【総合商社】25年3月期第3四半期決算分析①三井物産

決算比較 総合商社

どうも、ドチです🐱

今回から、5大商社各社の253月期第3四半期決算分析をシリーズでお送りしております✏️

1発目は、昨日2/4(火)に公表した三井物産ですね✨

ホントは、、リリース当日中に出したかったんですが💦

そして、同日に発表した住友商事のファンや、翌日2/5(水)に発表した丸紅のファンの皆さまには申し訳ないのですが、、

やっぱ当ブログの読者さんの間で、三菱商事とならんで人気な三井物産をお先に記事にしちゃってます🖐️💦

前期は業界No.1でしたね〜👑

さて、同社は4-9月の上半期では4,118億円(進ちょく率46%)と、じゃっかんビハインドであったにもかかわらず、

他商社を横目に上方修正して目標を9,000億円→9,200億円にしました💰

果たして今回はどうだったのか⁉️

本記事ではそんな三井物産の決算資料の内容と見どころを解説していきます✏️

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め🙏💦(3-4分程度))

※なお、本記事で引用されている情報は、断りがない限り全て同社のHP上に記載のものです👍

目次

  1. 5大商社の過去純利益推移💰
  2. 決算主要数字まとめ💹
  3. 注目すべき点🔍👁

1. 5大商社の過去純利益推移💰

三井物産の分析記事が1発目なので、というのと、

最近、ありがたいことにフォロワーさんが増えたXからアクセスいただいてる新しい読者さんのために、

まず、過去5年度分の各商社の純利益の移り変わりをご紹介しますね⬇️

かる〜く解説すると、

  • 前期や21/03期の例外はあれど、長らく三菱商事がトップ🥇
  • 20年8月末に、米著名投資家のウォーレンバフェット氏の投資もあり、22/03期から各商社の業績はギアチェン⚙️🔥業界全体に確実な成長あり🌊
  • ただし、三菱に追付いする三井物産と伊藤忠を含め、実質的には3大商社と2商社に実力がわかれている😢
  • 中国成長減速などによる資源需要減(→市況下落)という短期に収束しないトレンドの中、川下事業(消費者向け)に強い伊藤忠が三菱・三井に迫りつつある🔥💋
  • でも、事業売却も含めたキャッシュを生み出す力を見ると、やっぱ三菱・三井の2強か⁉️(特に三菱は圧倒的💪)

っていうのが、すっごくザックリした業界における各商社の現状です。

最後の部分は、ちょっと純利益の推移だけ見てもワカンナイですよね〜ってカンジですが🤷💦

就活生👧5大商社ならどこでもいいじゃん‼️会ったOBOGの人がらとか、フィーリングが合えば、そこを選ぶし〜」

就活生さん目線ではこういう見方もあると思います。

ただ、やはり投資家さんの目線であれば、業界の中での強さってのは気になるもんなんですね🔍👨‍🦰

また、近年は業界でも、実力差による給与格差もついてきてるので、その観点で言えば学生さんも押さえておいた方がいい、とも言えますね。

それとはまた別の話で、伊藤忠商事の昨今の動きに見られるような、社員の人事評価の「実力主義化」も進みつつありますし。

要するに、ベースの給料が高くて、その中で大活躍すればいい‼️💰✨

・・・って、言うはやすしですねぇ😿

2. 決算主要数字まとめ💹

さて、ここから三井物産の決算内容にフォーカスしていきましょうか🔍

まずは同社の決算内容サマリーに注目していきます👀

まとめるとこんな感じ👇

  • 上半期累計純利益は6,522億円。ただし‼️進捗率は第三コーナーに差しかかるところでまだ75%に未達の71%😳ダイジョブ⁉️
  • 上半期時点で三菱商事を超えていた基礎営業CF(※)7,935億円‼️これはこの時期の同社史上の2位のハイペース🥈
  • 配当は50円/株を維持。追加の自己株買いのアナウンスもなし📢😢💦

