【業界比較】商社マンが語る損保と総合商社の関係性
どうも、ドチです🐱
先日書きました、「メーカー事務職と商社営業職の違い」という、他業界との接点を絡めて比較する/関係性を説明する記事が、ありがたいことに好評でした👏
その流れで、今回は、損保と総合商社の関係性というテーマで記事にしてみました✏️
構成として、まずは損保の業態を超簡潔に述べ、次に商社の事業が抱えるリスクの説明をしており、ポイントまでの前段が少し長くなってしまいますです🙇♂️
本記事ですが、実際に損保業界の企業にお勤めの社会人の方が見られると、後半、不快に思ってしまう記述があるかもしれません(ww😂)。・・が、リアルな実情をお伝えるする為ですので、どうぞご容赦下さいね😏💦
若手ビジネスマンや両業界の内定者、志望する学生さんにとって参考になると思います✨
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め(4分程度))
目次
- 損保業界って何やってるの?
- 商社の仕事が抱えるリスクって何?
- 損保業界の課題→それを踏まえ今どんな動きをしてる?
- 損保と商社の関係
1. 損保業界の業態
まずは、損保業界に属する企業(大手ですと、売上順に東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損保ジャパン日本興亜等でしょうかね)がどういう仕事をしているかを、超簡潔に説明しますね🖐
まあ皆さんもご存知の通り、彼らのビジネスモデルは、保険商品を作って企業に販売するという形をとっています。ものすごくザックリ言えば、
収入:保険商品を販売して、契約者(=一般的には保険の補償を受ける被保険者)からもらう保険料
支出:①被保険者が損失を出した時に支払う保険金、②保険の設計料、③再保険屋への保険料支払い(※再保険屋って何?って方はググってみて下さいね👍)
であり、その差額が損保の利益となります。
ちなみに、損保業界にとって、一番大きな収入は「自動車保険」です。それと自賠責をあわせると、約60%が自動車関連の保険からの収入となります。
さて、そもそも保険って何の為に存在するのでしょうか?
「いやいや何言っちゃんてんの。万が一のことが起こった時に備えて、被保険者が金銭的に困らない様にする為でしょ??🤷♂️」
その通りです。要は、リスクが顕在化した時に、損失を被らないようにする/想定される損失を一定額に抑えるという役割があります💰
2. 商社の仕事にあるリスク
さて、ここから徐々に商社との接点を持たせた内容になってきます。
商社の事業は、物流にしても事業投資にしても、多分野で多地域にわたってますので、ものすごく多種多様なリスクをはらんでいます。以下はそのリスクが顕在化した一例ですが、
- 出資するプロジェクトがある国が政治不安におちいり、出資先の工場が接収された🏭(カントリーリスク)
- 年間でチャーターする貨物船で、海外のとある国際河川沿いで貨物を輸送中に雷が落ちて船止まった⚡️(天候リスク)
- 商品購入後、その商品の市況がグンっと下がり、販売先がなかなか見つからずオドオドした💹(マーケットリスク)
とかとか。他の業種では抱えないようなリスクも多々あるわけですね。
これらのリスクで、顕在化した際の想定損失が計り知れない場合は、普通に考えてその事業を行なうことが出来ませんよね。
そこで、物流にしても事業投資にしても、商売を開始するまでに、まずはそのリスクを回避したり小さくしたりする方法を考えるわけです。
例えば、
- マーケットリスクを回避する為に、「買い」と「売り」を同時に決めたり🤝
- 輸送中の貨物にダメージを受けても、責任を負わない様に、船に積んだ時点で所有権が顧客に移る様に契約書で規定する📄
等々。そして、その一つとして、損保の保険商品を購入する、という選択肢があります。
※一応ですが、どの業種でもリスクは存在します。強調しておきたいのは、商社の事業が抱えるリスクが多種多様であること、という話で、「商社は特にリスクテイクが必要な業態だ」ということを主張する気は全くありません。
3. 損保業界の課題と動向
さてさて、少し話を戻し、損保業界の話をします。
この少子高齢化だったり、シェアエコノミーだったりが進む世の中、自動車の保険の売上って伸び悩んでるんですよね⤵️伸び悩むだけなら良いですが、先細りが見えてますよね👁
そんな状況を課題として、損保業界では過去から新しい保険商品の開発を積極的に行なってきています。
(保険商品の開発ってどうやるんだろう?🤔)
ここで、先程までお話した「リスク」の話になります。再度言いますが、保険は、リスクが顕在化してしまった時に巨額の損失から守る役割があります。したがい、保険商品の設計・開発には、多種多様なリスクの存在を把握することから始まります。
そこで、「多種多様なリスク = 総合商社」となるわけですね。各損保企業、総合商社に猛アプローチをして、
損保👱♂️「何か御社の商売で、『リスクが大き過ぎるから』との理由で検討中止している様な案件はありませんか!?!?」
という様な営業をかけてきています。事実、何度か私自身も物流・事業投資をしている中で保険の利用を検討し、無理言って「お試し」的な安価な保険料で利用させてもらったことがあります✌️🐱
総合商社は、ある種、「リスクの総合商社」とも言えるわけであり、そんな彼らは損保業界にとっての大切な大切な上顧客となるのです✨
4. 損保と商社の関係
では遂に最後に、損保と商社の関係について述べていきます。
これまで、本ブログで述べてきております通り、総合商社が何たるかを一言で言え!と言われれば、迷わず言うのは「何でも屋」でしたね🏃♂️💨💦取引先のメーカー様やサービス事業者様に対し、「隙間にある色々と面倒なこと」を行なう対価として、物流の商権をもらったり、一緒に出資させて頂くお話をもらったりするのが商社の立ち位置でした。
つまり、言ってしまえば「アゴで使われる人たち」ですね😏✨それが真髄です。
👱♂️「何言ってるんだ⁉️俺たちは誇り高き商社マン。アゴで使う側の人間だ」
という、サイヤ人みたいな思考回路の愚か者がいれば、そいつは偽物か、もしくは超デキない人ですね(デキない私が言うのだから間違い無いです🐱😏💦)。
脱線しましたが、いきなり何が言いたいかと言うと、、基本、アゴで使われる分ハードワークになったり、時として報われなかったりと、ものすごくストレスが溜まりやすい業種であることは間違いありません。
さて、そんな商社の人間にとって、そのストレスの吐け口(=何でも屋が無理難題を押し付けることが出来る相手)となる業種が僅かにあります。その一つが損保なのですね💦💦
分かりやすさを優先し、誤解を恐れず、シンプルな流れを以下に説明します⬇️
メーカー様👑「このプロジェクト、少し噛ませてやるから、このリスクはそっちで負担しろよ」 商社「・・・うぅ。。ははぁ〜わかりました🙇♂️🙇♀️」
=翌る日=
商社「A社さんさぁ、こういうリスクをカバーする保険作ってよ」 損保A社「・・・えぇ!?そんな無茶な💦」 商社「じゃあいいや。他の損保さんにお願いするんでね😒なんかB社さん、根性ありそうだし😒」 損保A社「・・・頑張ります‼️💪💦」
・・ま、さすがにこんな品のないやりとりはしないですけどね💦何でも屋の商社をお客さんにする業種はシンドいですね💦自動車という収入の先細りが目に見えており、多種多様なリスクを抱える商社が上顧客なわけですから・・・😄
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いかがでしたでしょうか❓実体験に基づいたリアルな話でしたね😏
ご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォームか、TwitterへDM頂けるとありがたいです✨
最後に。
今週は米ドラマSUITSをたくさん観てます🐱👁