【総合商社】現役業界社員から見た各商社の特徴・カラー①三菱商事

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どうも、ドチです🐱

今回の記事は、Twitter上でリクエストいただいたご質問を記事にしてみました。

たしかに、転職希望者や学生さん、投資家さんにとっては、

「一体各社中身はどうなってんだ!?」

ってのは永遠にわかんないですもんね🖐

私も就活生の頃は、各社のカラーなんて全っ然ワカリマセンでした。

・・・というか、正直、勤め先以外は結局わかりきってはいないですけどね〜🤷‍♂️💦

ただ、10年程業界に身を置いてみて、これまでに接してきた社員の話、見聞きした話をもとに、

ある程度のリアルさを持って各社にどんな特徴があるかを伝えられると思います✌️

シリーズ1発目はやはり「三菱商事」でいきましょう🔥

早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))

目次

  1. 社員🕺💃
  2. 社風🏢
  3. その他

1. 社員🕺💃

東京は超一等地であり、随一のオサレスポット・丸の内に本社ビルを構える三菱商事。

オフィスを出れば、

👨(ちょっと最近残業続きだし、忙しくさせちゃってる妻に、その角のTomorrowlandでスカーフでも買ってプレゼントしようか…)

などと、三菱の社員の声が聴こえてきそう。

全総合商社に告ぐ

三菱商事が通るから道をあけろ

俺らが日本を、いや世界を獲る

コ◯ドットばりの自信を内に秘めた社員たち。

どうだろう?

みなさんは、そんな三菱の社員をきっと、

(いけすかねえブライド高い奴らの集まり💢)
(俺たちには縁のない生まれた時から血の色すら違うエリート…)

なんて嫉妬心を抱いていないだろうか?

否。

決してそんなことはない、フッツーの、ただ、総じて良い感じの大人たちって印象が強いのが三菱商事の社員です✨

メリハリが効いてて、スーパーはしゃぐことが求められる時は率先してはしゃぐが、絶対にハメは外さない。

そんな集団です。

実体験に基づく例を紹介しましょうか。

ある有名なメーカーA社が主催するとある商品に関するイベントがありました。

そこに、各5大商社の担当者とその他卸売業者がたくさん集まり、1泊2日で地方に行った時の話です。

予定は、

  • 1日目 : 移動。到着後、A社の工場見学。夜は宴会場で宴会
  • 2日目 : ゴルフ。打ち上げ宴会。解散

と、まあこんな感じの予定だったんですね。

こういうトコって、、超〜各社の色とか能力の差が出るんですよね😄💦

基本的にこういう集まりって、各商社にとっては、

「A社との商権を拡大するぞ🔥」

って望む場なんですよ。

まずは1日目の工場見学🏭🚶‍♂️🚶‍♂️🚶‍♂️

三菱の社員は、見学をしつつも、よ〜く観察すると、こういうトコで要所要所A社の社員を捕まえてお話してるんですよ。

伊藤忠の社員が、卸売業者のオジサンたちにウケ狙ってなんか突拍子もないことやってて、、

それを丸紅の社員がクスクス笑い、、

その横でメモを取るのに余念がない住商の社員と、、

「お前、絶対良く分かってねぇだろ?」ってくらいマジマジと工場の設備を見て何かうなずいてる知ったかぶりの物産の社員の横で、、

こ〜っそり商談してるんですよね。

彼らは、目的に向かって最短距離で着実に、上手く物事を進める意識・姿勢が備わってます。

さて、夜の宴会が始まります🎉

意外や意外、物産伊藤忠とならび、こういう時に、率先して歌・モノマネ・ダンス(・脱ぐ…)などの技を駆使して前に出るのが三菱です。

ただ、目線の先には必ずA社のキーマンが。

目的はあくまでビジネスです。

🤵‍♂️「さて、宴もたけなわではございますが

司会者がお開きしようとアナウンスしてからが商社担当者の本番が始まる。

そこからは体力がもつまで全力を尽くしてオモテナシ。

最後の最後まで宴会会場に張り付き、後片付けまで残ってるのは、毎度、三菱物産ってケースが多いんですよね。

さて、翌朝🌅

ここでもハッキリ社員のカラーが出るんですよね😏💦

だいたい、ゴルフは早朝スタートにし、お昼には全組み18コースを終える予定にしてるんで、

集合時間が早いんですね。

そして、、集合場所に来た順番が、、

  1. 三菱・・・5分前(同じ組で周る3名分のペットボトル準備済)
  2. 伊藤忠/丸紅/住商・・・2分前同着
  3. 物産・・・10分遅刻(寝ぐせ付き)

って言うwww。

もちろん、どの商社もデカい組織ですから、いろいろな人がいるんでしょうけど・・・。

ただ、複数回こういう会合に参加して、不思議といずれもおんなじ様な傾向があるんですよね🖐

・・とまあ、社員の特徴はこんな感じですね。

2. 社風🏢

上記で描いた社員のふるまいは、もちろん、元から本人に備わる「地の部分」っていうのもあると思うんです。

ただ、私自身、10年間ほどいろいろな産業で接してきた中で、まんべんなく共通して見られたのが三菱の社員だけなんですよね。

つまり、やはり社内での社員教育が素晴らしいと結論づけられるものなハズなんですね。

気遣いや心配りができる上の人からすると、やはりデキない人が気になってしまうんですよね。

なので、三菱の社員は新人・若手の頃から、取引先の前に出すまでの教育を徹底して行なう傾向にあります。

これは、、よく聞く話なのかもしれませんが・・。

♦️組織の三菱♦️

三菱商事がそのように言われる背景は、おそらくこの辺りが関係してるんですね。

空気が読めないとか、めっちゃ粗相する、って若手が、他商社比較で多めに見られず、なかなかフィット出来ずに離職するケースが多々あるんですね🖐

繰り返しですが、率先して盛り上げ役を買って出るも、、

「ハメは外さない!」

これが三菱商事の真髄です。

3. その他

これまでとは少し違った観点で語ります。

三菱商事の特徴なのですが、実は、他商社と比較して、三菱はコーポレート部署(=バックオフィス)の権限が強いんです。

もう少し具体的にお話します。

過去の記事で、社内で案件を通す(=その事業にお金を入れる許可を取る)ために稟議というプロセスがあると説明しました。

意外に感じるかもしれませんが、三菱は案件がコーポレートによって潰される(=許可されない)ケースが多々あります。

👦「一番稼いでる会社なんだから、一番案件を立ち上げてるんじゃないの?」

もちろん、そうとは限りません🙅‍♂️

逆に言うと、リスクに見合った儲けが得られるように、案件を精査する部隊に大きな権限を与えているからこそ、成功率が高まるという見方ができます。

強いコーポレート。

そして徹底して教育され洗練された社員たち。

それが三菱商事が王者たるゆえんなのかもしれません👑

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いかがでしたでしょうか❓

実話も含め、他のメディアでは見られない、生々しいリアルな三菱商事に関する記述ですよね✌️

今回の記事に関して何かご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォームか、TwitterへDM頂けるとありがたいです。

可能な限り返信します〜。

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