()三菱商事の営業収益CFと同じ定義

純利益、進ちょく率は71%であっても、前回の上半期決算から約2,500億円近く積み上げてますもんね〜📈

引き続きやっぱノってますね〜三井物産✨

「実力値」を測るモノサシと言っても過言ではない基礎営業CF(244~12)は、(別途、記事を書きますが、)2/6(木)に決算発表をした三菱をまだ上回っています🚀

これは、前回の上半期決算のときから変わっておらず、三井物産の営業によるキャッシュ創出力の強さを物語っています💪

ちなみに、

基礎営業CFが何を意味するかについての解説が載ってる過去記事を紹介しておきますね(特に、業界の現役社員さんは必ず知っておいた方がいいです⬇️)

では次はこちらのページをご覧ください⬇️

どうでしょう❓

金属資源・エネルギーの2強時代が長らく続いた時代を知ってる投資家さんからすると、、

この「機械・インフラ」のセグメントの大躍進がほほえましいですよね☺️

だ〜いぶセグメント間の利益のバランスが良くなってきています。

ただ、、次章でも一部のセグメントにフォーカスして取り上げますが、

グラフの下の方はグチャッって圧縮されちゃってますよね。

このあたりの事業ポートフォリオにはまだまだテコ入れの余地はありそうです🔥

3. 注目すべき点🔍👁

毎度の決算分析記事では、その時の気になることを取り上げてるのですが、

今回の三井物産の内容では、以下2点を取り上げていきましょうかね👇

①鉄鋼製品

今回、とあるセグメント/本部に目がいった方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか❓

・・・そう、「鉄鋼製品」セグメントです⛏

ちょっと見てください⬇️

一つだけ2の利益。。

しかも、2桁の下方修正が入ってますねぇ。。

さて、ここで「鉄鋼製品と言えば‼️」の住友商事の、鉄鋼セグメントの数字を見てみましょう🔍

なるほど、住商でも、やはり中国の景気減速の影響で、前年同期とくらべて下がってはいるんですね⬇️

かたや、三井物産の鉄鋼製品セグメントは、前年同期とくらべて上がってはいるのですが。。

ただですね、、

他のセグメントとくらべても、このページの内容がうすくってですね。。

👱‍♂️「時代が

製鉄のプロセスにおいて、今でもCO2をいっぱい出すのが主流ではあるものの、

人口が増える世界で、鉄の需要は当面は安泰であることを考えても、

時代って整理される話でもないですね。

このセグメントが取り扱う商材や商売が、今後、完全になくなるって話でもないでしょうが、

規模を考えれば、金属資源とかと一緒にして金属事業本部ってなる可能性はなくもないかも🖐️

いずれにせよ、鉄鋼製品セグメントの幹部は頭が痛いでしょうね〜💦

(時間ある時に、ちょっと同本部の幹部が同社内でどの程度まで上にいってるか調べてみます👁️✨)

②為替

さて、次はこちらのページを見てください🔍

注目してほしいのは「為替」の部分💹

円/米ドルだけ見ても、1円だけ円安にふれるだけでも利益が+34億円というインパクトがあることがわかります。

何が言いたいかというと、、

前回の上半期決算では、今期の1年間の想定を148.73/米ドルとおいてましたが、今回それを152.27/米ドルに修正しました✏️

つまり、3.54円分、今回の予想から円安にしてるんですよ。

ということは、この為替だけでも、+120億円(=34億円 x 3.54)の上方修正をしてもよかったハズ・・・。

でも9,200億円で前回から据え置き。。

ちゃんと分析してませんが、豪ドルでも同じことすれば+30億円出るから、、これらの為替だけでも150億円のマイナス要素があるのか、、

🏢「まあ、150億円くらいなら上方修正しないでいっか💦な、なにが起こるかわかんないし💦

って感じなのかもですが。

ただ、各商社が接戦してる中で、こういう細かいところも見てくと、予想の精度が高まりおもしろくなるのでオススメです😀

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いかがでしたでしょうか❓

全っ然速報できなかったのですが、、

とりあえず、まずは三井物産の分析記事でした。

引き続き業界のリアルを伝えていければと思ってます🐱

ちなみに次回は、王者♦️三菱商事♦️の分析記事をお送りする予定です👍

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