【総合商社】国別ビジネスシリーズ③シンガポール編(1)概要編

仕事内容 海外駐在

どうも、ドチです🐱

総合商社が各国で手がけるビジネスを数回にわたってシリーズで説明しています。

第二回は「シンガポール編🇸🇬で、本日は①概要編となります。

シンガポール・・・それは商社マンに限らず、日本の海外志向の全サラリーマンの憧れの駐在地✨もっぱら「初めての駐在地に最適な国」と言われる理由は以下の様な点でしょう⬇️

  • ご飯が美味しい&日本食も手に入りやすい
  • 欧米/中東等に比較して日本が近い&便数多い✈️(片道約7時間)
  • 英語が公用語
  • 街が綺麗
  • なんと言っても治安が良い

本記事では、各商社がシンガポールでどんな取組みをしているか(直近3年間でプレスリリースしたシンガポール関連案件等のHP情報のまとめ)、同国の直近のトピックスと併せご紹介していこうと思います。

それでは見ていきましょう🚀

目次

  1. シンガポールトピックス
  2. 各商社取組み

1. トピックス

  • <人口>約620万人
  • <政治>「第3世代」から「第4世代」指導者(リー・シェンロン、ヘン・スイキャット等)への権力継承が進行中。
  • <外交>中国の「一帯一路」を歓迎する立場を表明済であり、経済面で中国と関係深化を進める一方、安全保障面では米国との連携を基本とする。

2. 各商社取組み

①伊藤忠商事

(1)アンモニア舶用燃料のサプライチェーン構築に向けた共同研究<化学品・モビリティ>

事業を行なう段階ではありませんが、2020年6月、子会社の伊藤忠エネクスと、シンガポールのターミナル運営会社であるVOPAK社と3社間で、シンガポールでのアンモニア燃料の舶用供給に関するサプライチェーン構築に関する共同研究に取り組んでいくことを合意したと発表しています。温室効果ガス削減に向けた取組みの一つで、舶用アンモニア燃料の導入、及びその供給設備の開発等を進めるとのことです⛴

(2)アフリカ/シエラレオネでのパイナップル生産事業<食品>

2019年8月、100%出資先のDole Asiaを通じ、シエラレオネでパイナップルの栽培及び加工食品の商業生産を開始すべく現地に100%出資の新会社を設立したと発表しています🍍現状、生産拠点が、フィリピンとタイのみで、天候リスク等を鑑み産地の多角化を行なうことを目標の一つとしていた様です(それにしても・・シオラレオネでか・・)。

②住友商事

ミャンマーのモバイルゲーム市場参入<コンシューマー>

2019年5月、日本のKDDIと共に、在シンガポールの合弁会社を通じ、ミャンマーでモバゲー事業を共同運営すると発表しています。同合弁会社は、日本をはじめ各国のモバゲを収集し、ミャンマー向けにローカライズし配信する他、イベントを通じプロモーション活動を推進するとのことです。ちなみに、19年時点で、ミャンマーでの携帯電話普及率は既に100%を超えていたとのことです(7割以上はスマートフォン📱‼️)。モバゲー市場では高い成長率が見込まれている様です。

➡️住商はアニメ等コンテンツの海外事業展開に注力してますもんね🖥

③丸紅

(1)航空機エンジンリースを通じた金融事業<金融>

2020年2月、シンガポール政府系企業との合弁で運営する航空機エンジンリース会社TEAM社を通じ、同社保有の航空機エンジンを担保とする証券の発行を行なうと発表しております。すごく簡潔に言うと、「保有するエンジンを担保に金を借りる」ということで、返済はリースを行なうことで生むキャッシュで行ないます。これは事業拡大に向けた資金調達の一種であり、要するに、「まとまったキャッシュを調達し、それを元手にリース用エンジンを買い増そう!」といった感じです💰

(2)ファンド事業<金融>

2019年12月、政府系投資会社が運営するファンドへの出資を発表しています。東南アジア、中国、インド、米国、イスラエル等世界各地におけるベンチャーキャピタルファンドへの投資を主目的としています。

④三井物産

アジア最大の民間病院グループIHH社の株式追加取得<ヘルスケア>

本件は当サイト別記事でも紹介していますが、2019年6月、三井物産は、シンガポール・マレーシア証券取引所に各々上場するIHH社へ約2,300億円の追加出資を行ない、32.9%を保有する筆頭株主となっています。中国・インドを中心とした医療需要への商機拡大を目指しています。

⑤三菱商事

持続可能な水素経済実現に向けた協力に関する覚書

子会社の千代田化工建設、およびシンガポールの民間5社と共に、シンガポール政府関係者の同席の下で覚書を締結したことを2020年3月に発表しています。一見、「?」という様な取組みですが、簡潔に言えば、

①シンガポール政府は21世紀後半の早い時期に「CO2排出量実質ゼロ」を達成することを目標としている
②その上で、水素および低炭素技術の導入を重要な取り組みの一つと位置付けている
③千代田化工の水素貯蔵・輸送技術への関心が高い
④シンガポールの関係民間企業5社と協力し目標達成を試みるべく色々試す

という話であり、本件が、親会社の三菱商事が千代田化工の再生支援をアピールする取組みの一つとなっています✨

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いかがでしたでしょうか❓

次回は、シンガポール駐在員が、具体的にどういうスケジュールで仕事しているのか、にフォーカスしてお話します✨

何か質問がある方はお問い合わせフォームor Twitter🐦よりご連絡を❗️

最後に。

三井物産が絡むインドでのココイチ出店案件、個人的に注目してます👁🐱✨