【総合商社】三菱商事洋上風力発電プロジェクト取り止めに至るまで

仕事内容 総合商社

どうも、ドチです🐱

早速なのですが、今回の記事は「三菱商事の洋上風力プロジェクト開発中止」についてです✏️

2025年8月27日、三菱商事が洋上風力発電プロジェクトの“取り止め”を正式に発表したんですね☝️

もうすでにYahooニュースにも取り上げられてますね💻

じつはですね、♦️のこの案件は以下の過去記事(第3章)とかでもふれてて、

個人的にプロジェクトの行く末をずっと気にしていたんですよ‼️

どこからどう見ても中西社長肝入り案件でしたし💡

今回は、タラタラ書く毎回の冒頭文もそこそこに、、

本記事内で、プロジェクト取り止めに至るまでの経緯を整理して説明していきます🎤

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し短め(2分程度))

目次

  1. 会見の要約🎤
  2. 減損、そして見切りの覚悟⚡️
  3. そして撤退へ🍂

1. 会見の要約🎤

まず、発表したのはコレです👇

  • 三菱商事を中心とする連合が、秋田県能代市沖・由利本荘沖、千葉県銚子市沖の3海域で進めていた洋上風力事業から撤退を決定
  • 建設コストが想定の2倍以上に膨らみ、採算が取れないと判断

ふむふむ🧐

では、なるべくカンタンにその理由と、実際にこの案件でこうむった同社の損失を解説しますよ〜🎙️

背景 = 資材・人件費・金利の高騰など、インフレの影響によるもの

影響 = 200億円の保証金は没収見通し。ただ、前年度(=2025年3月期)の決算で524億円の損失は計上済み(=決算に反映している、つまり今年度の損失にはならない)。

って感じ。

フーン。

そもそもなのですが、、聴いた話ですけど、

今回の三菱連合の入札価格(=「われわれなら、このくらい安い価格で3つの海域の開発します!」って政府?自治体?にコミットする価格)が、

1kWhあたり11-16円台だったのですが、業界では、

👤「安すぎる」
👤「ぜったいムリ」

と言われていたようです。

まあ、もちろん、百戦錬磨の♦️三菱商事♦️でも勝算があったからそういう入札価格だったわけでしょうけど・・🖐️

ちなみにですが、この3案件は政府の公募入札第1号であり、三菱が一括落札していました。

今後、第2号(秋田・新潟・長崎沖)や第3号(青森・山形沖)でも同様に撤退が出ないか注目されています👁️💦

さらに、この洋上風力発電というテーマは、

政府が2040年度に再エネ比率を4-5割を目指すうえでの「切り札」という位置づけだったようです🌪️💡

2. 減損、そして見切りの覚悟⚡️

さて、ちょっと今回の経緯を深掘りしてみましょう🔍

まず、この案件は、2021年10-12月あたり、政府が主導してすすめる洋上風力オークションでした👨‍⚖️

それに名乗りを上げたのが、業界の雄♦️三菱商事♦️

計画規模は1.76GW、2030年代に稼働想定の大型プロジェクトでした。

2024年2月、世界的なサプライチェーンの乱れ、円安、資材価格高騰、金利の急激な上昇を背景に、

同社は2024年度第3四半期決算で522億円という巨額の減損を発表。

事業性再評価(つまり、この事業資産が過大評価されてるから、ちゃんと見込まれる将来の利益から逆算して価値を下げましょう💦という整理)を明言しました。 

記事冒頭にも書きましたが、、これは、

他でもない業界トップの三菱の、中西社長肝入り案件であることが明白だったので、、

社内はおろか業界全体に衝撃が走る内容でした⚡️

(だからやっぱYahooニュースにも出ましたね)

3. そして撤退へ🍂

迎えた2025年8月27日🗓️

♦️🏢♦️「洋上風力発電事業に係る事業性再評価の結果について」

と題したプレスリリースにより、

同社はこの開発プロジェクトを正式に取り止めると公表しました。 

さっきあげた原因(資材高、人件費上昇、サプライチェーン混乱、円安、金利上昇など)にくわえ、

再エネ政策の変化もまだ適用対象外だったことなどが背景っぽいです。

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いかがでしたでしょうか❓

今回の記事、たんなる三菱の洋上風力発電開発取り止めの話の経緯を説明しただけになってしまいましたね。

・・・実は、今回の発表に至った経緯が物語ってることって、

同社の電力事業のみならず、

業界の他商社の事業投資に対するスタンスに大きく影響するような、もっと大きな話なんですよね〜⚡️

そのへん、また現役商社パーソンの視点で別の記事として書きますのでお楽しみに✏️

引き続きご愛読お願いします✨

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