【業界比較】商社の物流業務と物流会社の仕事の違い
どうも、ドチです🐱
最近は就活も佳境に入ってきているためか、特に就活中の学生さんの方からたくさんご質問を受けます。
そんな中、こういう質問を受けました👇
👧「商社の貿易業務と物流会社の仕事って何が違うんですか?」
なるほど、なるほど。
たしかに、何となくどちらも、
「A国のB地点からC国のD地点に運んで儲ける⛴✈️🛤」
ってイメージはありますよね?
結論、かぶってる部分もあるんですが、根本的には目指すところが違うんですね。
それを今回の記事で、なるべくわかりやすく解説したいと思います💪
・・ということで、今回は「商社の物流業務と物流会社の違い」についてです。
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:ちょっと長め(4-5分程度))
目次:
- 両者の違い🆚
- 商社は物流会社のお客さん🙇♂️
- でも物流会社は商社のお客さんでもある❓
1. 両者の違い🆚
いつもの通り、できるだけ簡単な説明を心がけてみます。
結論から言うと、そもそもビジネスモデルが違うんですよね。
こんな感じで整理できるかな〜って感じです👇
①総合商社 : メーカーAから買ってユーザーに売る (利益 = 販売価格 - 物流費 - 仕入価格) ②物流会社 : モノを動かしたい人に物流のセットアップをする (利益 = サービス価格 - 発注費用)
上記①の「物流費」というのが、②でいう「サービス価格」になります。
超極端だけど、超分かりやすく身近なコトに例えてみましょうか。
渋谷に中華料理好きの金持ちのZさん(✨👨🦰✨)がいます。
お金持ちのAさんに気に入られたいというAさん(👩)は、何とかしてZさんの期待に応えたいと思いアプローチします。
👩「Zさん、ワタシ、死ぬほど美味しい麻婆豆腐知ってるんです。新宿にあるシセンマーボってお店なんですけどね」
✨👨🦰✨「え、食べたい!1時間以内に持ってきてくれない?高くてもいいから🖐」
そこでAさんは、シセンマーボに電話📱調理に30分かかると分かりました。
そしてこのお店はUberEatsの配達は受け付けていないとのこと🙅♂️
👩(料理が出来てから30分で渋谷→新宿かぁ・・。忙しいZさん、本当に1時間で届けなきゃ食べてもらえないだろうな)
考えた挙句、Aさんは、なにかと都内の交通事情に詳しい、(だけどなにかとしたたか😏な)友人のBさん(👦)に電話で相談します📱
👦「新宿の三丁目から→渋谷のXXまで30分ね。知り合いにPick upさせるけど、そのルートだったらお店から車で行くより、メトロで神宮前まで行かせて、そっから代々木公園をぐるっと回ってタクシーで行くのが一番早いかな」
👩「ありがとう〜」
👦「いやいや。その知り合いの交通費は今度またでいいよ🖐たださ、そのさ、今度ご飯行こうよ💓(ブチッ)」
📱ツーツー・・。
こうして、美味しい麻婆豆腐を無事に時間内に届けたAさんは、Zさんに気に入られ、恵比寿の会員制の高級焼肉に連れて行ってもらえました✨
——
ちょっと意味の分からない設定でしたね。
ただ、実はけっこうポイントが詰まってるストーリーなんですよ😏ムフフ
登場人物は、それぞれ、
Aさん👩 = 商社 Bさん👦 = 物流会社 Zさん👨🦰 = メーカー等のユーザー
って感じです。
ポイントは、
- 商社は物流会社にとっての大口のお客さんであること(👦→💓👩💓)
- 商社の物流の仕事は、お金持ちの誰かのお悩みごとの解決/満足を満たすお仕事(👩→💓👨🦰💓)
- そういった物流の仕事を通じて、その先の美味しい事業投資(=恵比寿の会員制の高級焼肉)を獲得(👩😏✨)
- その上で、物流会社は商社にとっての便利屋さん(👦💦)
