【総合商社】第3四半期決算分析分析⑤丸紅
どうも、ドチです🐱
WBC観ながらダラダラ書いてるんですが、、
村上、そろそろ打たんかい⚾️🙏
ってひたすら思ってます。。
さて、いよいよ本日は5大商社各社の第3四半期決算分析シリーズ最終回です🏢
5本目の本最終回は丸紅です🏢
お待たせしました、全国の丸紅ファンのみなさま🎉
特に、総合職に占める女性社員の割合を、近い将来、50%に引き上げる同社方針に対して、興味深々の未来のバリキャリ女子のみなさま👱♀️
本記事では同社の決算資料の内容を通じ、丸紅の酔いも甘いも知っていただくべく解説していきます✏️
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長い🙇♂️💦(4分程度))
※なお、本記事で引用されている情報は、断りがない限り全て同社のHP上に記載のものです👍
目次
- 第3四半期決算主要数字まとめ💹
- 中期経営計画内容📃
- 注目すべき点🔍👁

1. 第3四半期決算主要数字まとめ💹
これまでの記事同様、まずは同社の決算内容サマリーを見てみましょうか。


やはり上位3商社には見劣りしてしまうものの、
- 22年度の通期(22年4月~23年3月)見通しが5,500億円と、前年同期の4,243億円(当時の過去最高益)を上回り再び過去最高で住商の5,500億円に肉迫❗️
- 同社がKPIに設定するネットDEレシオは、0.83倍→0.58倍に大きく大きく改善❗️
やはりなかなかですね〜✨
ここでちょっと脇道それますが、ネットDEレシオってなんでしょう?
これは「有利子負債 ÷ 株主資本」という計算式できますが、いわば「企業の資本金や留保利益などの合計である純資産の何倍の借金があるか」って指標です。
企業の安全性を測る指標で、低い方が良いということなんです。
分母と分子を考えれば一目瞭然ですが、借金を減らして利益を増やせば、数字は減りますからね💰
ですので、株主/投資家が重要視する指標の1つであることは間違いなく、同社にその意図があってか、他商社より意識してKPIに設定してますね。
次に、ちょっとこちらをご覧ください👁

👧「すごい!!予想通りいけば今年度の純利益って、昨年度の過去最高益から+25%の伸び!?」
上段だけ見ればそうなんですが、よ〜く見ると、一過性利益を考慮しない実態純利益はそこまで伸びてません(4,890億円→5,200億円)。
言い方を変えれば、今年度はより実力値に近づいた純利益になりそうということですね☝️
見方を変えれば、昨年度の実力値は相当高く、住商を凌駕するものであった可能性もあります🔥🟤🔥
では次章で同社の中経をおさらいしておきましょう🔍
2. 中期経営計画内容📃
シリーズ第一回で紹介した三菱商事と同じく、丸紅の中経発表時期は昨年5月でしたので、今回の第3四半期決算は「順調なスタートが切れたかどうか」という視点で見てみる必要がありそうです👍
さて、本章では、趣旨に沿って重要と思われる4スライドにフォーカスしていきます。

まずは数字面ですね💹
期間中の各目標とくらべてどうでしょうか❓
- 連結純利益4,000億円 → すでに今期は12月末時点で4,635億円となっておりクリアー🎉
- 基礎営業CF(中経3ヶ年) → 4,667億円/13,000億円(=約36%)という進ちょく状況🎉
他商社同様、このあたりはかなり順調ですよね〜✨
さて、では次は投資計画とその進ちょく状況について見てみましょうか。
三菱商事を筆頭にするTop3をおびやかす存在になるためには、正しい方向に正しい額投資・資産リサイクルを回さなければいけないわけですから🔥

こちらをご覧いただくと、同社が、3年間で1兆円を投資に向けるという資金配分を考えてるってことが分かります。
ここで出てくる「ホライゾン3」という言葉について、以下のスライドで補足させてください👇

別のスライドにも定義が書いてありますが、要するに、
- ホライゾン1/2(8,000~9,000億円) → 今やってる事業のメンテ(1)、今やってる事業の延長の投資(2)
- ホライゾン3(目標 : 1,000~2,000億円) → 今やってない、成長が見込める新しい領域
という整理になるようです。
この視点で、今回の決算での投資状況の進ちょくを見てみましょう🔍

表の上の部分に合計が書いてありますが、ホライゾン3(=270億円、22年12月末時点)が、やや進ちょくが遅れてる印象を受けますよね🤔
まあ、気持ちわかりますが、事業部で働く立場からすると、、今までやったことない領域/ビジネスモデルへの投資って難易度高いんですよ💦
慣れない分野の事業の卵の案件化、に対する経営幹部からの期待/プレッシャーを日々受けつつも、稟議を上げたら上げたで、
コーポレート等🏢👓「そんな事業、博打以外のなんでもないですよね」
っていろんな部署から攻められ(責められ?)まくるに決まってるんですもん🤷
一方で、ホライゾン1/2の投資は順調と言えそうですよね。
どの商社もそうですが、「飛び地感」のある投資よりも、手堅く既存事業の延長という形で利益を積み上げる方が得意なのです。
3. 注目すべき点🔍👁
さて、前章で紹介した中経の内容も汲んで、丸紅の今後予想される展開や、今回の決算発表の見どころを、テーマにしぼって見ていきましょう🔍
①電力事業
やはり丸紅と言ったら電力ですよね💡
同社の持分発電容量(→カンタンに言うと、丸紅100%で世界中に持つ発電能力の数値)は約12GW(22年末時点)であり、
業界2位3位の、三井物産(同約11GW、22年末時点)と三菱商事(同9GW、22年12月末時点)を1歩リードしています🏃♂️💨🏃💦🏃💦
先ほどの投資実績の表でも、きっちりホライゾン2で再生可能エネルギーなどの発電事業への投資が確認できましたしね。
以下の中経資料スライドにも、「グリーンのトップランナー」とうたっており、再エネとか分散型電源などの記載があり、
電力事業に対する全社からの期待の大きさがここからうかがえます。

