【総合商社】本部間の異動が活発化!?
どうも、ドチです🐱
さて、今回も現役社員だからこそレポート出来る様なリアルな記事を書いてみようと思い、「社内の異動事情の変化」について書きました✍️
元来、総合商社では、新卒入社で配属された営業本部で、社員として一生を終える、というのが常識でしたが、近年、1つの本部に留まらないキャリアが明らかに増えています。
基本、今回の記事は勤務先の話に基づいてますが、おそらく、この状況はどの商社も同じ様な感じであろうと推測されます。
その背景と、そんな状況下で他本部への異動を志すメリット/デメリットについて、私自身の考えを書いてみました🐱✨
本記事は、総合商社の人事の内情に興味をお持ちの内定者や就活生の方々の参考になる話ではないかなぁと思ってます。
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))
目次
- 本部間異動の増加とその背景
- 本部間異動のメリット&デメリット
1. 本部間異動の増加とその背景
冒頭に述べた通り、過去(=私が入社した約10年前頃)と比べ、本部をまたいだ異動というのはあまり一般的ではありませんでした。
例外的にいくつかそういう異動もありましたが、それらも、その本部の産業が廃れて本部ごと潰れてしまった、ですとか、その本部で上手くやっていけず、閉塞感を感じ精神的に追い込まれた為異動を申し出た等、ネガティブに捉えられる異動が多かったことが事実です😞
ただ、特に最近は、本部を越えた異動の数が従来より多く、かつポジティブに捉えられる様になってきた様に見えます。
それはどんな背景があるのでしょうか?
私は大きく以下2点にあるものと考えてます。
①急激な産業構造の変化
10年前と比べ、テクノロジーの発達と普及が急速に進んだ結果、世の中のニーズがガラッと変わってきました。それに伴い、従来の組織体制が非効率になった結果、ニーズに応える為の組織改編が従来以上に盛んに行われてきたんです。
その結果、元々の所属本部が他の本部と合体したり、とある本部の一部署が別の本部に吸収されたりと、本部自体の在り方が非常に流動的になってきたわけですね。そうすると、やはり本部間での社員の異動も盛んになるんですね。
具体例を挙げるとすると、精密農業っていう分野(簡単に言えば、IoTを駆使した効率的&生産的な農業管理手法)でのビジネスが良い例ですね。
この分野、概念こそ2000年代初頭より存在してたんですが、ドローンによる農地計測/肥料散布等、実用的になってきたのがこの直近10年って感じです。
こういう時代を迎えるにあたり、元々、世界中で肥料のトレーディングを行なっていた商社マンがそのままド直球で勝負するだけが得策ではないこと、誰の目から見ても明らかですよね💦
こういう新産業で戦うには、IT系だったり、ベンチャー投資系の人間を集めてプロジェクトチームを組成する必要が出てくるわけですね☝️
こういう新たな取組に会社として挑戦する上で、社員や資金等のリソースの配置をドンドン見直し続けているわけです。
②モチベーション維持&向上による社員の高度活用
さて、もう一つはこれですね。
昨今、世の中全体的に若手の早期離職が大企業の課題となっていますが、総合商社も例外ではありません。以下の様な想いを持って辞めていくのが主です。
- 下積み期間が長すぎる!(成長の実感無し)
- そもそもやりたい商材/分野じゃなかった!(配属リスクの顕在化)
これ、各商社かなり危機感を持ってるんですよ!なんたって人材=命の業界ですから✨🕺💃✨なので、やはり、可能な限り、会社としても、個々人の希望を叶えてあげたい(→叶えることでモチベーションが上がる→パフォーマンスが良くなる)というのが本取組の狙いだったりします。
また、意外に思われるかもしれませんが、30代後半〜40代の離職も増えてきてるんですよ。マジです。
👦(え?その年代って、課長とかになれなくても2,000万円弱もらってるんじゃないの??)
はい、そうです。この層って、少し前までは、ここまで働いちゃったらもう辞められなくなる年次なんて言われてたんですよね。それが辞めちゃたりしてるんですよ(離職原因は不明ですが、最近、就活系YouTuber(?)として割と有名な元伊藤忠人事の方とかもこの世代ですかね)。
この辺は、私も確信を持てないですが、会社全体として管理職が若年化してきている状況下、ちょっと前まで指示出してた後輩がいきなり上司になり、課で肩身が狭い想いをしている社員を、これまでの経験を活かせそうな他本部の新しいポジションへ、という様な背景があるのだと思っています。
2. 本部間異動のメリット&デメリット
さて、観点を変えて、一社員の立場から本部間を異動するメリットとデメリットに注目してみましょうか。
①メリット
前述の通り、新しい挑戦が出来るということですね。元々、商社に入社する人って、そのほとんどが特にこれといって具体的にやりたいことがない人が多数なんですよね(「配属リスク」って実際言ってる人は少数派。最近の若手は増えてきているのは間違いない様ですけど)。
つまり、大体の人は飽き性であり、そんな中、一つの商売に7-8年どっぷりとやらされてきた社員からすれば新しい商売にはワクワクするもんです。
また、元々の所属本部では当たり前に備わる能力/知識が、新たに配属された本部ではレアな能力/知識として重宝される(例:事業投資メインの本部→物流メインの本部に異動。物流の取引先から共同出資案件を持ちかけられ、ファイナンス知識やモデル作成能力を発揮!等)なんてことも多々あります💻
②デメリット
(メリットとの裏返しではあるのですが、)それまでの元所属本部での人間関係がリセットされてしまうことが一番のデメリットですかね。
基本、出世って、必ずしも実務能力や案件形成・実行能力に比例して早いってわけじゃないんですよね。サラリーマンの方なら誰もがご理解されていらっしゃるでしょうが。
やっぱり、本部の上層部からの覚えがどれほど良いか、っていうのが一番大事な要素だったりするわけですよ✨🤗✨つまり、能力+可愛げ+信頼感(+運!)が大事っていうね。これは商社に限らず、日系の大企業全般に言えるでしょう。
それを考えると、他にやりたい仕事を求めるがあまり、これまで数年間/十数年間一緒の本部でやってきた本部長以下の首脳陣から離れ出世の可能性を下げてしまうリスクを背負う、というのもサラリーマン的には躊躇するところです。
もちろん、先に述べた話の様に、「俺はもうこの本部じゃこの先知れてるから!」って方にとってはデメリットにはならないんでしょうけどね🖐
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いかがでしたでしょうか❓デメリットに関しては、まあ結局は今後、社内での人材の流動化もますます激しくなっていくと思いますんで、「偉い人による覚えが良いか」よりドライな評価体系に変わっていくものと思いますけどね。
ご質問・ご意見等あれば、本ブログのお問い合わせフォーム、Peing匿名質問箱、TwitterのDM等でお知らせ頂けるとありがたいです✨反応があると超嬉しいもんです✨
最後に。
ちなみに私も既に2本部を経験してます。実は✌️🐱✨