【総合商社】総合商社は途上国支援を行なう最適なフィールドなの!?

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どうも、ドチです🐱

今回は、「商社は途上国支援を行なう最適なフィールドなの!?」というテーマで記事を書いてみました✍️

こういうテーマを取り上げてみた背景ですが、就活生の方から、

就活生👦「途上国支援がしたいんで総合商社を志望してます!」

という声をたくさん耳にする機会があり、正直、この意見にちょっと違和感を感ぜずにはいられません

おそらく、これは、企業と学生側で「途上国支援」の捉え方にギャップがある為かと考えます。

そこで、今回、業界の現役社員として、商社で働く上で途上国との接し方について思うことを整理して書いてみよう、と思うに至りました。

本記事は、主に就活生向けになりますが、商社への転職をお考えの社会人の方、そして若手商社マンの方々にも読んで頂けると非常に嬉しいです✨

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め(3-4分程度🙇‍♂️💦))

目次

  1. 途上国の発展に寄与している実感はある。けどそもそも・・・
  2. 途上国に携わりたいと志して入社した同僚の志望動機&学生生活
  3. 「途上国支援がしたい!」を志望動機とする就活生の方へ

1. 途上国の発展に寄与している実感はある。けどそもそも・・・

冒頭に色々と述べましたが、そもそも、総合商社で働くことで途上国支援って出来るのでしょうか?

結論、これは「出来る」と言えるでしょう☝️✨

👦「なんだ、出来るんじゃん。」

拍子抜けな結論だったかもしれません。ただ、以下の通り、重要なポイント2、補足しておかなければいけません。

  1. 「支援」という言葉に違和感あり
  2. 「途上国支援」が目的にはならない

ということですね。

1.&2.それぞれの詳細説明は少し置いておいて、働いていて実感するのは具体的にどういう場面かをまず少し述べておきましょう。

例えば、まさに私が出向した、東南アジア某国(途上国)でのモノづくりのプロジェクトでは、その国の奥地に工場が建ってまして、従業員が1,000名弱、内、ローカルスタッフが950名程になります。

また、そのプロジェクト企業の従業員に加えて、工場を保全(メンテナンス)する下請けの企業のローカルスタッフだったり、原材料を輸入通関代行する物流業者等を含めれば、1,500名規模の現地人の雇用を創出しています。

さらに、このプロジェクトでは、CSR活動の一環として、地元小・中学校への💻の寄付や、感染症予防の医療ワークショップ等を定期開催しています。

そういった活動を行なうプロジェクトの株主としては、十分に地元に貢献していると胸を張って言えるでしょう。

ただ、その様な活動を行なう上で、「プロジェクトに携わる者としてのマインド」にはものすごく気をつけなければいけません。

私たちは、決して、「支援」なんておこがましい考えでそういうことをしていません。あくまで、「儲かる為に、どうかこの地でプロジェクトやらせて下さい。利益を出せば雇用も拡大出来ますし、その他にXXXXという活動を通じ、この地に貢献出来るかもしれないと考えてます」の精神なんですよね。企業活動の本質は、株主への貢献(=配当増・株価上昇等での利益還元)ですから🖐

つまり、前述2点の背景説明ですが、

  1. 「支援」ではなく、「発展に貢献させてもらってる」
  2. あくまで「目的」は利益を生むことで、発展への貢献は「結果」である

というのがあるべきマインドということかと🐱

・・・ということで、

👦「途上国支援がしたいんで総合商社を志望します!」

には違和感しかないんですね。ここは、企業側と学生側の認識のギャップだと感じています。

商社🏢「支援が目的化されてはならないし、そもそも「支援」なんておこがましいわ!!」

って話になっちゃうわけですね。

2. 途上国に携わりたいと志して入社した同僚の志望動機&学生生活

ただ、途上国の発展に貢献したいと考えて入社した同僚も一定数存在するのは確かなんですね。

では、一体どういう人がどういう志でそう考え入社したのでしょうか?