ただ、その天下の丸紅ですが、実は再エネ比率で三菱・三井に遅れをとっています。
同社が23年末に、発電能力の20%を再エネ電源比率と目標にしている一方で、三井は30年に30%超を目標に掲げ、そして三菱にいたってはすでに41%を達成してます。
「トップランナーへ!」と掲げる丸紅は、おそらく現状に甘んじず、向こう2年間で盛り返してくることが予想されます🔥
②資源事業
最後にちょっとネガティブな要素をあげます。

これまでこの記事で説明してきたとおり、他商社同様、丸紅も今年度は資源ビジネスの恩恵を十分に受けたのですが、
この表を見ると、銅・石油ガスの持分権益(→カンタンに言うと、丸紅100%で世界中に持つ資源量)は減少していくことが分かります。
実は、総合商社にとって資源権益を伸ばしていくのはもちろん、維持することすらそんなにカンタンなことではないんです。
👦「カネの問題なんじゃないんですか?」
究極的にはそうなんですが、ポイントは、利益を生むような優良な資源権益を維持・伸ばすことはかなり難易度が高いということなんです。
総合商社って、別に自分たちで探鉱・掘削などすることはほとんどないんですね🙅♀️
なので、ちゃんとそういうオペレーションをしてくれるような信頼性の高いパートナーと組むことがマストです(いわゆる「資源メジャー」と言われる海外企業とか)🖐
でも、そういう資源メジャーが商社を彼らの事業に入れる理由ってなんでしょう?
これは資源投資に関わらず、商社の永遠の課題なのですが、
パートナー企業が認めざるを得ない確たる「機能」が必要なんです。
昔にくらべて自分たちでなんでもできるようになってきたパートナーを説得して、彼らと一緒に事業をやることの難易度が上がってるってことなんです☝️
さて、この観点で、資源に強い三菱・三井を見てみますと、
三菱 : ①銅持分生産量(≒同社保有権益) 21.8万トン(2021年)→24.8万トン(2022年)→32~37万トン(“23年以降のイメージ”) ②LNG持分生産能力(≒同①) 12.12百万トン(“2023年2月現在”)→14.60百万トン+α(“2020年代中頃”)
三井: ①鉄鉱石持分権益生産量 56.9百万トン(22/3期実績)→60百万トン(23/3期予想)→ 63百万トン(24/3期予想) ②銅持分権益生産能力 128千トン(22/3期実績)→123千トン(23/3期予想)→130千トン(24/3期予想)
となります(両社のデータは共に2022年度第3四半期決算資料からの引用)。
もちろん、両社持分量を下げる資源もあるのですが、上記のそれらはしっかり上げてます(しかも飛躍的に‼️)⏫
つまり何が言いたいかというと、
①優良な資源への投資は、決して財務力が強いからできる訳ではなく機能を認められる必要があること ②機能を発揮して持分権益を増やすことのできる三菱・三井と、その他3社の資源ビジネスの差は広がる一方
と整理できると思います🤔
もちろん、権益を多く望めば多額な投資になりがちなので、減損リスクは常につきものですが、
資源ビジネスは決していつでもやれるものではない、ということは大事ですね。
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いかがでしたでしょうか❓
長く続きました決算分析シリーズも今回で終わりです🖐
実は、この決算分析関連の記事、私自身は主に投資家さん向けとして書いてるつもりなんですが、、
就職活動が本格化してきたこともあってか、学生さんの読者が多いようです。
なるべくカンタンに内容を紹介しようと思って、あまりガチの会計用語は使わないようにしてはいますが、
よくこんな記事見ようと思っていただけるなぁ〜と感心してます😵
大丈夫、こんな内容全っ然わからなくても、内定を取ることはできますから👍
あと、実は同業者の現役商社パーソンの方々にもご覧いただいてます。オソレオオイ💦
これ、すっごく気持ちわかるんですけど、日々仕事してると自身の担当業務や分野の動向は詳しくなるんですけど、
業界をザックリ俯瞰して把握したり、自社のことでも全社的にどういう方向に向かってるのかって視点を失いがちなんですよね🖐
ということで、そんな同業の方々にも、少しでも価値を届けられてるんだとしたらそれは嬉しいです😃
さて、次回以降はまた現役社員視点で日々感じることや、昨今の業界トレンドをリアルにお伝えする記事を書いていきます✏️
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