【総合商社】海外駐在の鼻血が出るほどのメリット3選②出会い編(2)

想い出話 海外駐在 総合商社

どうも、ドチです🐱

さて、今回の記事も、前回に引き続き、海外駐在のメリットをあげてくシリーズの2発目、「出会いのメリット」についてちょっと紹介します。

前回記事

今回も、東京で本社勤務する日々では決して出会えないような話です。

早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))

目次

華僑理事R氏👴

華僑理事R👴

今回も私が海外出向していた時の話ですね。

当時、とある国の出資先のメーカーに出向していたのですが、そこで私は物資の調達の責任者をしてたんですね⛴✈️

その出向先企業の工場が、とんでもなく田舎の離島に位置してたんですね。

その離島に、製品の原料や製造プロセスで使う化学品、また工場の機材や現地で暮らす出向者の食料まで、あらゆるものの調達をしてました。

とある重要な原料の調達に、国内で運航する内航船を数隻チャーターしていたのですが、、

今回は、その船の所有者であり、私たちに貸してくれた海運業者の会長、Rさんの話です👴

この方も前回記事のMさん同様、アジア某国の富豪。

なんとその国の華僑の代表理事を務められたでした🇨🇳

🐱「これはいろいろ貴重な話が聞けるかもしれん👁✨

いつも私の対面はRさんの息子、社長のSさん(👨‍🦰)であり、基本的には私のオフィスに来てくれるんですが、、

超忙しい!という時以外は必ずRさん、Sさんに会いに先方のオフィスに行くようにしてました。

船会社なので、やはりオフィスが港付近にあり、併設する造船所(=船を造る工場)があるのですが、

そこが、すでに経営からは引退したRさんの「遊び場」だったんです。

19世紀末、家族で中国を飛び出し、Rさんはこの国にやってきたのですが、15-16歳の頃から海運業一本で、一代でのし上がってきた人物でした⛴

造船所で若い社員に声をかけ歩きながら、楽しそうに自分の「オモチャ」を見るRさんは、とてもカッコ良かったんですよね〜✨

お近づきになりたい!って下心はあったにせよ、

自然と惹きつけられた、そんな方でした。

やはり、そういう方って、自分の庭に頻繁に遊びに来て、自分の話をそばで聞き続けてくれる若者が大好きなんですよね。

私が気に入ってもらうのにそんなに時間はかかりませんでした。

もちろん、商売は商売で、S社長とのチャーター料交渉は毎回いつも白熱するんですけどね😄💦🔥

ある時から、プライベートでご一緒するようになりました。

食事に行ったり、ゴルフに行ったり🏌️‍♂️ナイスショーット

いつも食事は家族でお世話になり、出してもらっちゃったのですが、、

行く場所がやっぱとんでもないんですよ💦

その国のトップレベルの中華料理だったり、イタリアンだったり。

また、とある週末には、会員制のクラブに案内され、その中で乗馬を観たり、ドデカいプールで泳いだり。

🐱(はぁ〜駐在っていいなぁ🤤)

当初はまだそんな程度にしか感じてなかったんです。

ある日、ついにそんなRさん、Sさんのご自宅に招かれたんですね。

前回のMさんとは別の地区なんですが、その国1番の高級住宅地に位置するRさんの自宅も、当然のことながら厳重なセキュリティ付きのゲートに囲まれた場所にありました。

おぉ・・・。

とんでもないトコに来たなぁ。

やはり大豪邸。亀の石像とか鶴とか、やはり中は中華様式の作りになってました。

そこで、あまりに広い家に興奮した娘が走り回り、地下室へと降りていってしまいました。

降りた先の部屋には写真がたくさん飾られてたのですが、、そこで見たのは、、

習近平(現🇨🇳国家主席)や胡錦濤(前🇨🇳国家主席)と一緒に写真を撮っているRさんの姿が・・😱

そうか、華僑の理事ってのはこんなにスゴい地位なのか。。

ただ、その横に白黒のふる〜い写真が気になる。

🐱Rさん、この写真はな〜に?」
👴「あぁ、これは俺の親父と、、」
🐱「へぇ〜、お父上と、、どなたですか?」
👴「蒋介石って知ってるか?」

・・・マジ?

歴史の教科書でしか見たことないんだけど。

そこからは、プライスレスな過去の話を聞かせてくれました。

お父さんの代からこの国に移住し、お金も信用もなく苦しんだ生活。

のしあがるために一生懸命勉強して、大学で友人と誓った約束の話。

実は、その国のナショナルフラッグキャリアはRさんのご学友(←やはり超富豪の著名人経営者)らしいのですが、なんでも、大学時代に、

👦R、絶対Bigになろう。俺は空、お前は海でこの国を作ってくんだ」
R👦「おう、必ずそうしよう!」

それがなんと実現したというのです。夢のような話。

そんな、他では決して聞くことができない話を聞かせてくれました。

何かお返しを!と考えて、いつもツマラナイものを持っていくのですが、、やはり恩返しをした気分には到底なれないんですよね。

このレベルの人たちってモノではないでしょうし。

いろいろ考えた上で、やはり彼らの商売が拡大することが最大の恩返しだと思い、(出向先のプロジェクトでは商売拡大が難しそうだったので、)現地支店の物流商売での国内輸送の需要を紹介したりと奔走しました。

結局、新しく成就する商売こそ出来ませんでしたが、とても感謝してくれました。

実は、残念なことに、Rさんは私が駐在先から帰国して半年後、コロナに罹患して亡くなってしまいました。

いつか花を添えに訪問しようと考えてます。

ーーーーーー

いかがでしたでしょうか❓

今回の話は、仕事の延長から発展したつながりであり、まさに商社マン人生ならではの出会いかなぁと思ってます。

存在自体が世界史を物語っているようなRさんとの出会いは、今後、生涯忘れることのないものだろうなと思っています。

今後も駐在や出張の機会を通じて、まだ見ぬ世界中のエキサイティングで超かっこいい人たちとどこかで出会うのだろうと考えると本当にワクワクしますね✨

今回の記事に関して何かご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォームか、TwitterへDM頂けるとありがたいです。

可能な限り返信します〜。

<宣伝>

日常の若手商社パーソンがどんな想いでどんな会社生活を送っているか、「リアルさ」を追求して本に書いて出版してます📕よかったらぜひ👇

https://amzn.to/3HX2h91