【総合商社】10年前と比較した各商社の「稼ぐ事業」の変化①三菱・三井・伊藤忠
どうも、ドチです🐱
最近、なんかのメディアで、
📰「丸紅の稼ぎ頭のセグメントが昔と大きく変わった💰」
的な記事を読んだんですね。
その記事見てちょっと気になったので、
今週末はモーレツにデータ収集(💻💦)して、5大商社各社の前期(=2023年3月期)と、
そこから10年前の2013年3月期の、セグメント別の純利益と、
それらの背景となるデータを比較・分析をしてみました👍
ということで、今週は当面、そのデータ分析のお披露目記事が続きます✏️
いや〜、そもそも近年では純利益1兆円を超える規模になってきた業界であり、
各商社、稼ぐ力自体も昔とはもう全然違う域に入ってきてます。
ただおもしろいことに、それでもやはりどの部門・セグメントが伸びてきてるか、は商社によって色が違ってて、
生々しい話、これを知ることで各商社、どの部門/本部・部署が、
過去は大きな顔してたか(立場が強かったか)、そして今はどうか、
などがわかります🤓
本記事は主に投資家さんに興味深いかなぁ〜と思ったのですが、
ぜひとも業界の現役中堅社員さんに読んでいただきたいですね〜。入社したころとの違いを感じてほしい🙏
もちろん、学生さんにも読んでいただけると嬉しいですし、会社選びの参考になるかと👍
今回の記事は、まず1発目として3大商社、三菱・三井・伊藤忠3社の純利益比較となります🏢🏢🏢
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め(3分程度))
※なお、本記事に出てくる数字はすべて各社のHPから引用し、一部はそれらをもとにドチブログが独自に編集したものです
目次
- 三菱商事♦️
- 三井物産🕺
- 伊藤忠商事💪
1. 三菱商事♦️
ご紹介するデータが多いので、本記事では文章少なめで、なるべく解説はシンプルにいきますよ💪
まず、早速前期とその10年度前のセグメント純利益の比較をご紹介します👇
今後紹介する各社すべてに言えるのですが、やはり時代と共にセグメントが変わってますね👁
ちょっと単純比較できないのですが、カンタンにまとめると、
- まず、やっぱ目立つのは金属資源⛏同社のエース商品の原料炭ですが、まず持分生産量が20.0百万トン/年→28.7百万トン/年と順調に拡大、そして(同社や三井物産の資料から引用すると)ザックリ市況価格がUS$160/トン→US$350/トンと約2倍強❗️になってて、これが飛躍の主な背景か⁉️
- 機械・モビリティ・インフラ系(13/03期は「機械」と「地球環境・インフラ事業開発」?2023/03期では「自動車・モビ」と「産業インフラ」と「電力ソリューション」❓)が超伸びてる❗️セグメントが分かれ確実に収益の柱が増えた💰
- 都市開発・不動産関連(「複合都市開発」)もエグい伸び💦一時期コロナ禍で沈んだ航空機リースの業績も復活し、23/03期は一過性利益で目立ったものもなく、安定して利益貢献するセグメントに成長
って感じかな。
もともと数千億円だった全社純利益が10年で3倍以上って・・・🔥💰🔥
さすが三菱商事♦️♦️♦️✨
👱♂️「資源・非資源割合の変化はどんな感じ❓」
ふむふむ🤔
あんま変わってないんですよね〜、実は。
これ、ちょっとワタシにとっても意外でね、(近年の金属資源の稼ぎ具合はハンパないにせよ、)もう少し非資源割合が大きくなってきてるかとばかり思ってたんです。
ここで、ちょっと断っておく必要があるのは、三菱って資源・非資源の割合にこだわり無いみたいで、
資源・非資源の各分野別で利益を発表してないんですね🙅♀️
つまり、この数字はドチブログが勝手に作ってるものでして、「資源」の数字は
2013/03期 : 「エネルギー事業」+「金属」の合計 2023/03期 : 「天然ガス」+「金属資源」の合計
で、それ以外をすべて「非資源」に割り振ってます。
そうすると、たぶん、
- 両者トレーディングの利益を入っちゃってる(つまり、純粋な資源ビジネス以外の数字も入っちゃってる)
- 23/03期は、原油の権益(←そもそも非開示で不明)による資源投資益が含まれてない
っていう点で誤差があるんでしょうけど、わからないので無視してます🖐マ, ソンナカワンナイヨ
とりあえず、三菱はこんな感じでした〜。
