【総合商社】戦争と総合商社

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どうも、ドチです🐱

本日現地時間未明、ついにロシアがウクライナへの侵攻を開始したとのニュースが流れました。

すでにウクライナ側に民間人の犠牲者が出ているとのことで、本当にいたたまれない気持ちです。

一刻も早くウクライナに平和が訪れてほしい。

さて、本日はですね、タイトルこそちょっと大げさですが、「戦争と総合商社」と題して記事を書いてみました✏️

戦争に関連した、①私自身の体験のお話と、②すでに引退した先人の方から昔聞いたお話の2つをご紹介します。

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))

目次:

  1. 2014年の欧州石油事情🪔
  2. 戦争時の駐在員の話🪖

1. 2014年の欧州石油事情🪔

2014年、皆さんは世界で何が起こったか覚えていらっしゃるでしょうか?

そう、今全世界が注目するロシアとウクライナ、まさにこの2カ国が注目の的となった事象が起こりましたね。

ロシアの「クリミア併合」です。

すごく簡単に言うと、国際的にはウクライナの領土とされていたクリミア半島を、ロシアがロシア連邦の一部として併合することを宣言したものですね。

ちなみに、日本含め西欧諸国は未だに承認していません🖐

さて、そんなさなか、とある石油製品の担当者として、私が欧州に出張した際のお話です。

面談先は、中央ヨーロッパ(ポーランド🇵🇱、チェコ🇨🇿、スロバキア🇸🇰、ハンガリー🇭🇺など)に製油所(*)を持つ、エネルギー企業群傘下のA社であり、私はそのA社から製品を購入すべく、その時期に良く通ってました。

(*)製油所 = 原料(石油)からガソリン・ナフサ・軽油・灯油等の石油製品を製造する工場のこと。🇯🇵だと、ENEOSとか出光昭和シェルとかが保有してます。

A社の対面のBさん(👨‍🦱)は、たまたま私と同い年。

サッカーファンということで、大学時代にウイイレで全選手を記憶してた私が仲良くなるのに時間はかかりませんでした。

ウィーンで国際会議がある日も一緒に食事し、新規の商売の話もそこそこに、彼の婚約を祝ったりしてました🎉

そんな日々を過ごす中、ロシア-ウクライナ両国間の関係が急速に悪化する事件が起こりました。

併合のきっかけとなった、ロシアによるクリミア半島の空港占拠事件です。

一気にロシアが国際社会から孤立する様な雰囲気になったのです。

タイムリーな話なので不謹慎かもしれませんが、世界が注目する事象が起こる時には、やはり商機があるものです。

🐱「これは急激にロシアとEUの関係が悪化するな。・・・あれ?ひょっとして、欧州が輸入する石油の流れも変わってくる!?」

私はそう思いました。

ここでちょっと補足ですが、欧州は自国の地域で石油を調達出来ない国がほとんどで、基本はロシア中東米国、そして北アフリカ等から輸入することで需要をまかなっています。

今後、どうなるか、仲良しの👨‍🦱に聞いてみよう!

ということで、出張の際に聴取試みました。

すると案の定、

👨‍🦱📱「機密事項なんだが、ウチはウラル産原油(←ロシアの西部)の調達を減らすべく動いてる。」
🐱📱「そうなんだ。具体的にはどこから調達するの?」
👨‍🦱📱「地中海の調達を増やす方針は決まったらしい。もちろん、言わないでね」

この話が何を意味するか?

実は、石油製品(ガソリン、灯油、軽油など)の成分は、原料となる石油(原油)の品質にかかわってきます。

特に、原油に含まれる不純物(硫黄など)が多く含まれていると、製油所ではそれらを取り除く必要があるため、硫黄などの不純物の生産が急増します。

話を聞いてみると、ウラル産(硫黄分高)を、中東産(同じく硫黄分高)で置き換えるのではなく、北アフリカ産(硫黄分低)を主に置き換えるという話でした。

つまり、欧州全体で硫黄の生産が減り、欧州の硫黄市場は需給がひっ迫するのではないか?という状況になり得る話でした。

こういう情報は当然、タイムリーにWebや業界誌等には出てこない🙅‍♂️

出て来たとしても数ヶ月後の話となるでしょう。

俗に言う、「生の情報」ってのをキャッチしたわけですね。

現場を飛び回って関係性を作っておくと、こういう世界が動く状況の裏で新鮮な情報に触れることができる。

それが総合商社の強みであり存在価値と言っても過言ではないかもしれません。

2. 戦争時の駐在員の話🪖

さて、次は昔活躍した大先輩から聞いた話です。

駐在員の過酷さを物語るエピソードでした。

(具体的にどういう戦争・紛争に巻き込まれたかは伏ます🙇‍♂️ゴメンチャイ)

その地域の情勢が緊迫し始めてはいたのですが、その時は突然やってきたと言います。

そのOBの方が、夜、テレビを見終わって、寝室に移動してまもなく、

ドーーーーン!!!💣」

とものすごい大きな音がちょっと離れたリビングからしたと思ったら、すでにそこは火の海になってたとのこと🔥

なんと、爆弾が落ちてきたとのことでした。

寝室に移るのが少しでも遅かったら、命はなかったとのこと。

敵国の奇襲が運悪くその先輩の自宅を命中したとのことです。

その後も帰国までは自分の身は自分で守るしかなかったと。

こんな話もしてました。

👴「窓ガラスが割れる音がしたら、反射的に窓と反対の方向を向く訓練をしておいた方が良いよ」
🐱(・・・・)

なんでも、爆風で吹き飛ばされる窓ガラスの殺傷能力は半端ないので、窓を見ると目に刺さって失明する可能性が高くなるから、反射的に逆を向け、と。

その話を、新入社員の頃に、飲み会の席か何かで聞いてた時は、全く何も感じなかったのですが、、

駐在生活を経験すると、なんとなくそういう先人のTipsが貴重なんだなぁと感じるようになったんですよね。不思議と。

もうそういう経験をした方はほとんど引退して、最近じゃそういう「武勇伝」的な話をする商社マンはいなくなっちゃいましたね〜。

ただ、入社した頃は何人かこういう人が本当にいたんですよね。

海外駐在、それも戦争・紛争の可能性もある地域に滞在する可能性というのは、他の業種よりも確実に高いのは間違いないので、リスク管理は非常に重要なことなんですよね☝️

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いかがでしたでしょうか❓

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可能な限り返信します。

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