【総合商社】25年3月期上半期決算分析①三菱商事

決算比較 総合商社

どうも、ドチです🐱

・・・かなりゴブサタしちゃってすみません💦

今回から5回にわたって、5大商社各社の253月期上半期決算分析をシリーズでお送りしております✏️

1発目は11/1(金)に公表した♦️三菱商事♦️ですね✨

前日10/31(木)、そして同じ11/1(金)に発表した住商・物産・丸紅ファンには申し訳ないですが、、

やっぱ業界No.1の三菱商事を一足お先に記事にしちゃってます👑

やはりですね、当ブログの読者さんはどうしても三菱商事のファンの方が1番多いようで(特に投資家さんですよね💹)

さて、同社は4-6月の第1四半期では3,544億円(進捗率37%)と、かなり順調なスタートを切ってました💰

果たして上半期全体ではどうだったか⁉️

本記事ではそんな三菱商事の決算資料の内容と見どころを解説していきます✏️

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め🙇💦(3-4分程度))

※なお、本記事で引用されている情報は、断りがない限り全て同社のHP上に記載のものです👍

目次

  1. 上半期決算主要数字まとめ💹
  2. 中期経営計画内容📃
  3. 注目すべき点🔍👁

1. 上半期決算主要数字まとめ💹

まずは同社の決算内容サマリーを見てみましょうか📄

相変わらずすごい数字ですね✨💰✨カンタンにまとめると、

  • 上半期累計純利益は6,181億円(←23年3月期上半期の7,200億円に次ぐ史上2番目❗️進捗率も驚異の65%)。ただし、通期予想は9,500億円で据え置き💰
  • 営業収益CF5,273億円とかなり高水準を維持
  • 配当は100円/株を維持(近年の、他商社比較でケタ違いとも言える株主還元をやってきた三菱だけに、投資家さんとしては・・😄💦って感じか⁉️)

う〜ん、さすが三菱商事、かなり盤石ですね✨

さあ、そんな王者の上半期決算ですが、

ワタシ的には、今回の決算資料で1番注目したいのがこのページです🔍

この、「投資 5,899億円」、次回以降の他商社の記事でも紹介しますが、

業界で圧倒的な数字なんです⚡️

前期は株主還元(自社株買いと配当)の額がハンパなく大きく、

市場👓✨「ん投資先がないから苦しまぎれに株主還元にお金を回してる
市場👓✨「今後の成長という意味では大丈夫なのか、三菱商事は

なんて声もなかったわけではないのですが、、

圧倒的に稼ぐ力の強い三菱商事が、さらに稼ぐための「将来の種まき」に、

他商社よりも多くの資金を投下したら、差は広がるばかりですよね⁉️

もちろん、そんなカンタンで単純な話ではないのですが、

でも、基本的にはそう考えてもらってかまいません🙆

さて、次の章では、

  • そもそも三菱商事の中期経営計画(=中計)はいつ発表されどんな内容なのか
  • その中計の内容と照らし合わせて、今回の上半期決算は良い感じなのか

という視点で見ていきましょう👁

2. 中期経営計画内容📃

三菱商事は225月に中計を発表しております。

つまり、今期は中計最終年度であり、残りの下半期でしめくくりとなります。

本記事では、趣旨にそって重要と思われるページにフォーカスしていきます🔍

まずはこちらのページをご覧ください👇

元々は、中計最終年度である今期の純利益で8,000億円を目指すぞ💪🔥という計画だったわけです🖐️

(この中計が開始する前の年度である)22年3月期の、9,375億円は異常値としましょう、というところから始まりました💰

そこから、特に社会人のみなさんはよ〜くご承知のとおり、

22年はコロナ禍もじょじょにゆるみ始めて、さまざまな商品の市況が上昇し、

そして、日本企業にとっては追い風の、ものすごい円安にも支えられ、

♦️🏢♦️「今期も向こう1兆円近くの純利益を目指す‼️

という状況に変わってるわけですね。

そうすると、シビアの投資家(👓✨)の視点ではこうなるわけです👇

👓✨「中計を策定した当時、最終年度(=25年3月期)の8,000億円を、どういう市況・為替前提で計算してたのだろうか❓💰」

と。

その前提条件を、今の決算の内容においてみたら「本当の稼ぐ力」がどう推移してるかわかります✨

では、その前提で、今回の上半期決算の内容を修正してみます🔥✏️🔥

・・・。

・・・、前提が書いてなくって計算できませんでした💦

ナンダヨソレ🤷‍♀️

ということで、何が「三菱商事の考える適正な商品市況なのか」は分からないのですが、、

ちなみに、策定当時(から1番近い22年3月終了時点の来期見通し)の為替の前提は120/ドル💹

かなり乱暴ではありますが、、、

  • 今期の見通しの9,500億円という利益が、全てドル建てと超ザックリ仮定
  • 現行の為替を超ザックリ150円/ドルと仮定(なお、今回発表の同社通期見通しは148.88円/ドル)

