【総合商社】5大商社の海外勤務者数の推移とその背景について②
どうも、ドチです🐱
なんて言いますか、実質的には今年最後の1週間的なのが始まりましたね🔥
まあ、クリスマス休暇が長い国に取引先がある社会人の方にとっては、もう今からは何も進まないでしょうし、
逆に、年末年始関係なく船に追われる同業の物流商社マンにとっては、大晦日くらいまで年末感出ないでしょうし💦カワイソウニ…
私は本日も淡々と記事を書いていくことにしましょう✏️
さて、本日は前回記事の続編ですね☝️
まず、事実として、利益うなぎのぼりの総合商社ですら海外勤務の機会が減ってることを説明しました。
そうすると、こんな疑問を持つ方々があらわれます👥
学生👦「選択と集中って方針は何となく分かったけど、じゃあどこの商社に入れば僕が希望するアジアでの研修・駐在機会に恵まれそうなの❓」
学生👧「ただでさえ競争率高い中、採用人数も少し減ってるのに、中に入っても海外勤務の競争が激しいの❓海外行きたいから総合商社志望なんですけど・・」
投資家🤵♂️「選択と集中ってのは興味深い。どの商社がどの国・地域を重点に置いてるの❓それに応じて株価に影響し得るニュースをpick upしておきたい」
そうですよね〜。
・・・ということで、後編の本記事では、
- 各商社どの国・地域が強い?今後も多く人材を配置するのはどこか?
- 海外勤務ポジションを狙うのは総合商社がBestなのか?
そんな疑問に答えていきますよ〜💪
尚、この記事でも、ご紹介する数字は全て各商社のHPからの引用となります。
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め(4分程度))
目次
- 各商社の国・地域別ポジションと戦略🗺
- 他業界/企業の海外勤務者数は⁉️
1. 各商社の国・地域別ポジションと戦略🗺
昨日の前回記事の前半では、海外勤務者数の推移データがHP上にある、
三菱商事、住友商事、丸紅
の3社のデータをご紹介し、全体の海外勤務者数の話にフォーカスしましたよね。
今回の記事では、
各社がどんな国に研修生や駐在員を置いているのか
について、これまた公示のデータを取り扱いながら紹介していきますね🖐
さて!
全国の伊藤忠ファン、お待たせしました🎉
今回は伊藤忠商事と三井物産のデータをもとに説明進めていきます。
・・・というか、「どの国・地域にどれだけ人材を配置してるか」というデータは、この2社しか開示してませんでした🤷♂️
早速見てみましょう🔍
こちらは、同社の地域別の海外勤務者数ですね。
・・・ん?
勘の良い方なら何か気づくかもしれません?
👦「なんか少なくないスか?💦」
そうなんです。
ここに書いてある駐在員+実習生(=研修生?)を全て足しても、
416人しかいないんですね。
一方で、昨日の記事では1番少ない丸紅でも800人以上はいたのに🟤💦
なんで?🤷♀️
・・ということで、先ほどのページをもう一度よく見てみましょう。
画面左下の黄色ハイライトに、
「海外現地法人及び海外支店・事務所在籍従業員数」
と書いてありますね。
これはおそらく、子会社・関係会社への出向者として駐在する社員をカウントしていないためですね。
もちろん、伊藤忠商事は単体で4,200名程度と、5大商社の中で1番社員数が少ないです。
なので母数自体が少ないのですが、それでも少なすぎますよね。
まあそれがカラクリです。
それは置いておいて、上にスクロールしてさっきの画面をもう一度見て下さい👁
⭕️で囲った東アジアとアジア・大洋州の駐在員と実習生の部分、圧倒的に多くないですか!?
では三井物産も見てみましょうか。
こちらのデータは、数から判断すると、おそらく現地支社/支店の駐在員(+研修生)と、出向者の駐在員もあわせた数字でしょう。
(イトウ💋と単純比較できないのがウザいですね💦)
さて、いかがでしょう?
