【総合商社】中途入社組社員の動機
どうも、ドチです🐱
はぁ〜。
ワケあって先週末は休めなかったので、いつにも増して息切れ度が高い木曜なんです🤷♂️💦
さてさて、先日ですね、Twitter上で以下の様につぶやいてみました。
するとですね、私のさえないツイートの中では「いいね」が多めであり、世間様の関心がちょっぴり高いトピックなのかなぁ〜って勝手に思いました。
これ、別にコンサルの仕事やそこで働く人をDisってるわけでは決してないんですね🙅♂️
むしろ、後で書いてますけど、戦コンの人のコミットメント意識と実務処理能力って私らのそれと比べてケタ違いに高いレベルと思ってます。
ただ、この彼の動機ってすごく納得感あるなぁ〜って思った次第です。
そこで、今日は「中途入社組社員の動機」と題して、3ヶ月前くらいに仲良くなった、この戦略コンサル出身の同僚の話をご紹介します。
ただですね、その前に、
👧(コンサルって提案して終わりですよね?商社みたいに取引先と一緒になって事業を育てる方が素敵です)
という考えをお持ちの、特に学生さんが多いので、この記事では前半はコンサルの業務内容(と言っても、業界の友人に聴いた話ですが👂)に少し触れます。
その後で、彼の話に移ろうと思います。
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め(4-5分程度))
目次
- 戦略コンサルって本当に提案してオワリ?
- 中途入社組社員Aさん(👱♂️)の動機
1. 戦略コンサルって本当に提案してオワリ?
冒頭書きました通り、超ざっくりと戦略コンサルの業務内容について触れます。
戦略コンサルの仕事は、大きく以下の通り分けられる・・そうです👂
- 戦略立案:顧客企業の経営戦略策定を支援する
- M&A支援:顧客が企業買収等を考える際に、買収先企業の価値算定や買収後のスムーズな統合作業(PMI)を支援する
- オペレーション改善:顧客企業の生産活動/調達・営業活動といったオペレーションにおいて、コスト削減等を提案し支援する
これらをザックリ言うと、会社としての経営方針や商品戦略の策定をサポートするのみならず、採算の悪い事業部の立て直しとか、成長の手段としてM&Aを採るか、などの難しい経営課題/事業課題に対し、プロジェクトチームを組成し送り込み、数ヶ月単位で顧客企業の経営陣等へ解を出す、とかそんな仕事ですね☝️
そんな戦コンのお仕事に対して、学生さんを始めとして、世間は、
「高い時給をもらって、提案して終わりって感じでしょ?😒」
というイメージを持ちがちなんですよね。
ドライな職種っていう。
後で言いますが、たしかにそれが主因で事業会社に転職するっていう人もけっこういらっしゃるようではあります。
ただ、実は決してそんな感じばかりではありません🙅♀️
企業に常駐(=物理的にクライアントのワークスペースに席を置く)して、彼らと一緒に文字通り汗水を垂らし、寝食を共にすることもあります(←「寝」はないか💦)。
こういう、極めてウェットな働き方もあるんです。
事実、私の大学時代の先輩Bさんは、まさにそんな常駐の経験者で、
👴「Bさん、もうずっとウチで一緒にやってくれんか?」
と現場で毎日言ってもらえてたらしく、仕事の後は毎日必ず社員さんと飲みに行って会社の将来を語り合ってたと言います。
その日々が本当に楽しかったと。
ちなみに、私の勤務先でも、オペレーション改善で、それこそ誰でも聞いたことあるTop tierの外資系戦略コンサルを起用しています。
オペレーション現場に着いたそのコンサルのチームは、一定の観察期間・戦略立案期間を経た後、ものすごい勢いでコスト削減に取り組んだとのことです。
その現場は海外のプラントだったのですが、現地のローカルスタッフの心を掴み、モチベーションを上げ、半年程で一定の成果を出しました。
そのコミットメントたるや、残念ながらウチの社員じゃ無理でしょう💦
このように、頭脳明晰でドライなエリート集団のイメージが強い戦略コンサルですが、提案してオワリってだけではない!って話なんですね☝️
2. 中途入社組社員Aさん(👱♂️)の動機
さて、そんな戦略コンサル業界から来たAさん(👱♂️、30歳)ですが、彼の志望動機はなんだったのでしょう?
