【総合商社】24年3月期上半期決算分析分析⑤丸紅

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どうも、ドチです🐱

週末いかがお過ごしでしょうか❓

さて、少し間が空いちゃいましたが・・・。

いよいよ本日は5大商社各社の243月期上半期決算分析シリーズ最終回です🏢

5本目の本最終回は⭕️丸紅⭕️です🏢

お待たせしました、全国の丸紅ファンのみなさま🎉

三菱商事住友商事と同じく、11/2(木)の公表だったのですが、、

フフ、まあ大人の事情で後回しになってしまった、って感じです🙏💦

ただですね、ブログやX(旧Twitter)経由で就活生さん(🚺)からも質問とかただきますけど、

やっぱ、総合職に占める女性社員の割合を、将来的に50%に引き上げる方針を発表してるだけあって、

女子大生を中心に同社の人気が上がってきてることを、SNSを通じて臨場感を持って感じています🐱

本記事では同社の決算資料の内容を通じ、丸紅の酔いも甘いも知っていただくべく解説していきます✏️

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))

※なお、本記事で引用されている情報は、断りがない限り全て同社のHP上に記載のものです👍

目次

  1. 上半期決算主要数字まとめ💹
  2. 中期経営計画内容📃

1. 上半期決算主要数字まとめ💹

これまでの記事同様、まずは同社の決算内容サマリーを見てみます👁

それと、、👇

これらをまとめると、

  • 上半期の純利益2,513億円、通期予想もしっかりと+300億円の上方修正4,500億円を狙う❗️
  • 基礎営業CF(※)も、上半期は2,664億円、通期予想も5,300億円(+200億円の上方修正)でこちらも順調😌
  • 配当は期初予想から+5円/株83円/株で、200億円を上限とした自社株買いも決定👏

って感じ👍

ここでちょっと脇道それます。

いつも同社がKPIとしておくこのネットDEレシオってなんでしょう?

これは「有利子負債 ÷ 株主資本」という計算式できますが、

いわば「企業の資本金や留保利益などの合計である純資産の何倍の借金があるか」って指標です。

企業の安全性を測る指標で、低い方が良いということなんです。

分母と分子を考えれば一目瞭然ですが、有利子負債(=借金)を減らして内部留保(=純利益)を増やせば、数字は減りますからね💰

あと、あえてこの2023年度見通しのスライドで気になるのは、

株主還元後フリーキャッシュフロー

ですかね。

この上半期決算シリーズ記事では三菱の記事でもこの指標にふれましたね(言葉が微妙にちがうケド。三菱は”調整後FCF”でしたね)🖐

これが▲500億円ってのが少し気になるところです。

つまりコレは投資余力に乏しいってことですから💦

その視点で以下のスライドもちょっとごらんください👁

👧235月発表時から今回さらに新規投資・CAPEXを増やしてる‼️カブヌシカンゲンモ🤵‍♂️✨

そうなんです。

しかもこの4,700億円って、個人的にはけっこう攻めた数字と見てます👀💦

それだけ自信を持った投資計画なのか、とポジティブに考え、次章でどんな事業へお金を入れるか見てみます👍

では次章で同社の中計をおさらいしておきましょう🔍

2. 中期経営計画内容📃

丸紅の中計経発表時期は22年5月でした📄

ですので、今期は中計2年目✌️まさにこの上半期終了時点で前半戦が終了する時期です。

ちなみに各商社のうち、丸紅だけ「中期経営略」って呼んでるんですよね。ナノデホントハ中戦?

それはさておき、

本章では、重要と思われるスライドにフォーカスしていきます。

まずは数字面ですね💹

期間中の各目標とくらべてどうでしょうか❓

  • 連結純利益4,000億円 → 前2023/03期は達成、2期連続達成もまあカタいと言えるでしょ🎉
  • 基礎営業CF(中計3ヶ年) → 1.5年で8,506億円/13,000億円(=約65%)という進ちょく状況🎉

他商社同様、このあたりはかなり順調です✨

さて、では次は投資計画とその進ちょく状況について見てみましょうか。

同社が、3年間で1兆円を投資に向けるという資金配分を考えてるってことが分かります。

あと、よ〜く見ておきたいのは、

「基礎営業CFの最大化💰

と強調してるのですが、

3大商社にくらべて資産入替(資産・事業の売却によるキャッシュイン💴)はあまり重要視していないような印象を持ちます。

回収2,000億円」と棒グラフにサラッと書いてあるだけですね☝️

ワタシとしては、この入替によるキャッシュの創出力が、今後の各商社の実力差を広げていくと思ってます。

事業の寿命ってだんだん短くなってるんでね🖐

さて、話戻します。

今から書くことは前回の同社の決算記事でも紹介したのですが、、

ここで、「ホライゾン1~3」について、以下のスライドで補足させてください👇

別のスライドにも定義が書いてありますが、要するに、

  • ホライゾン1/2(8,000~9,000億円) → 今やってる事業のメンテ(1)、今やってる事業の延長の投資(2)
  • ホライゾン3(目標 : 1,000~2,000億円) → 今やってない、成長が見込める新しい領域

という整理になるようです🤔

この視点で、今回の決算での投資状況の進ちょくを見てみましょう🔍

表の上の部分に書いてある△211億円に、前23/03期の△353億円を足した△564億円が、23年9月末時点での経過ですね。

その意味だと、やや進ちょくが遅れてる印象を受けます🤔

まあ、気持ちわかります。

事業部で働く立場からすると、、今までやったことない領域/ビジネスモデルへの投資って難易度高いんですよ💦

一方で、ホライゾン1/2の投資は順調(以下のとおり)と言えそうですよね。

ホライゾン1 : △2,560億円
ホライゾン2 : △2,066億円
(vs 1-2合計の中計上の目標△8,000-9,000億円)

どの商社もそうですが、手堅く既存事業の延長という形で利益を積み上げる方が得意なのです。

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いかがでしたでしょうか❓

長く続きました24年3月期上半期決算分析シリーズも今回で終わりです🖐

この決算分析関連の記事、主に投資家さん向けとして書いてるつもりなんですが、、

最近はありがたいことに同業者の若手/新人・内定者の方に加えて、

就職活動が本格化してきたこともあってか、学生さんにも見ていただいてます🙇

業界の若手/新人の読者さんには、日々の担当商売のから少し離れた大きな視点で、

そしてなるべく会計用語をしっかりと認識して身につけてもらえるといいかなぁ〜と🖐

内定者・就活生の読者さんは、超ザックリ、各社の方針でどんな感じでお金を稼いで使ってるのか、

そしてその方針と成果により5大商社にどんな変化/差異が出てきてるのかを、なんとな〜く感じてもらえるといいかなぁ〜と思います🖐

記事内容の詳細なんて全っ然理解しなくって大丈夫ですからね、一応👍💦

また次は3ヶ月後に、3四半期の結果が出る1月末~2月頭に書きますね〜✏️

さて、次回以降はまた現役社員視点で日々感じることや、昨今の業界トレンドをリアルにお伝えする記事を書いていきます✏️

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