【総合商社】総合商社の投資ってホントに成功してるの❓
どうも、ドチです🐱
今週もはじまりました〜🎉
週末はYouTubeに違○アップされてるドラマ「不毛地帯」を観ましてね。
いや〜、大好きですね。
地上波で、今話題のフジテレビで放送されていたころは大学生だったのですが、
世間知らずなワタシは、このドラマに出会って初めて総合商社っていう経緯がありましてね🖐️
個人的には、、観たばかりってのもあるんですが、「白い巨塔」より好きかなぁ👨⚕️🏥💦
よろしければチェックしてみてください🖐️
さて、今回の記事は、「総合商社の投資ってホントに成功してるの❓」という、
少し刺激的なタイトルでお送りします🎤
👦「純利益も1兆円を超えて、給料も上がるわ、今こんだけ熱い業界でいまさらソレ⁉️」
そう思われますよね。
ただ、ちょっと今回は公表されてる数字のとある部分を抜き出して、意外な事実を共有させていただこうかなと🖐️
投資家さんなどを主な対象者とした記事ですが、
内容もカンタンでサクッと読み終わる短い記事なので、学生さんなどもぜひ🙏
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(2-3分程度))
※本記事に出てくる数字の元データは各商社の公表する数字を筆者が引用したものであり、分析結果として出してる数字は各商社が保証するものではありませんので。
目次
- 過去の「一過性損益」振り返り🔍👁️✨
- 結局、各商社の投資は失敗⁉️
1. 過去の「一過性損益」振り返り🔍👁️✨
まずは「一過性損益」ってなにかを解説します。
(「そんなのよ〜く知ってるわ」という方は少し読み飛ばしてくださいね🙏💦)
すごくシンプルに言うと、
「企業の経済活動で一時的に起こってしまう何らかの理由で発生する臨時的な損益」
です。あんまりシンプルじゃないかな…。
とにかく、フツーに商売してたら前もって予知することができない損失/利益のことですね☝️
損失にかんして言うと、代表的なものに特損(特別損失)とか減損(減損損失)があります。
それぞれ、ちょっとネットから定義を引用します⬇️
- 特別損失 = 通常発生しない、予測が難しい一過性の損失
- 減損損失 = 企業が保有する固定資産の収益性が低下して投資回収可能額が帳簿上の価格を下回った場合に計上される損失。原則、特損として計上
ということで、どちらも一過性損失といえるわけですね☝️
「通常発生しない」とか「予測が難しい」とかって、たとえば、新型コロナウィルス蔓延化にともなう工場の生産停止とか🖐️
それによってモノが作れなくて、収入も減ったら損失が発生しうるのですが、
年度の初めの計画設定の時に、それを予期することができたかというとそれはムリですよね〜🙅
ま、そんな話です。
逆に、一過性利益ってのもあります💰
これは、先日、記事にしました、資産入替による投資回収により利益が出るケースだったりしますね。
商社が資産・事業を買った価格から、原則、毎年それを減価償却していったものを「簿価(帳簿価額)」って言いますが、
その資産・事業が簿価より高く売れたら、その時は「利益」が出るって仕組みですね💴✨
さて、ここまでいろいろと書いてきた上で、今からお見せするデータは、、
24年3月末を最新とする、過去10年間の各商社の一過性損益の累計です📈🏢⚡️
どうです❓
どんな感じだと思います❓
10年以上、当業界をウォッチャーをしてるベテラン投資家さんの心を読んじゃうと、、
投資家👨🦳 (2010年代は金属資源関連の巨額な減損もあったし、少し凹んでる年度もあるだろうけど、、最近は資産入替にともなう売却益も出てるし、まあ、、トントンかな❓)
たぶん、こんな感じに思われてる方が大多数なのでは❓
それでは見てみましょうか🔍✨
…ん❓
え、そんな、、、マイナスがほとんど⁉️
マジ⁉️
コレが率直に業界で現役で働いてるワタシの感想でもあります🐱💦
最初に申し上げておくと、記事冒頭で断ったとおり、ちょっとワタシの引用する数字に誤りがある可能性もございます🙏💦
あ、三井物産のデータのみ関連資料から読み取れませんでしたしね〜。
でも、そんなに他商社と大きくそれてないハズです。
三菱商事のそれに注目してほしいのですが、資産入替で他社をグンと引き離すレベルのキャッシュを稼いでいる同社の、
昨年度の数字でも赤字なんですね〜💸💦
…つまり、コレって、、総合商社の投資って成功してないってことなのでしょうか⁉️
2. 結局、各商社の投資は失敗なの⁉️
結論から言うと、冷静に考えればまあそんなことはないわけですよ🖐️
総合商社の投資は、キホン、事業投資でしたね🧮🪖⛏️
つまり、投資先となる子会社や関連会社の事業益を取り込むことで儲けるビジネスモデルであり、
売却して利益を出す目的で資産・事業を買ってるわけではありません🙅
ということで、その意味では、仮に、売却せずに永久に事業を継続するならば、売却益などは発生せず、
一過性損益はやはり特損や減損といった損失しか出ないわけです🖐️
ということで、過去10年間の一過性損益の累計額をパッと見て、それがいくら巨額のマイナスだからとて、
決してその企業の投資が失敗だと結論付けることはできないのですよ。
ただ、ここでちょっと1つの商社に注目したい🔍
それは、、、
そう、唯一、(15年3月期は数字が手に入らず、実質的には9年間ではあるが)累計額が唯一黒字の、、
😘伊藤忠商事💋
ここはやはりすごいですね〜🔥
市況の下落により多額の減損を出してしまう資源に依存していないことが主な理由で、
巨額の一過性損失を出さない💪
大きな減損を出さない川下の事業を中心としたポートフォリオであり、安定感がかなり高いんです。
ホントは、、19年3月期は中国の投資先CITICの株式で約1,400億円の減損を出してますが、
同年度の一過性利益と相殺されてプラスにすらなってます。
過去記事でも、伊藤忠は投資先の黒字会社比率が1番高いことも説明しておりますし、
事業投資の目利きが、五大商社で最良なのは伊藤忠と言えるでしょうね👑
今後、投資サイクルの期間が短くなり、三菱商事や三井物産が短期間で売却益をガンガン出していくようなら、
今回紹介した一過性損益の数字にも変化が出てくるでしょうから、今後も要注目の数字です🎲
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いかがでしたでしょうか❓
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