【総合商社】商社って年功序列なの?

風土・文化

どうも、ドチです🐱

今回は、総合商社の中の風土・文化について触れてみたいと思います。

(体育会系のイメージが強い総合商社、、やっぱ上下関係厳しいのかな??)
(給料や役職も年次順に上がっていくのかな??)

「年功序列」という言葉を聞けば、上記の様なイメージが浮かぶと思います。

当然、①各商社によって、②部署によって、③課/室によって、さらには④個人によって、大きく環境が変わります。

なので、「総合商社は全てこうだ!!」なんてひとくくりの話は出来ませんが、細々と業界で生きてきたこれまでの経験を基に色々お話してみます🐱✨

それでは早速見ていきましょう🚀

まとめ

  1. 上下関係:他の業界比、おそらく強い
  2. 年収・役職:従来、「基本、年功序列」の色が強かったが、変わりつつある
  3. 年功序列と仕事のレベル/難易度の関係性:相関関係さほど無し
  4. 年功序列のデメリット:強めな「ご指導」なくならず。

1. 上下関係は強い?

これは結論、他業種と比較して強いと思います(他業界で働いたことないけど)。それにはやはり背景があります。社外とのお付き合いを見すえ、失礼が無いよう、社内で上が下に教育する文化があるからです。

ではなぜその教育が重要かと言えば、極端な話、物流業務であれば、サプライヤー(=モノを売ってくれる企業)や顧客(=モノを買ってくれる企業)、事業投資であれば、共同出資者や投資先等、商社が利益を生む為には必ず取引先の力が必要で、その取引先企業から嫌われたらオワリだからです。

もちろん、

「嫌われない = 礼儀正しい/気配り出来る」

が常に成り立つわけではないですが、無礼/気配り出来ない、という商社マン/商社ウーマンはリスクでしかないのです。

したがい、一般的には、新人教育の頃から、取引先の前に出る前に、社内での①打合せのアレンジ、②飲み会での箸の上げ下げ、③日常の言葉遣い、だったりでお作法を叩き込まれる部署が多いのは事実です🙆‍♀️

その様に教育された若手は、自然にそういうマインドになり、その人が中堅になれば若手を、課長になれば部下を、と、全体として下を熱心に教育する文化が社内で醸成されていくわけです💪ここに「体育会系か否か」はあまり関係無いです。

「いや、そんなのどの業界/業種も一緒じゃないの?」

そう思われる方もいると思いますが、例えば、技術に優位性を持つメーカーやサービス業者であれば、取引先を選ぶのに優位な立場を取ることが出来、そんな熱心な教育にコストかけなくてよいですし、もしそういう立場でなくても、普通、会社全体ではなく、一部の購買部や営業部といった、社外と接点を持つ限られた部署になります。

総合商社の場合、コーポレート部門以外のほぼ全ての社員が営業部門で働いており、その比率が圧倒的に多い、というのがポイントです☝️

2. 年収・役職は基本年次の順に上がる?

原則、年収面はYesです。感覚的に、最初10年-15年は、普通に年次を重ねていけば年収は上がっていきます。そして、同じ年次なら、能力の差があっても「ピン」と「キリ」で70-80万円/年くらいの差ですが、その年次のトップが、2年上、3年上、の低評価の社員の年収を超えることはあまりありません💰

ただし、だからと言って、確実に年功序列で部長や課長というポジションが埋まっていくわけではありません。特に、部長/部長クラスという限られたポジション(ざっくり、全総合職社員の4-5%)は原則実力主義で選ばれます⚡️

ただ、年収面でも役職面でも、昨今、各商社は、より実力主義を採用してく様になってきているというのが実情であり、今後もその流れは加速しそうです。

この流れの背景は、色々な要素があるでしょうが、主要なものは以下2点でしょう。

  1. 若手・中堅の離職率の高さが増加→離職防止の為に待遇や権限を与える
  2. グローバルでの有能人材の確保によるコストアップ→本社の「窓際族/ぶら下がり組」を相応な待遇に下げ、全社としてのコストアップを抑える

具体例として、既に三菱商事は2019年4月より「若手登用改革」なるものを始めてます。1.を防止することをメインとする取組みに見えますね👁

3. 年次が上がる程に仕事の難易度上がる?

これは各商社で分かれるポイントだと思いますが、、私の勤務先では、原則、仕事は出来る社員にドンドン与えられる文化が濃いと感じています。

「いや、そらぁそうでしょ💦そうでないと会社回らないでしょ‼️」

と思われるかもしれませんが、ポイントは、恐らく他商社に比較して、「彼は年次が上だから、メンツを立てる意味でもこの仕事を任せる」的なアサインメントは少ない、という点です。

その意味で、業界内でも実力主義が濃いのではないかと感じています(正確には、仕事を多く任せられる社員は実力が高いと言えますが、必ずし評価に反映されているか疑問、という状態ですね)。

・・・と、出来ない社員が解説しております🐱💦

4. 年功序列文化のデメリット

もちろん、終身雇用を保証する様な社会/会社で働く分には、特に「出来ない組」からすれば、年功序列的評価は「安定」しており、人生設計しやすいというメリットがありますが、デメリットは多いです。

これまで述べてきた通り、実力主義志向でバリバリ価値を生み出す側の社員からしたらモチベーションは下がります。これは容易に想像出来ますね。

もう一つ、大事な点ですが、1. 上下関係は強い?で説明した、年功序列から生まれる強い上下関係が、ハラスメントの温床になっているのを強く感じます。やはり感覚的なものになってしまいますが、パワハラが起こる件数は、他業界と比較しても多いと思います。要は、スイッチが入ってしまい、指導人格否定に繋がってしまうパターンですね🙅‍♂️

商社という業態柄、教育はしっかり行なうことには賛成ですが、ハラスメントなんて絶対ダメですね。

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いかがでしたでしょうか❓繰り返しですが、これは会社によるどころか、課や周りの人によるところがあるので、私の意見が全てなんてとても言えませんが、確実に言えるだろうことは、待遇やポジションに関しては、実力主義への移行は各商社進みつつあることですかね🤔あと、Pハラも多いのだろうなぁと。。

最後に。

実力主義への流れ。。コワイ。。🐱💨💦