【総合商社】取引先に「刺さりこむ」商社マン的アプローチ2選
どうも、ドチです🐱
みなさん、今日も一日お疲れ様です。
土日ってやっぱ一瞬で過ぎちゃいますよね〜。はぁ。
ただ、前回の、三井物産・三菱商事が出資するロシアのプロジェクト、サハリン2の記事が、投資家さんの読者の方からかなりのご好評をいただきました🙇♂️
株価に関係しそうな時事ニュース、超粗い分析でもけっこう読んでいただけるようなので、今後も折にふれて書いていきますね✏️
さて、今回はですね、「取引先に『刺さり込む』商社マン的アプローチ2選」と題して記事を書いてみました。
他の記事でも書いてますが、商社って物流にせよ事業投資にせよ、取引先がいないとお金を稼ぐことができない悲しい人たちなんですよね🤷♀️
でも、商売では常に競合他社(=他商社)がいるわけです。
じゃあ商社マンはどんな工夫をして、自分という商品を売り込んでるのでしょう??
本記事では、リアルな実話2選を通じて、具体的にどう取引先にアプローチしてるかをご紹介します👍
特に!くすぶってる若手商社マンは必見ですよ👁✨
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))
目次:
- 寿司攻め🍣
- お守り⛩
1. 寿司攻め🍣
さて、まずは若手社員のA君(=👦)の話ですね。
彼は、とある商品の物流商売の担当をしていました⛴
メインの取引先2社から商品を買い、海外の顧客に売るという輸出商売で、数千万円単位の粗利益を稼ぐ、というまあ地味な規模の商売です。
👦(この商売を常に1億円以上を稼ぐようなものにしたい🔥)
そんな情熱を持って仕事に取り組むは良いものの、毎日、朝から晩までメインの取引先2社との面談や物流手配で手一杯💦
そんな毎日を送ってました。
ただ、そんなある日のお昼。
取引は無いが、オフィスが近いサプライヤーB社の担当Cさんを、街中で見かけました👁
その時、A君はひらめきました💡
👦(そうだ、昼休みなら空いてる!それに、Cさんもどうせ昼飯は食べるんだから、ランチ誘って話す機会を作れば良いのでは!?)
そう思い、翌日、早速Cさんをランチに誘いました。
誘ってOKを取れたは良いものの、現状はB社との間に商売もありません。
ただ、A君は、最初はお金にならなくても良いから、とにかく自分を知ってもらいCさんの役に立つ商品市況の話をしまくろう、という気持ち一心で、ランチに行きまくることにしました🏃♂️💨
実は、このランチミーティングは良いことばかりでした✨
- ちょっと良い物食べてもせいぜい2,000-3,000円/回
- 経費なので昼食代浮く
- 夜の会食と違って昼休みの1時間のみとケツが決まっている
- ランチ中にCさんから求められた情報の提供を、午後オフィスに戻った後、即対応出来る
- Cさんのお店のレパートリーを増やすことに貢献出来る
しかも、お互い上司もいない中、「実は〜」みたいなぶっちゃけ話ができ、A君は会話の中からだんだんと他商社と差別化できそうなことを見つけていきました。
Cさんがめっちゃ寿司好きという、いかにも外様メーカーの社員だったので、週1で3ヶ月くらい通ったそうです🍣
そして、ついに彼の努力が実を結ぶ時がきました!
それはとある金曜日の夕方でした。
📱「あ、Aさん?金曜夕方にスミマセン。ちょっと在庫管理ミスに気づいて、すぐに在庫の一部を出荷しなければいけなくなって。。買ってくれます?」
👦「え!?マジすか?もちろん!でもなんで得意先の他商社さんじゃなくて僕に・・?」
📱「だって、困ってた時に思い浮かんだのがAさんの顔だったんですもん!上司はこれから説得しますから💪」
電話口でA君が「やる!」と即答できたのは、これまでCさんの話を聴き続け、日本から距離が近くて小さいロットの輸出先がB社のニーズにピッタリだと思い、あらかじめ準備してたからでした。
その後、A君は無事、B社との初めての商売を成約🤝
結果的に、その商売をテコに、新たに1億円の商売をつくりました🎉
週一で3,000円、それを3ヶ月くらいなのでせいぜい4万円!
