【総合商社】第3四半期決算分析分析③伊藤忠商事

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どうも、ドチです🐱

・・・本日の侍ジャパンの大谷の1本目のホームラン見ました!?⚾️

ハンパなかったですね😵💦

(楽しみにしてたのにネタバレ〜ってなった方には申し訳ないです🙇‍♂️)

3/9からの本番も楽しみですね✨

さて、本日も前々回記事からスタートした、5大商社各社の3四半期決算分析シリーズです🏢

3回目の本記事では伊藤忠商事です✨

私が入社した当時は5大商社とか、

もしくは三菱と三井だけフォーカスして2大商社とか、

そんなくくり方があった時代でしたが、、

昨今はもっぱら、伊藤忠を入れた3大商社という表現がちまたにあふれてますよね〜💰

いろんなメディアの出す就活ランキングでも、最近では総じてトップを取ってる印象ですし、時価総額も業界トップとイケイケですね🔥

本記事ではそんな伊藤忠商事の決算資料の内容の注目点を挙げ解説していきます✏️

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(2-3分程度))

※なお、本記事で引用されている情報は、断りがない限り全て同社のHP上に記載のものです👍

目次

  1. 3四半期決算主要数字まとめ💹
  2. 中期経営計画内容📃
  3. 注目すべき点🔍👁

1. 3四半期決算主要数字まとめ💹

これまでの三菱・三井の記事同様、まずは同社の決算内容サマリーを見てみましょうか。

これまたすごい数字ですね💰💰💰

  • 22年4-12月累計純利益6,822億円と、前年同期の6,789億円を上回り過去最高❗️
  • 実質営業CF6,910億円で、こちらも過去最高❗️

申し分ない内容ですね〜✨

ただ、やはり前回、前々回でご紹介した三菱・三井の純利益/営業収益CF・基礎営業CF(≒実質営業CF)との差が開きつつありますね💦

でもですね!

ちょっとこちらのセグメント別の4-9月の純利益実績をご覧ください👁

なんて美しいポートフォリオでしょうか・・・✨

やはり他社同様で、今期も金属の利益貢献が大きいことがわかります🥇

就活生👧「資源価格が吹いたから三菱・三井が目立つだけで、それ以外なら私の第一志望の伊藤忠が断トツでしょ?」

どうでしょうか?

ということで、ちょっとここで、各21年/22年4-9月の3大商社の、金属セグメントの利益を除いた純利益を見てみますか👇

            21年4-9月      22年4-9月
三菱 :       3,968億円      5,707億円
三井 :       2,624億円      4,854億円
伊藤忠:      4,983億円      4,843億円

やはり伊藤忠はさすがの安定感!という整理もできる一方で、意外と金属を除いた利益で三菱・三井に対して差があるわけではない、ということが分かります🤔

※一応断っておきますが、上記は「非資源」分野の純利益を指すものではなく、単に金属セグメントの利益を各社から除いたものですので(各社発表の数値だとApple to appleの比較ができず・・)

では次章で同社の中経をおさらいしておきましょう🔍

2. 中期経営計画内容📃

前回・前々回の記事をご覧になった方はここで少し復習ですが、

三菱は中経発表時期が22年5月だったので中経1年目、つまり「順調なスタートが切れたかどうか」という視点で今回の第3四半期決算を見ました。

三井は発表時期が20年5月だったので中経3年目、つまり「ちゃんと中経でコミットした内容が果たされたかどうか」という視点で見ましたね🖐

伊藤忠の場合、中経発表時期は両社の間の21年5月であり、まさに今期が中経期間の真っ只中の1年だったわけですね。

さて、本記事では、趣旨に沿って重要と思われる2ページにフォーカスしていきます。

まずは中経期間中に何を目指すか、定量・定性で何を掲げるかシンプルにまとめたこちらのページをご覧ください👇

こちら、私なんかとしては、三菱・三井よりわかりやすくシンプルなので、とても好感を持ちます😄

まず、定量の連結純利益6,000億円というのは2年連続でクリアーしており、かなり安定的に稼いでいると評価できます👓✨

定性面の解説を少しすると、やはり伊藤忠は消費者に近い分野で稼ぐ姿勢を明確にしてるのが明確に分かりますよね。

やはりこういうトコを見ても、同じ総合商社でもスタンスの違いが見えて面白いです。

次に紹介するこちらのスライドでは、やはりその辺を深掘りして注力するセグメントに言及していますね👇

DXなどのkey wordはいったん無視しますが、「店舗」とか「生活消費分野」、「リテール」など川下感の強い言葉がならんでます。

自分たちがNo.1の分野にますます注力していくという強いメッセージを感じますね💰

3. 注目すべき点🔍👁

さて、前章までの流れも汲んで、伊藤忠の今回の決算内容をより正しく評価すべく、もう少し細かく見ていきましょう。

①一過性損益

前期も今期も、4-9月の純利益の累計実績は6,800億円でしたよね💰

そこで、ちょっとこのスライドに注目いただきたいんです👇

ここで、一過性損益ってなんのことかおわかりでしょうか?

簡単に言うと、その期だけ特別な要因によって発生する損失&利益のこと、です。

例えば、子会社の自動車会社のリコールが連発し株価が暴落、そのせいで減損(=事業の資産の評価を下げ損失を計上すること)、というのは、あらかじめ予想できない一過性の損失です⚡️

逆に、過去に少額で参入した事業の価値を上げ、大きな額に育てて事業売却した場合は一過性の利益が生まれますね。

つまり、今後永続的に続くものではない損失/利益のことです。

さて、このスライドで何が言いたかったかというと、

前期・今期で同じ6,800億円の純利益となってるわけですが、今期の方が一過性の利益が少ないわけですね☝️

つまり、一過性じゃない利益が前期比高水準になっており、より安定した利益を出す企業と評価できるわけです✨🏢✨

②投資実績

次に、どの程度の規模のお金をどの分野の投資に突っ込んでるかをわかりやすく説明したのが以下のスライドです👇

やはり有言実行ということで、非資源分野で、さらには前章で紹介したような川下に近い分野の生活消費関連の投資が目立ちますね👍

資源関連での投資もありますが、見ての通り、マジョリティは非資源ですね。

それに今期の新規投資合計の5,180億円は、三菱・三井の、各約0.6兆円・4,910億円に引けを取らない規模です。

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いかがでしたでしょうか❓

引き続き業界のリアルを伝えていければと思ってます🐱

次回は住友商事の分析記事をお送りする予定です👍

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