ちょっと分かりやすく、この三井物産の地域の分け方で、無理やり伊藤忠の海外勤務者数を分けてみたのが以下のまとめです。
伊藤忠商事
- 全体 416名(海外への出向者除く)
- アジア・大洋州 215名(51.7%)
- 米州 87名(20.9%)
- 欧州・中東・アフリカ 114名(27.4%)
三井物産
- 全体 1,134名
- アジア・大洋州 492名(43.4%)
- 米州 87名(28.0%)
- 欧州・中東・アフリカ 114名(19.5%)
このような数字になりました📊
ここから言えることは、まずやはりどちらもアジアが主流、ということですね。
伊藤忠はCITICグループへの投資などもあり、もうあからさまに中国に張ってますよね。
社内の1/3以上(=1,000名以上)の総合職社員が中国語スピーカーである話は有名だと思います🇨🇳
一方、三井物産も、現会長の安永さんが社長時代に、アジアに重点を置いていく方針を打ち出しています。
他の3社も、この2社ほどではないでしょうが、まあ市場の大きさを考えればアジアが多数だとは思います。
ただ、それだけでは終わらず、今一度2社のまとめの数字をよく見て下さい。
伊藤忠は欧州・中東・アフリカが30%弱である一方、米州(北中南米)は20%。
逆に三井物産は米州が30%弱で、欧州・中東・アフリカが20%程度。
こういうところに各商社の方針の違いが見えてきます✨👁✨
前回記事でも見ましたが、三井物産がカネを突っ込んでるTop3の国が米国🇺🇸・オーストラリア🇦🇺・ブラジル🇧🇷でしたね。
やっぱり、カネを突っ込んでたらそれ相応の人数の海外勤務者を配置しているということです。
ですので、その他3社の地域別海外勤務者数のデータはないのですが、
それぞれの「カネ突っ込んでる地域ココ!」のデータを見れば、何となくどこに駐在員・研修生がいるか分かるんです。
三菱商事(このp.6👇)
https://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ir/library/ar/pdf/areport/2022/05.pdf
丸紅(このp.4👇)
https://www.marubeni.com/jp/ir/reports/integrated_report/pdf/2022_jp_05.pdf
(住友商事はデータ無し😩ハァ スミショー)
それぞれ立場の方が本記事をお読みいただいてると思うのですが、
学生👦「よーし、俺は大学で身につけたスペイン語をいち早く実践したいし、チリに研修生・駐在員めっちゃ置いてそうな三菱商事にやっぱ絶対行きたい!!」
投資家🤵♂️「う〜ん、不動産バブル崩壊して超ヤバくなりそうな中国への依存度低い丸紅は実は狙い目かも?」
あくまで例でしかないですが、そんな感じでこの記事を参考に、各商社が公表する各種データを見ていただけると良いかなって思います👍
2. 他業界/企業の海外勤務者数は⁉️
さて、記事冒頭の女子就活生さん以外の疑問/悩みは解決しましたね。
学生👧「ただでさえ競争率高い中、採用人数も少し減ってるのに、中に入っても海外勤務の競争が激しいの❓海外行きたいから総合商社志望なんですけど・・」
さあ、この方の悩みに対して、どういうアドバイスが正しいのでしょうか?
もう長くなっちゃったのでここはサクッといきます。
結論、とりあえずやりたい仕事/職種は置いておいて、どこか海外で働いてみたい、ということであれば、グローバルメーカーがオススメです☝️
少し古い記事ではあるのですが、こちらの2018年の東洋経済の記事をご覧ください。
https://toyokeizai.net/articles/-/206216
意外にも、なんと1-3位はメーカーなんですね。
もちろん、例えばトヨタなどは工場の生産管理など、技術職の駐在員がたくさんいることでしょう。
ただ、事務系のお仕事(営業・マーケティング・財務経理など)でも、まあおそらく総合商社よりは海外志向強い人(&語学スペック高い人)は少ないと思うんですよね‼️
なので、是が非でも海外で働く権利を手に入れたい人は、このランキングに載ってるようなメーカーへの転職・就職も一案かと思います〜✨
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いかがでしたでしょうか❓
引き続き業界のリアルを伝えていければと思ってます🐱
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