それがキッカケで1億円の商売作るって超コスパ良くないですか!?
商売がない関係でも、リラックスしてフランクに話せるランチ時間を利用し、とにかくCさんの役に立ちたい一心で行動し続けることで、欠かせない存在になれた、というA君の成功体験の話でした🖐
2. お守り⛩
さて、続いては事業管理業務にたずさわるDさん(=👧)のお話です。
所属部署の出資先の事業に一緒に出資し管理する、事業パートナーのE社に、一刻も早く認められたい。。
そして、早く現地に出張に行ってみたいという若手商社ウーマンDさんも、先ほどのA君同様、考えて相手に刺さり込む成功体験をしました✨
それは12月のとある日がはじまりでした⛄️
E社との定例面談を終え、会議室で雑談をしてた時、何気なくE社の担当者、Fさん(👓)さんが言いました。
👓「いや〜最近家に帰るとソワソワしちゃってね〜。息子が受験生なんで家の雰囲気もちょっとピリピリしてて」
👧「えーそうなんですね。高校受験ですか?息子さん、どちら受けるんですか?」
👓「実は、、日比谷高校受けるんですよ!」
👧「え!?都立トップの!?超頭良いじゃないですか!!!!」
👓「ムフフ」
忙しい年末年始の日々で忙殺されていたDさんですが、早くキーマンのFさんから信頼を得て、E社から自身の評価に太鼓判を押してもらえるにはどうしたら良いかをずっと考えてました。
そして、Dさんは年始にアクションを取ります。
受験の神様がいる湯島天神(←在東京以外の読者の方、スミマセン💦)で1時間の列に1人で並び、1番高いお守りを買ってきました⛩
年明け最初の営業日、夕方にE社にアポ無しで向かい、Fさんがオフィスから出てきたトコで声をかけます🏃♀️💨💦
👧「Fさ〜ん!!お帰りのところスミマセ〜ン。ちょっとお渡ししたいものがありまして・・」
👓「あれ?Dさん!いきなりどうしたんですか??」
👧「いや、ほら、息子さん、日比谷高校受験されるって言ってたじゃないですか?何かお力になれないかな〜って考えたんですけど、、、」
👓「・・・うん」
👧「結局、何も力になれないので、神様の力を借りることにしました!このお守り、息子さんにお渡しいただけますか?合格を祈ってますね🥺🙏」
👓「・・・ありがとぉ〜😭」
Dさんは、あの会議室の雑談で何げなく言ったFさんの一言を忘れずにいたんですね。
👧(これは、、どうにかFさんに気に入られるチャンスかも!)
と。
本能的にそう感じたんだと思いますが、たしかに冷静に考えれば、
人って、
「自分が大切にされるよりも、『自分が大切にしてる人』が大切にされることに、より感動を覚えやすい」
んですよね☝️
それを実践したDさんの成功体験でした。
これをキッカケに、Fさんから可愛がられ、絶大な信頼を得たDさんは会社の窓口となり、現場に何度も出張するようになり、事業管理で成果を上げました✈️✨
もちろん、Fさんの息子さんも合格したって話です㊗️
ーーーーーー
いかがでしたでしょうか❓
両エピソードに共通してるのは、、「超泥くっさい」ってトコですよね。
見方によっては、
👧👦(え〜そこまでスリスリとゴマするの?ダサ〜。なんかもっと本質的に仕事で成果上げて認められる方がカッチョイイんだけど・・!)
みたいな🖐
ただね、相手の心を動かすってのはなにも良い資料作ってキレッキレのプレゼンをかますってだけじゃないんですよね。
やっぱ商売相手って言ったって、「人間」なんでね。
そして、人間は、
(自分のことを想ってくれてるなぁ〜。こういうことしてくれると心から嬉しくなるなぁ〜)
って思わせてくれる人に愛着が湧くもんなんですよね😄
泥臭いですが、これらのエピソードは、その意味でも大きな成功体験なんですよね!
今回の記事に関して何かご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォームか、TwitterへDM頂けるとありがたいです📩
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