総合商社のリアルな仕事内容③~コーポレート部門（財務部・経理部）編~
どうも、ドチです🐱
今回は「総合商社のリアルな仕事内容シリーズ」の第三弾コーポレート部門①（財務部・経理部）編について解説していきたいと思います💹。
総合商社と言えば、どうしても営業部門の仕事が注目を浴びてしまい、なかなか日が当たらないのがコーポレート部門です。今日はそんなコーポレートにスポットライトを当てちゃいます！
各社、内定者の配属希望は8割方が営業部門であり、残りの2割の中でも、
「ニューヨーク州の弁護士資格持ってますけど、何か？」
みたいな、始めから専門性路線を走る者を除いた後の、
「まずは専門部署で会社の仕組みを勉強して、それから営業に出たいんです✨」
と目を輝かせて入社し、そのまま背番号を変えずにコーポレートに残る者が大半の組織です。
しかし、当たり前ですが、彼ら無しには会社は回りません。
また、世の中の東京カレンダー定期購読女子、港区女子💃に聞いて頂きたい。本物のスマートな商社マンはコーポレーターズなのだと✨
ということで本日はコーポレート部門の中でも、お金周りの部署である財務部と経理部にフォーカスして見ていきましょう。
この2部署は、他業種でも何となく想像出来るでしょうから、本記事の主な対象者である就活生以外の方は②「コーポレートあるある」まで飛びましょう！本記事のエッセンスが詰まってます！
①業務内容は？
経理部
まず、お堅く言えばこんな感じです⬇️
- 決算業務(グループ連結決算、短信・有価証券報告書の作成・開示)
- 監査対応、会計基準対応(IFRS等)
- 営業部門への税務戦略立案支援 等々
企業の営業活動は、出資する株主(投資家)や資金を貸し出す銀行等の債権者、雇用されている従業員及び取引先等の多くの人の利害を伴います。これらの利害関係者(=ステークホルダー)に対して、会社は四半期に一度、財務諸表等の会計情報を提供しており、主として担うのが経理部です。
そう、決算関連従事者は、季節労働者なんです。数百もの連結対象の子会社を抱える商社の決算前の忙しさは尋常じゃない！（らしいです）
また、企業が負担するコストの中でも、税金は結構大きな割合を占めるので、この税金コストのマネジメントも実は非常に重要だったりします。全社最適・全体最適の観点で、適切なタックスマネジメント（例：税率の低い国での特別目的投資会社設立等）を行ない、少しでも税金コストを低くし、税引後のキャッシュ・フローを大きくする為に様々な取組みを行なってます。
財務部
こんな感じです⬇️
- 財務戦略の立案・実行(資金調達・運用)
- プロジェクトファイナンス等の営業案件支援
- 為替予約等の為替リスク管理 等々
要するに、出資される/借りるお金の効率運用や、金融の観点からの営業部門各案件への「一番儲かる仕組み」の提言等をしたりするのが財務部ですね。
さて、財務部所属のWさん（😌）の仕事内容と1日のスケジュールを具体的に見ていきましょう。
- 主なミッションは、本社が市中銀行から借りる金利を低く調達すること
- なんと！商社のクセに接待を受ける側！！
- 商社の借入は数千億単位の巨額マネー。薄利多売の貿易実務担当者100人分より稼ぐ（コストカット出来ちゃう）！？
例)具体的な一日のスケジュール
09:00-10:00 金融関連ニュース等チェック✏️（早出出社はしないぜ😏） 10:00-11:00 各営業部門より必要資金ヒアリング💰 11:00-12:00 必要資金レポート作成📄 12:00-13:00 昼食=イタリアン🍝営業からの無茶振り話に🌸が咲く 13:00-14:00 続・必要資金レポート作成📄 14:00-15:00 打合せ@営業📊「出資比率上げて借入減らしましょ(キリッ)」 15:00-17:00 A銀行との交渉💣「それならB銀行さんに借りますね(キリッ)」 17:00-19:00 交渉妥結✨そのまま会食🍴「いつもすみませんねぇ😏」 19:00-20:00 スマートに帰宅。（娘の宿題見てやるか✏️） 23:00- 就寝
➡️決算前の経理部や、営業部門のプロジェクト案件交渉・稟議期間等を外せば、基本的には残業がない/少ない様です
②「コーポレートあるある」
独断と偏見で、コーポレート系商社マンの「ありがち」を集めてみました✌️
- 財テク博士
- 季節労働者！？
- いやいや、昼と夜のギャップ！！
- マジ出張行ってみてぇ。。
- イミフな卑屈
- 同期会幹事率90%
- 研修先/駐在先キラキラ
①財テク博士：
先程説明した通り、「決算」だったり「税金」だったり、数字に強い為か、株式投資、FX、その他節税テクに長けてる人は多い。「嫁の希望で戸建て買う！」ってのに、投資不動産的アプローチで根掘り葉掘り聞いて「それはモッタイナイ❗️」って前のめりで講義しに来る博士にはご遠慮願いたい🙇♂️
②季節労働者！？：
前述の通り、決算担当者の宿命。1年の内の多忙4ヶ月と非多忙8ヶ月の給与差が半端ない！！「決算残業」によるストレス発散による浪費で、貯金が全くたまらない社員は少なくないと聞く👂
③いやいや、昼と夜のギャップ！！：
社外取引先とのお付き合いで体を張る経験が無い為か、基本、スマート。日中、何でも分かり易い内容の即レスをくれるあいつはきっと夜もスマートなんだろう、、と思った矢先、合コンで最初に脱ぎ出す変態元気な輩も中には稀にいる🔥
④マジ出張行きてぇ。。：
営業部門の同期の出張がやたらうらやましい。。
「いやいや、インド出張で道ばたで💩踏んで、5食連続でカレー食って腹ぶっ壊したんだぜ⁉️」
いやいや、それでも私は行きたいの・・✨✈️✨ ※部署によっては全く無い訳ではない
⑤イミフな卑屈：
「営業様が稼いでくれるから今の僕らがいますんで」 「やっぱり商社は営業だよね！俺らは、ほら、縁の下ですから」 「生まれ変わったら営業にいけるかな・・・」
⑥同期会幹事90%コーポ説：
基本、営業部門から無茶振りに嫌な顔せず、スマートに捌き定時に帰るコーポマン。時間的に余裕があること、ホスピタリティに溢れていることから、幹事業を率先してやってくれることが多い🙏
⑦研修先/駐在先キラキラ：
財務経理系部門がある様な海外現地法人/支店は、いわゆる✨素敵な国/都市✨にあるもの。若手研修員の渡航先の90%以上がロンドン🇬🇧・ドバイ🇦🇪・シンガポール🇸🇬・香港🇭🇰・ニューヨーク🇺🇸ってのが肌感覚！！
〜〜〜〜〜〜
いかがでしたでしょうか❓なかなか得られないコーポレート部門の中身が伝わりましたでしょうか❓
次回はシリーズ④のコーポレート部門②（法務部・リスクマネジメント部）編です❗️
最後に。
生まれ変わったら、、、私はコーポレート希望！🐱