【総合商社】海外ポジション~中堅/ベテラン社員による駐在3パターン~
どうも、ドチです🐱
前回記事でひさびさに再開し、また、これからマッタリ書いていきます✏️
マイペースでやっていきますので気長によろしくです🖐️
今回の記事は「海外ポジション」について✈️
いや〜、そろそろ自身も海外に行きたいな〜なんて思いはじめててですね〜。
「総合商社あるある」なんですけどね、やっぱ本社が1番ハードシップ高いんですよ⛏💦
同業の読者さんからは共感を得られるハズですが。
そうすると、単純な話で、海外勤務手当てもついて労働時間も短くなる海外にそりゃ行きたいですよね〜🏝️✨
ちなみに、当ブログでは、過去にこんな記事(どういうポストで海外駐在員になるか?の代表的な2例)も書いてるので、
お時間ある読者さんは、本記事をお読みになったあとにぜひ読んでみてください👁️
海外現地法人出向
投資先事業会社出向
さて、こんな感じの過去記事を紹介しておいた上で、ですが、
今回の記事はですね、ワタクシのような、もう入社から10年以上経つ中堅〜ベテランの社員にとって、
今から海外勤務するってことになる場合、どんな感じでどんなポストにつくのが「ありえるストーリー」なのか、
3つくらいのパターンに分けて解説していくって記事ですね📃
当業界に興味をもつ学生さんはもちろんのこと、
業界の若手社員にとってもちょっぴり参考になると思いますので、
超ラクな感じで読んでもらえればと思います〜👀
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:長い🙏💦(4分程度))
目次
- 所属部署・課が持ってる現法ポジション🏢
- 担当事業の経営・執行ポジション🏭
- 0→1ポジション💪

1. 所属部署・課が持ってる現法ポジション🏢
まずコレですよね〜☝️
おそらく、業界外の読者さんが1番想像しやすい商社の人間の駐在ってのがこの形でしょう✈️
いろんな過去記事でふれてますが、超カンタンに説明しますと、
- 金属資源
- エネルギー
- 食料
- 化学品
などの、国際的なサプライチェーンを持つ部門が、その国・地域の現地法人(現法)でのポストを多く持つ傾向がありますよね〜。
もちろん、必ずしもこれらの部門にかぎってるわけではないですが🖐️
そして、現法って
- オーストラリア三菱商事会社
- 中東三井物産
とかあるのですが、たとえば、まさに金属資源に強い♦️三菱商事♦️とか、オーストラリアの原料炭事業に強いので、
原料炭を扱っているであろう、本社の鉄鋼原料本部のMDP事業部は、部署として、オーストラリア三菱商事会社にいっぱい駐在員ポストを持ってるハズなんですね🇦🇺
同じように、天然ガス/LNGなどを取り扱う部署は中東三井物産にポストがあるものと考えられます⛽️
さて、こういう観点だと、今、ワタクシの置かれた立場からすると、
- 欧州
- 極東アジア
- 東南アジア
- 北米/南米
と、幸いながらいろんな現法への可能性があります✨😍
もちろん、それでも、ワタクシと同じような年次・職位(課長代理)で、
各地域に根差したビジネスをメインでやってる輩との競争になるわけですけどね⚔️
なので、こういう状況でワタクシの取るべきアクションというのは、
先に挙げた現法のポストの先輩駐在員の任期がいつ頃までかを探りつつ、、
現業をこなしながらも(💦)、各ポストの利益の源泉となる各商売の最新状況をキャッチアップしつつ、、
部長・課長に希望を出し続ける、ってことをテーネーにやるべしって話なのです。
メンド〜💦
2. 担当事業の経営・執行ポジション🏭
オーソドックスな駐在って前章で書いたパターンなのですが、
たとえば、こういう社員もいるんですよ👇
👱♀️「ワタシは、たぶん、今やってる事業管理先のA先輩の後釜なんだろうな〜って。ま、この業務にアサインされた時点でそういうつもりでいたけどね」
