【総合商社】猫でも分かる商社の事業投資解説!エクアドルでのバナナ生産事業②

仕事内容 総合商社

どうも、ドチです🐱

今回は、前回に引き続き、「総合商社の事業投資とは?」について、具体的なフィクションの案件例を挙げ分かりやすく説明する記事の続編です✍️

続編の記事なんで、前回記事をご覧になってない方にはなるべく⬆️をまず見て頂きたいですが、

👱‍♂️「いや、そんな時間ないから🖐」

という方の為に(🐱😢)、簡単に以下の通り、前回のあらすじをご紹介しますね👇

  • B商事の食料本部青果事業部バナナ事業課に務めるAさん(👱‍♂️)は、B商事と長年の取引関係のある日本の大手小売業者のC社と共にエクアドルでの高級バナナ生産&パッキング案件を成功させるべく、共同スタディを開始した。
  • 両社は、同国で高級品を生産するE社とタッグを組む方針を決めた。現地調査の前に、想定生産量の販売先をC社5-7割、B商事3-5割と約し、B商事は物流課が既にマーケティング活動を開始。ある程度販売先の目処が立ってきた。
  • 今回の話は、Aさんと、C社のD課長(👴)がエクアドルに降り立った場面から始まる。

尚、本記事も、主に内定者&就活生、そして他業種の若手ビジネスマンの方々向けって感じです(若手商社マンには少し物足りないかもしれません)

ただ、同業者の皆さんからも率直なご意見を頂けるととてつもなく嬉しいです🐱✨

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長い(3−4分程度🙇‍♂️))

尚、本記事に出てくるイベント/数字は基本フィクションです🖐

目次

  1. エクアドル入国!
  2. E社バナナ農園視察
  3. パッキング工場予定地視察
  4. 現地政府訪問

1. エクアドル入国!

AさんとD課長が現地に入った✈️Aさんにとっては3年ぶりのエクアドル🇪🇨

こうして、D課長をお連れし、物流担当時代に可愛がってもらえた大好きなC社と一緒に投資案件をやれるチャンスがあるなんて、、まさに、商社マン冥利に尽きるシーンだ。

👱‍♂️(よぉおし!現場を徹底的に調べて、必ずC社と案件を成功させるぞ🔥

担当者は現場に来ればいつだってアドレナリンが出るものだ💪

ホテル到着。出迎えてくれたのは、現地パートナー企業のE社のF社長だ(🕺)。

B商事の現地スタッフも合流し、F社長ホストの下、ディナーを楽しみながら、今後1週間の旅程を確認し、その日はゆっくり休んだ。

2. E社バナナ農園視察

旅程の最初は、E社の農園の視察だ。同国最大都市のグアヤキルから車で約2時間走った、標高500mの高地に広がる、同国でも有数のバナナ農園だ🍌

E社の現在運営中の農園に隣接する広大な土地が、このC社向けプロジェクトの予定地となる。

さすが世界有数の名産地の一大業者、トラクターや収穫機、灌漑施設等非常にしっかりしていて、想像していたよりも安定して生産が出来そうなのは一目瞭然であった。

👱‍♂️(プロジェクト用の土地の開墾は誰が?どうやって?)

気になり、F社長に質問した。

🕺「ウチと取引の長い地元のG社がやる。2年後の生産開始には間に合うさ、アミーゴ🖐

実務研修生の経験から、ラテン系の楽観はプロジェクトの大敵であることは学習済だ。調べてみると、、やはり、、G社実績は、遅延のオンパレードであることが発覚した。それをD課長に報告。

👴「なるほど、、手を打たないといかんね。。」

3. パッキング工場予定地視察

次にパッキング工場予定地だ。輸出港となる、同国最大のグアヤキル港の一角に国有地がある。そこに工場を建てられる様、政府と強いパイプを持つF社長が交渉し、内諾を得ていた。現地パートナーとして心強い一面である。