それは、以下の通り大きく2点あったというのです。
- やはりあくまで提案側でしかなく、(前述の通り)クライアントと一緒に汗かく働き方はあるものの、自社でお金を張ってプロジェクトに主体的に関わる側に立ってみたかった。
- 「これが正しい」と練りに練った提案を通せず、「現場の熱意」とかよく分からない理由で物事が決まってく世界を見てみたみたくなった。
って話でした。
う〜ん、なるほどなぁと。
これらはたしかに事業を行なう企業の現場でのみ経験できることですよね。
誤解を恐れずに言っちゃうと、
- 基本的に、コンサルは自社でお金を出して解決の手段を引っ張ってくることが出来ない一方、商社はお金を張って解決策を提供するという手段がある
って感じなんですよね。
基本、彼らはFee businessであり、身銭を切ることがないので、自社が損失を出すリスクを取ることが出来ない(しない)のです。
対して、商社は中長期的に儲かるんだったらお金を張るんですよね💰
また、
- コンサルは短期集中で顧客の企業に駐在し結果を出すことが求められる一方、商社は中長期スパンで人材を張り付ける
という点も異なるポイントと言えるかと思います。
出資先の企業の価値を上げるために、長〜く居座ってじっくり観察することで初めて「本質だ!」と気づくものって現場にはたくさんあるんです。
さて、この点で彼の2つ目の動機を満たせるような話があります。
例え話として、過去に聴いた実話を出しましょう。
勤務先のとあるアジアの出資先企業での話です。
その企業の製品の販売先で、採算が悪いにもかかわらず、長らく供給を続けて来たD社がありました🏢
短期視点で合理的な判断を下せば、採算改善のためにD社から別のE社にシフトするべきでしょう。
ただ、よくよくD社担当の営業マンに話を聞くと、どうやらD社内には、業界の重鎮の息子(七光りのアホ息子🤪←日本じゃイメージしにくいかもですが、こういうのけっこう海外にいるwww)が働いており、その息子と仲良くなると、ペラペラと知ってることを話してくれるという。
それがきっかけで新規開拓できた例もあった、という重要情報を入手したのです。
そこで、本社からの出向者は「そのキーパーソンのアホ息子を接待しまくる」ことを最重要戦術として、接待費を注ぎ込みまくったのです。
ギャグみたいな話ですよね?
ですが、結果、同社は飛躍的な成長を遂げちゃったわけです。
このエピソードを通じて言えることは、『もっともらしいこと』よりも『え!?そんなことがより多くのお金を生む施策になるの!?』みたいなことがビジネスの現場には山ほどあるってことですね。
そして、それを達成するために、一芸やら酒やら女やら泣き真似やら茶目っ気やら、相手を動かすのに何が1番有効な手か選び全自分で勝負することが大事、って話ですね。
彼はまさにそんなフィールドが総合商社にはたくさんあるハズだと思い、転職を決意したって話なのです。
ちなみに、彼のメンター的役割を担うFさん(👨)と私は仲が良いのですが、Fさんいわく、
👨「A君、超優秀で早速戦力だよ。ただ、客との接し方だったり、可愛さだったり、刺さり込むためのノウハウはこれからって感じかな😏」
って話でしたので、まさにAさんは全自分磨きを今後していくのでしょう✨🕺
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いかがでしたでしょうか❓
ビジネスはどこで何がKeyになるか分からないから面白いですよね〜。
こういう話にワクワクを覚える読者の方は、是非とも就活でも転職でも商社業界に興味を持ってもらえると嬉しいです。
ご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォームか、TwitterへDM頂ければ可能な限りコメントさせて頂きますね✨
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