤フィリピン🇵🇭

8月28日現在で、東南アジア域最多の累計感染者数となっており、インドネシア同様、景気回復が遅れる見込みとなっている。4-6月期のGDP成長率は▲16.5%を記録、感染拡大に歯止めが掛からず、8月には首都圏及び近隣州で一時外出・移動制限が再導入された。首都圏にGDPの約4割が集中する為、経済的影響は大。2020年通年の成長率を▲5.5%と予測(同国政府)。

2. コロナ禍での注目EC事業者

2020年8月現在、東南アジアでのインターネット接続環境を持つ人口は3.6億人に達しています。ネットでの経済活動規模は1,000億ドルに達している様で、米中等世界的な株式市場のトレンド同様、コロナ禍ではEC事業者の成長が顕著でしたので、以下、代表的な2つのシンガポール🇸🇬のEC事業者をご紹介していきます。

  1. Sea
  2. Lazada

①Sea

同社は、オンラインゲーム事業”Garena”からスタートし、中国の時価総額No.1企業(20年6月末時点)であるTencentから出資を受け、EC事業”Shopee”を伸ばしました(東南アジアでアプリDL数最大のEC)。ゲームもECも、コロナ禍での各国政府による行動制限等の措置が後押しし、20年8月27日時点で、時価総額が19年末の4倍弱(=約750億ドル)となり、東南アジア最大の企業となっています✨🏢✨

コロナ禍が本格化し始めた20年1-3月期において、主力のゲーム部門が前年同期比で売上倍増、これまでは赤字となっていたEC部門でも取扱件数、売上が共に倍増。年内のEC部門黒字化が期待されています💰

②Lazada

同社も東南アジアの大手EC事業者。こちらも中国の時価総額No.2企業(20年6月末時点)であるアリババグループの傘下に入る企業で、前述のShopeeが急成長し19年にLazadaを追い抜くまでは同地域最大のEC事業者でした。

既存事業を拡大する一方、金融サービスの提供を模索する等多角化を進めつつあります。

いかがでしたでしょうか❓2020年は世界的にEC事業者の年ですね。

何か質問がある方はお問い合わせフォームor Twitter🐦よりご連絡を❗️

最後に。

安倍首相、お疲れ様でした✨🐱