2. 三井物産🕺
近年は業界2位に定着しつつあり、唯一、三菱の独走に食らいついていってる三井物産を次に紹介していきましょう🔍
こんな感じ👇
わりとセグメントに変化がなく比較しやすかった物産ですが、カンタンにまとめると、
- (三菱同様)やっぱ目立つのは金属資源⛏ただし、同社のエース商品の鉄鉱石は、持分生産量を48.2百万トン/年→58.3百万トン/年と大幅拡大したものの市況価格は実は10年前とそんなに変わらず。三菱に次ぐ強さの原料炭の価格上昇と、銅の保有権益が約2倍強❗️になった等、複合要因での飛躍って感じ⁉️
- エネルギーは他の追付いを許さない持分権益量を誇り、資源価格上昇の恩恵を1番受けられるポジションにいたのがデカい💰
- 機械・インフラを筆頭に、化学品や次世代・機能推進(海外不動産事業や、エネルギー・非鉄金属デリバティブ取引事業、TVショッピングなどがメイン)の各セグメントが、(他商社の影にかすむ)非資源を大きく引っ張る💪
って感じかな。別記事として投稿予定の5大商社の比較でも言いますが、
10年間で1番全社純利益が伸びたのが物産でした🔥💰🔥
さ〜て、長年、「資源商社」と揶揄されるほどに資源分野に利益が偏重してた物産・・。
三菱同様、資源・非資源割合の変化を見てみると・・👁
やっぱり‼️やはりけっこう資源の割合が高い⛏🪨💎
でも、よくみると少しなだらかになってきてて、、非資源が692億円→3,868億円って5.6倍ですよ⁉️
さらに❗️読者さんの中で、ドチブログフリークの方がいたら、同社の上半期決算もチェックしてくれてるハズ。
投資家👱♂️ 「今期(2024/03期)はさらに非資源の割合が高まりそうって話だろ❓📈読んでるよ👍」
ありがとうございます🙇
一応、物産のデータも断っておくと、やはり彼らも資源・非資源の各分野別で利益を発表してないので、どちらの期も「エネルギー」+「金属資源」の合計値を採用してます。
なので、やはり両者ともに、原油/ガス/鉱石などのトレーディングの利益も入っちゃってるでしょう。ま、それも誤差誤差🖐
物産はこんな感じでした〜。さ、次は伊藤忠です😚
3. 伊藤忠商事💪
もう毎年の就活生人気ランキングのトップの座は定位置となりつつある大人気企業、伊藤忠商事🥷ノブシ
早速セグメント純利益の比較をご紹介します👇
こちらもカンタンにまとめると、
- (三菱・三井同様)1番にくるのは金属⛏(たしかESGの観点で各商社で最初にやめることを宣言した)石炭事業の貢献はなくも、鉄鉱石は、持分生産量を17.6百万トン/年→23.7百万トン/年と約1.5倍弱に拡大❗️
- 生活資材(住生活)が大きな飛躍✨北米の建材関連事業は200億円/年の純利益を安定して稼ぐような力をつけ、同社の強みの非資源を支える大きな1つの稼ぎ頭に成長💰
- なんと言っても外せないのが中国CITIC🇨🇳への投資関連の利益。2015年3月にプレスリリースにて発表し、(減損を経たものの)関連利益は大きな柱であり続けている💪
って感じ。
繊維商社として名をあげた同社でもあり、他商社と違って今でも「繊維」というセグメントになってるのが特徴的👗
ブランドビジネスもやっぱ圧倒的に強いですしね。
その繊維も近年は伸び悩みを見せちゃってますが・・・ただ、やはり同社の事業ポートフォリオは抜群にバランスが取れてて美しい・・✨
さて、お楽しみの資源・非資源割合の変化はどんな感じ❓
ふむふむ🤔
ちなみに、やはり同社はコレをウリにしてるので、2023/03期の数字は同社発表のもの。
対して、2013/03期の数字は、「金属」+「エネルギー・化学品」から、173億円(=決算説明資料の補助的資料にのってる化学品のみの利益)を差し引いたものです🖐
これだけ資源価格が上がってて各社がその恩恵にあずかる状況で、実は非資源割合が高まってるっていう‼️
これは驚異的ですよね👁💦
これも、ちょっとワタシにとっても意外でしたね🐱
もちろん、同社も金属が1番儲かってるセグメントではあるんですけど、
比率が美すぅい〜✨
では最後に3社まとめた比較表を貼っておきますね〜⬇️
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いかがでしたでしょうか❓
次回は住商・丸紅編です✌️
よろしければ引き続きご愛読よろしくです〜🙏