このパターンというのは、主に事業管理を担当する部署・課の社員に多いです。
これも数々の過去記事でふれてますが、、
「事業管理業務💻」
について少しおさらいです。
よく言われる総合商社の事業投資って、案件によっていくつかのフェーズに仕事が分けられるんですよ。
オフィシャルなネーミングなんてないですが、言うなれば、
- 事業開発フェーズ
- 投資実行フェーズ
- 事業管理フェーズ
って感じかな🖐️
で、1番多いのは、ご想像のとおり、最後の事業管理フェーズであって、
すでに投資をして本社からヒト・カネ・情報を突っ込んでる事業の管理を、多くの社員がしています。
なんとなく、多少エンタメ的要素をまじえて具体的な1日をご紹介すると・・・⬇️
8:30 出社・大量メール処理 出社してパソコンを開くと、海外投資先からのメールが70-80通以上💻💦 「ブラジルJVの売上データ最新版」 「インドネシア工場で労務問題発生」 「米国子会社から株主総会の招集通知」 ふぅ…。 朝イチから世界の“火種”にふりまわされるのが事業管理の日常。 コーヒー片手に「今日の優先順位は、、この火から消してくか・・(ハァ)」みたいな。
10:00 月次報告レビュー 投資先から送られてきた月次財務資料をチェック。 •売上は計画比未達(75%) → 「うーん、現地の営業部長に喝入れ必要だな」 •人件費が予算超過 → 「また新規採用?え・・本社の事前承認必要じゃね・・?誰がやったの?」 エクセルを眺めながら数字の裏に隠れた“現地の言い訳”を想像する力が試される。 同時に、本社内での役員向けゴメンチャイ報告書を急ピッチで作成。
11:30 オンライン取締役会への準備 午後は投資先の取締役会にオンライン参加。 そこで発言するために、 •事業計画との乖離ポイント •改善施策の提案 •他株主との合意形成シナリオ を整理。ここでの発言ひとつで「頼れる株主」か「ウザい口だけ株主」かの印象が決定。
12:30 ランチ 同僚とラーメンすすりながらも、頭の中は投資先の数字でいっぱい🧠 「EBITDA落ちてる理由って人件費増よりも、、原材料仕入価格が上がったから?」 落ち着かない昼休み。
14:00 投資先取締役会 会議開始。現地CEOが「業績未達は為替のせい」との主張。 それに対して、冷静に、 「為替影響は5%程度、残りは営業効率の問題では?」 とツッコミ。 あるイミ投資先企業との戦闘(銭闘?)。数字と論理を武器に、経営陣と渡り合うのは、、醍醐味っちゃ醍醐味・・。
16:00 本社内報告資料作成 取締役会の内容を整理し、本社役員に説明するための資料を作成。 •「追加投資の是非」 •「経営陣交代の検討」 •「撤退リスク」 など、ハードなワードがならぶ。経営にたずさわってる実感は・・ある。
18:00 海外現地とテレビ会議 時差の関係で夜は欧州との定例MTG。 議題は、 「M&A候補企業のデューデリ準備」 「現地弁護士に契約書レビュー依頼済みか?」 「財務モデルの前提は妥当か?」 とかとか。
20:00 退社 やっと退社…のはずが、帰宅電車でスマホに現地からWhatsApp着信。 「労務トラブル、明日までに対応案ほしい」 とのSOS。なんとなく家に持ち帰りたくなくて、駅前サンマルクでPCを再開・・(ハァ)。
みたいなwww
大きく、そして良いように言っちゃうと、、
世界各地の投資先を相手に、数字・戦略・人間模様を扱う経営コンサル兼株主🏢
的な感じで、トラブルの相談、火消し、調整、社内報告・交渉とかを常にしてるシゴトって感じ。
時には投資先とのリモート喧嘩も日常茶飯事だし🤛💢
・・と、長くなりましたが、担当する投資先とは遠隔でどっぷりやるんです。
ということで、本社で数年やったら、勝手知ったる(でも中に入ったら知らないことばかりな)出向先に、
経営陣として、もしくは完全なる実務要員として入るって話です。