勤務先の身近な後輩に適役がいたので、話を聞いてみました👂以下の様なストーリーだそうです⬇️

  • 中学校の3年間、親の仕事でアフリカ某国に滞在。旅行先の某国でインフレが起こり、大混乱する街で庶民の苦しむ姿を目の当たりにする
  • そんな状況下で、(自身が今手に持っている米ドル札で、どれ程の命が救われるんだろう・・)と感じ、中学生なりにも「アフリカの貧困」に対して問題意識を持つようになる。
  • その後、日本に帰国し、高校〜大学とずっと日本で過ごす。某大学の体育会に所属し、4年間、その活動に全力を尽くす。
  • 4年生の終わり頃(2-3月頃)、就職活動を始めるが、どうも惹かれる企業がない。(自分が一生をかけてやりたいことは何か)を考えれば考える程、思い出されるのは中学生の頃の原体験
  • やはりもう少し時間が必要、考え、その足で大学の管理課に休学届提出。コネも無い中、若さだけを武器にアフリカ大陸に乗り込んだ。
  • 現地で何とか国連機関の関係者に出会い、スラム街の庶民の生活援助の機会を得る。・・だが、現地で幸せそうに暮らす彼らを目の当たりにし、何の支援が必要なのか分からなくなる
  • そこで何に困ってるか聴取を試みた。「キレイな飲み水」、「インフラ」等の想定した答えはなく、口を揃えて返ってきた答えは「雇用があれば嬉しい」との話。俺がしたいのは「ビジネスで自立する仕組みを作ることなのかも?」と考えが変わる
  • そう思い直し即行動現地に事務所を構える日系企業に突撃。現場でのビジネス経験を積む。その後、帰国。色々考えた末、海外ネットワークを広く持ち、「モノづくり」よりも「仕組みづくり」の総合商社にファーストキャリアを決める。

そんな感じでした。

3. 「途上国支援がしたい!」を志望動機とする就活生の方へ

ここまで書いた上で、「途上国支援がしたい!」との志望動機で総合商社を受験しようとされている就活生の方へ、僭越ながら、伝えたいことが2点あります。その想いが強くあったとしても、

  1. 「儲けること」が最大のミッションである商社には、「新規プロジェクトでガッツリ儲けて、その上で雇用を創出して国の発展にも貢献したい!」とのスタンスで望む方が絶対良い(寧ろ、逆に本当に「支援」したいなら前述の様な国連機関でキャリアをスタートするべし)
  2. 自身のこれまでの行ないが説得力を持たないのであれば、一旦、「途上国」、「発展」、「寄与」というキーワードからは離れて、別の志望動機を探した方が良い!

の2点ですね。上記1.は、まあ1番最初に述べたのが背景ですね。

上記2.に関しては、前述の後輩のストーリーを見て頂ければわかるのですが、彼には、①原体験があり、②休学しコネが無い中でも現地に足を運んでまでして過去の自身の想いを確かめる覚悟と行動力があり、③実際に現場で「そんなに『支援』は要らないんだ」と声を聞いた上で自分を納得させ、④その後、しっかり現場で一定期間、「これが必要だ!」と感じたビジネス経験を積んできた、という超説得力のある過去がありました。

他方で、ご相談に乗って頂く結構多くの方が、

👦「2週間貧困国に滞在し、現場を目の当たりにして、何とか解決したいと思いました!これを解決出来るのは総合商社だけです!」
🐱「実際に現場で何かしましたか?」
👦「いえ、、特に。」
🐱「本当に現地の方々はそこでの暮らしに困っているか、聞いてみました?何が悩みでした?」
👦「いえ、ちょっとそういう雰囲気じゃなかったんで。」
🐱「帰国されてから、日本ではその問題意識と向き合い、何か継続的に行動されていたのですか?」
👦「いえ、、ちょっと就活が忙しくなってきたんで。」

という感じなんですよね。もしくはこれに似た様な感じ。

一応、総合商社は、今でも新卒であっても100倍程の競争を勝ち抜く必要があると聞いてます。先の例に挙げた後輩の様な学生と比べられた時、より説得力がないと、どうしても「その他の99人」になってしまう可能性が高いんです。

なので、あえて、肩肘張った壮大な志望動機を語るのではなく、心底胸張って言える志望動機の方が、あなたらしさが出て良いかなぁと思います(寧ろそっちが本音の志望動機のはず!!)🖐

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いかがでしたでしょうか❓

本記事に対してご意見やご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォーム、Peing匿名質問箱、TwitterのDM等でお知らせ頂けるとありがたいです‼️可能な限り、対応させて頂こうと考えてます✨🙇‍♂️

最後に。

近所のドンキでサンタクロースのコスプレが売り切れ始めてる!!マズい🐱😱💦

P.S.

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