とすると、

7,600億円 = 9,500億円 x 120 / 150

となり、今の商品市況が、中計策定時に「適正」と考えたものだったのなら、

👓✨「中計策定時の8,000億円にとどいてないじゃないか‼️

というシビアな見方もできます。

(くりかえしですが、、あくまで超ザックリのワタシの勝手な前提によるもの、ですヨ🖐️💦)

さて次に、中計期間3年間(23/03~25/03期)でどの事業(既存・新規)にどの配分でどれだけキャッシュを使っていくか?を示す以下のスライドに注目してみましょう👀

3年間で3兆円の投資・・💰🏢💰もう小さい国の国家予算レベル。。

前回の三菱の分析記事でもふれましたが、、

欧州のスロバキアとかルクセンブルクとかの予算と同規模っぽいです💦

カンタンにまとめると、

  • 成長戦略に記載の分野(EX / DX他)には2兆円
  • 既存分野(特に原料炭 / 食料 / 自動車 + 銅 / 天然ガス)には1兆円

のようです。

さて、終盤戦をむかえている今、ここまでのキャッシュアウトはどんな感じでしょ⁉️⬇️

カンタンに整理すると、

  • 総合すると、2.4兆円/3.0兆円で進捗率は80%
  • 収益基盤の維持・拡大への投資(やっぱ資源)に思ったより金がかかった⁉️
  • EX/DX(特にDX)は計画通りに進まず💦

って感じです🖐

3. 注目すべき点🔍👁

さて、ここまでの内容もふまえ、注目すべき点にふれていきます💪

ちょっと今回の上半期決算発表資料のこちらの2スライドに注目してみましょう👇

ふむふむ。

ワタシがなにを言いたいかわかりますか?

ここでは、上半期のハイライトとして、

  • 豪州原料炭事業🇦🇺
  • マレーシアLNG事業🇲🇾
  • KDDIとのローソン事業🇯🇵
  • カナダLNG事業🇨🇦

と、4つの案件にふれてますが、 3/4が資源関連ですね。

まず断っておくと、ワタシ自身は資源事業否定派ではまったくありません🙅‍♀️

むしろ、どちらかというと肯定派です✨⛏✨

なぜかと言えば、今から割安で買える資源案件なんてほぼない一方で、

マクロな視点で見れば、人口増にともない、資源の需要は確実に上がっていくので、

将来の方が恩恵(=資源事業から得られる利益)はデカいのです💰

この意味でも、三菱と三井は確実に強いのです💪

他の3商社(伊藤忠・住商・丸紅)は、資源非資源というカテゴリーで分け、

🏢🏢🏢「非資源の利益は順調に伸びてます💰

とアピールしがちのように見えます。

もちろん、グローバルの景気(極端に言えば🇨🇳の景気)に左右される資源価格は、

変動が大きく予想しづらいし、どうしても自社でコントロールできる要素が少

ないので、

株主の視点からすると、安定感に欠けるなどの課題もあります。

(資源比率の少ない)伊藤忠の例年の決算は、通期予想と通期利益の差がほっとんどないことが評価されてますしね👍

さて、話を三菱商事の資源に戻します↩️

以下のスライドを見てください⬇️

左上の棒グラフ、今期(=24年度)に入ってから原料炭の生産・販売量がガクンと減っています⬇️

子会社BMAが保有する 2つの炭鉱を売却したからですね✌️

三菱商事にとっての原料炭事業は、業界で最も稼ぐビジネスの1です💰

22年3月期、この事業だけでなんと3,000億円弱も稼ぎ出しました⚡️

ただ、やはりその稼ぎ頭もピークを過ぎつつあるのです。

脱炭素社会化に向けて世間が本格的に動き出してる中、

ガス(LNG)石油などの炭化水素を含む資源の中でも、やはり最も向かい風なのは石炭であることは、読者さんのご想像のとおりなのです🖐️

もちろん、いきなり製鉄会社が原料炭を使用しなくなるわけではないでしょうが、

今後も、同社は時代の変遷を見ながら、じょじょに権益を手放してくことが予想されます🧐

需要が高いうちに売却した方が高く売れますし、高く早く現金化した方が、

再エネなどへの投資にお金をより投下できますしね💸

ちなみに、、

今、三菱商事で金属資源関連のトップを務める、金属グループCEOの小山聡史氏ですが、

91年入社時の配属はニッケル合金鉄部のようで、ニッケル畑の出身である模様です。

もちろん、途中で担当者時代に石炭、また鉄鉱石事業部長も経験してますが、

(EX関連にも記載される)電池原料鉱山開発など、資源の中でも脱炭素をガンガン進めていくという、同社の期待を背負ってることがうかがえる気がしますね〜🐱

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いかがでしたでしょうか❓

さて、次回の記事は、三菱商事と同じ11/1(金)に発表した三井物産です。

通期予想を9,000億円とおいている同社ですが、三菱にどこまで迫る数字を出してくるか。

物産ファンにとっては乞うご期待って感じです👍

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