さて、ようやくここでワタクシの視点に戻りますが・・🐱💦
所属する課で投資先の管理業務もありますが、ワタクシ自身はこの線での駐在はなさそうかな〜。
言語の観点もあって、その投資先の所在国の言語を第3言語として、語学研修してる社員がスペック的にアドバンテージもあるし〜(←そうそう、こういう観点も大事)
ちなみに、、もちろんその投資先の規模とフェーズ(成長?成熟?)にもよりますが、、
本社の課長代理だったら、経営陣としての出向のケースが多いかな〜って感じです。
3. 0→1ポジション💪
さて、最後のパターンですね。
1番のレアケースであり、、、
ただ、
1番商社パーソンとしては美しいパターン。
そう、
「仕事を創ってそこにいく🏃♀️💨💦✨」
ってやつです。
事業投資のカテゴリーで言えば、まさに前章であげた、
「事業開発・投資実行」
を、他でもないみずからがやり抜き、
そのままその立ち上げたプロジェクトに、本社から初めての出向者としていくっていう、
めっちゃカッコいいパターンです✨💃🕺✨
ですけど、地道な努力が必要ですよ〜このパターンは特に💦
役員👨🦳「業界で新しい投資先を探せ!次の成長ドライバーになる案件を見つけろ!」
そこからの毎日は調査漬け。。
朝 : 新聞や、業界誌、いろんなサブスクのweb siteをチェックしてマーケットにアンテナを張る
昼 : スタートアップ経営者とランチ🍽️夢のようなプレゼンを浴びて錯覚におちいったりする😳
夕 : 上司に報告。👨🦰「うん、で、利益出るの?💰」→🐱(💦)
深夜 : 有望な市場とおぼしき海外支社のスタッフとビデオ会議。👨🦱「オッオウ、30分オクレテスミマセ〜ン🙏😉💦」
あげく、
🐱「この会社、イケる・・・かも⁉️」
そして地獄のデューデリ(投資前の各種リスクの精査☝️)に突入🏃💦
- 財務諸表を読み込み、数字の裏をひたすら探る(マジで利益出てんのか⁉️💦)
- 弁護士と契約条項の細部をチェック(・・独禁法?環境規制?🔍💦)
- 工場視察/現場訪問(汚ったねぇ現場・・。労務管理もめちゃくちゃやん💦)
こんなのばっかり。
でも、いくら精査してもゲンカイはあるので、一つひとつを許容なリスクまで下げるべく昼夜対応策を考えて🏃♀️💨エッホエッホ
そしてそして、、
いよいよですよ。
社内バトル⚔️
コーポレート部門、役員たちがずらりとならぶ中、質問の嵐をうけるわけですね🌪️
こういうのすべて乗り越えて投資を決定するんですね〜。
そ・し・て
上司👨🦰「もうそのつもりでいてくれてると思うけど、10/1付で出向な‼️CFOとしてたのむわ🖐️ガンバレ🎉」
的な。
カッチョイイっすよね。
以上が事業投資の新規案件立ち上げ→出向パターン。
ただ、物流でも、
👨🦰「お前が新しく作った〇〇(←商品名)の、ヒューストン(🇺🇸)から出す物流商売、かなり利益デカいから駐在コストカバーできるし、何より成長の余地あるから、ヒューストン支社にポスト作るわ🗽行ってよ🚀✨」
とかもなきにしもあらず。
って言いますか、なんでしたら、今の所属する課は物流もやっており(そしてワタクシも実務経験あり✌️🐱)、
コレはあながちありえるかもって感じではあります。
長い記事になりましたが、中堅〜ベテラン社員が海外駐在を希望する場合のパターンって、いろんなケースがあるって話です☝️
がんばるぞ〜🔥🐱
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いかがでしたでしょうか❓
あと、海外勤務に関連した記事として、
5大商社それぞれの海外勤務者数の近年の傾向と、各商社毎の重点国・地域に関する考察をまとめた過去記事があり、
ついでにそれらをまとめて貼っておきますね〜👇
引き続きご愛読お願いします✨
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