- ただ、物流会社はA地点からB地点にどれくらいのコストでどのくらいの所要時間で持ってけるか超詳しい(👦😏✨)
ということなんですね🖐
2. 商社は物流会社のお客さん🙇♂️
・・・ということで、物流会社にとって、世界中のモノの需給(=どこでたくさん作られて供給が過剰で、どこで超売れるから供給が追いついてない)に敏感でそのギャップを埋めて儲けたい商社は大切なお客さんなのですね。
麻婆豆腐の例から少し進化させて、ちょっと両者がビジネスの現場でどんなやりとりをしてるか、(また適当な例ですが、)コーヒー豆の物流商売の話を例にします☕️
中南米から日本に輸入するケースでの各関係者の会話を見てみましょう👁
🇧🇷コーヒー豆卸業者「ゴメンナサ〜イ。豆の輸送トラックが農園→出荷港までの道中で沼にハマっちゃって💦一部、船の出荷に間に合わないデ〜ス」
商社「え〜、、全て順調って日本のお客さんに連絡したばかりなのに・・・😢どうしよ、、船に積む豆の数量が減っちゃうなら、トンあたりの運賃が上がっちゃって赤字だよ・・・」
商「あのさ〜、ちょっと直前で悪いけど、明日ブラジルのSantos港に着く船、もう少し小さくて運賃の安い船に変えてくれないすか😁💦」
物流会社「え〜!?無理ですよ。もう船アレンジしちゃってるし、明日着くんですよ?今からリリースなんて出来ませんよ〜😢」
商「いや、そこを何とかさ😒長い付き合いじゃないすか」
物「うぅ、、分かりました。・・・(中略)・・・。我々のネットワークを駆使して、何とか手配できました。このサイズの船は、Santos港→横浜港直通の運航ルートがないんで、シンガポール経由になりますが、、追加コストは何とかウチで持ちます」
商「どうもです😄」
=2時間後=
🇧🇷卸「あ、言い忘れてたっけか?トラック間に合いそう😄全量ちゃんと積んでね」
商「・・・(マジいつか殺○ぞお前)。わかった〜😁良かったです〜」
商「あのぉ、、やっぱかねてから予定してた大型船に戻して〜エヘヘ😉💦」
物「承知しました!(マジいつか殺○ぞお前)」
日々、海外の取引先に振り回される商社に振り回される物流会社の方々の苦労がお分かり頂けたであろうか。
3. でも物流会社は商社のお客さんでもある❓
さて、最後にちょっとややこしい話をします。
実は、そんな物流会社も、とある総合商社の事業部のお客さんになることがあるって話なんです。
読者の皆さんの中には、各商社のHPで事業紹介を見たことがある方もいると思います。
その中に、
- 航空機リース
- 船舶販売事業
などがあります。
これらは、(ボーイング等の)航空機メーカーと航空会社の間に仲介し、航空機を買って航空会社に貸し出すというビジネスであり、つまりは物流会社さんがお客さんになるって話なんですね。
やっぱいろいろな事業に手を出してるんで、1つの業界に対しても様々な立場があるのが総合商社なんですよね〜。
乗り物ビジネスに関する詳細はぜひ過去記事を見てみてね👇
ーーーーーー
いかがでしたでしょうか❓
ちょっと最後に、、😁💦
今回は商社と物流会社の業界比較でしたが、戦略コンサルやメーカー営業、専門商社などの働き方を比較した、総合商社🆚他業種の本を出してます👇
現役社員の観点で書いてあるので、特に就活生の方々には、少しは参考になるかと思います。
ページ数も少なく20-30分くらいで読めますんで、よかったらぜひ(Kindle Unlimited会員の方は無料でダウンロードできます💰🙅♂️)。
今回の記事や、この本の内容で何かご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォームか、TwitterへDM頂けるとありがたいです。
可能な限り返信しますんで💪