工場はまだない為、E社が業務委託をしている既存の工場を見学した🏭パッキング工場は、その作業の特色から割とシンプルな造りになっており、安全面を見ても危険な作業場はほとんどない。

気になるのはやはり労働力の確保。だが、①特殊技能が必要でないこと、②この国では若者の人口もドンドン増えていく見通しであること、の2点からさほど心配はなさそうだ。

ただ、、事前にF社長にまとめてもらったデータに目を通した上で、どうしても気になることがあった。

👱‍♂️「社長、御社はどうもこの工場の年間パッキング能力を上回る数量の商品を農園から出荷している様なのですが。。なんでですか??この敷地内に余剰バナナが在庫されている様子もないですし👀💦」
🕺「あぁ〜。先日、農園まで行った道覚えてる??道なき道って感じでしょ?たまにね、山賊が出るわけ。安全第一だし、仕方ないからちょっと分けてあげてるのよ🖐😄」
👴👱‍♂️「・・・」

なんと。。それはそうと、もっと早く言ってよ・・

4. 地元政府訪問

滞在期間中、最後に訪れたのは地元政府。プロジェクトを行なう場所を管轄する政府との関係作りは不可欠だ

先方の担当者が、2時間遅れで面談室に来た(←役人は本当にいつも遅れるものだ・・・)。

👨‍🦱「Hola〜!どうもですね。えっと、中国の方でしたっけ?(←役人の記憶は適当なものだ・・・)」
👱‍♂️「いえ、日本から来ました。バナナ農園のプロジェクトの件ですね」

そう答えつつも、中国の勢いが南米にまで急速に及び始めている現実を実感した。

👨‍🦱「おぉ!スペイン語話せるんですね??素晴らしい✨いや〜、今日は・・カクカクシカジカ・・ベラベラベラベラ・・ハッハッハ😂」
👱‍♂️(・・・長く、無関係な話をニコニコ聞いてあげる姿勢も大事だ。プロジェクトがスタートして、私が駐在員になったら、この人とも長く付き合って行くことになるのだから😏)←投資案件に携わる全ての商社マンは、✨自分が駐在出来る✨と思ってしまうものだ。

話も終わり、さて席を立とうとした時、、

👨‍🦱「そう言えば、、プロジェクトはいつからでしたっけ?」
👱‍♂️「全て整えばですが、2年後の202X年から生産開始で考えておりますが・・何か?」
👨‍🦱「来年、新しい税制法案が国会で審議される予定です。これが通れば、この国の主産品であるバナナも例外なく、売上税が5%UPすることになると思いますんで🖐」
👴👱‍♂️「・・・」

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滞在最終日のディナーをD課長と2人で過ごす🌃

👴「A君、、この現場視察を通じて、プロジェクトの開始時期や採算に影響のあるリスク、結構見つかったね〜💦」
👱‍♂️「そうですね〜。。一つひとつ対策考えていきましょ!!絶対、やり遂げましょうよ!!」

D課長とAさんは、山積みの課題と一緒にエクアドルの地を後にした✈️

~To be continued~

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いかがでしたでしょうか❓フィクションですけど&もちろん、現実はもっと無数の壁が立ちはだかるんですけど、ストーリー自体は結構リアルだと思いますよ!!とにかく、今回も「分かりやすさ」を最重視です。悪しからず🙇‍♂️💦

次回の続編は、「C社とのリスク対応策協議から案件形成に至るまでの話💦」になります。お楽しみに!!(多分、、全4or5話になっちゃいます・・💦)

一応、、「事業投資とは?」の概要論を書いた記事もご参考まで⬇️

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最後に。

なんか、この手のストーリー記事だったら、商材と国/地域変えれば延々と書ける気がするな・・需要を見て考えていきますね🐱✨

P.S.

平日は毎日Twitter上で総合商社関連News等をまとめて呟いてます。よかったら見てみてね👁 → @Dochikun1(本画面右下よりTwitter内容閲覧可能👍)