【総合商社】25年3月期第3四半期決算分析③伊藤忠商事

決算比較 総合商社

どうも、ドチです🐱

5大商社各社の253月期上半期決算分析をシリーズでお送りしております✏️

3発目は本日2/6(木)に公表した伊藤忠商事ですね✨

1-2発目の三井・三菱と同様、速報はできませんでした🙏💦

後述しますが、やはり今、1番話題的にもhotな商社ですよね🔥

同社の第3四半期決算、今回はどうだったか⁉️

本記事ではそんな伊藤忠商事の決算資料の内容と見どころを解説していきます✏️

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:フツー(2-3分程度))

※なお、本記事で引用されている情報は、断りがない限り全て同社のHP上に記載のものです👍

目次

  1. 決算主要数字まとめ💹
  2. 注目すべき点🔍👁

1. 決算主要数字まとめ💹

これまでの三菱・三井の記事同様、まずは同社の決算内容サマリーを見てみましょうか。

順調な数字をならべてきました〜🎉

  • 純利益6,765億円。三菱に次ぐ業界2位💰ただし、通期予想は据え置きの8,800億円で、3期連続の8,000億円超を狙う❗️
  • 実質営業キャッシュフロー(※)がナント7,200億円、これは後でフォーカスしますが特筆すべきこと✨😳
  • (今回公表したことではありませんが)配当は前期とくらべて+40円/株200円/株💰これは立派👏

※三菱の営業収益CF、三井の基礎営業CFとほぼ同じと理解していただいてかまいません🖐️

伊藤忠も高いレベルで安定してきてますね〜✨

ただ、純利益の方は一過性損益をのぞいた数字である基礎収益の数字が前年同期とくらべて少し落ち込んでいます⬇️

社員👱‍♀️「三菱・三井のように、資産入替による売却益じゃないであればそれこそ三菱・三井のように、これらも実力値と考えるべきじゃないの⁉️

その視点でちょっとこの一過性損益の950億円の内訳を見てみると、大きな数字は、

  • デサントの連結子会社に伴う再評価益等(+500億円)
  • ファミリーマートでの中国事業再編に伴う利益(+295億円)

の2件で、これはたしかに(三菱で言うと)特殊要因にあたり、つまりは実力値にふくめるのは正しくないかな〜。

まあでも、このペースなら通期予想の8,800億円の達成はカタイんじゃないすかね👍

さて、本業での稼ぎを示す実質営業CF(7,200億円)は、同社のこれまでの4-12月の数字では過去最高となってます🎊

これは三井(7,935億円)三菱(7,714億円)に次いでますが、

まったく引けをとらないレベルまできました✨🏃‍♂️💨💋

この実質営業CFをもう少し深掘りしますよ🔍

以下に、過去3年度分の数字の推移を紹介しますね👇

どうでしょう❓三菱・三井を猛追してますよね🔥🐃💨💦

この点をふまえると、名実ともに3大商社になってきた感があります。

ただ、伊藤忠の決算資料では、三菱・三井のような、資産入替/資産リサイクルによるキャッシュインがいつもワカラナイ🤷‍♀️

つまり、本業でキャッシュを生み出す力(=実質営業CF)はあれど、良い時に事業を売り抜ける力を示す情報が見当たりません💦

さて、こちらも毎度おなじみになりつつありますが、次にセグメント別の4-12月の純利益実績をご覧ください👁

相変わらずなんて美しいポートフォリオでしょう・・・✨

三菱・三井と比較して、資源の市況価格が落ち込んだ時の数字の凹みが小さいのが伊藤忠の安定の背景ですよね🥇

この章の最後に、ちょっとこのスライドにふれます⬇️

もともと、三菱や三井の決算資料でこういうスライドがありましたが、伊藤忠もこういう、

「どの事業にどのくらい投資をして、それらがいつごろから利益を出して貢献しはじめるか📈

を示すものを準備し始めたようですね。

・・やはり、比較される三菱・三井の両社は、営業・投資のキャッシュインを元にした、成長投資へのキャッシュアウトが大きいので、

以下のように、伊藤忠に対しても、決算説明会では株主が目線をキビしくしてきてる感があります👇👁️

さて、次の章では、

  • 本業で稼ぐ力がどの程度盤石なのか❓💪
  • それ以外の伊藤忠らしい注目すべき点はなにか❓💋✨

そんな視点でいろいろと解説していきますね🎙️

2. 注目すべき点🔍👁

さて、ここまでの内容もふまえ、注目すべき点にふれていきます💪

①黒字会社比率

いつからか伊藤忠の決算資料に必ず出てくるようになった指標ですね。

カンタンに解説すると、要するに、投資する子会社や関連会社で、全投資先の中の黒字会社の数の割合/赤字会社の割合ってことです☝️

これがハンパなく高いのが伊藤忠なんですよ。

黒字会社比率が87.1%、これは三菱商事の77%を大きく超えています。

ちなみに、図右上の数字をみると、黒字会社の利益合計/赤字会社の損失合計はおのおの6,222億円/▲178億円💵

そして三菱商事はおのおの8,554億円/▲1,194億円💵

やはり、あきらかに伊藤忠商事の方が「負けてない」子会社・関連会社を保有してるって言えます。

なので、このへんの伊藤忠の強さを考えると、ある意味で、

💋🏢💋「資産入替による事業売却益など追わず、投資の目利きと出資後の経営力で長く儲けるのがオレたちだ💪

という文化を伊藤忠は持っている、とも言えるかもしれません。

②人事・キャリア設計

本記事の最後は、もっとも伊藤忠らしさが出ているこのページにふれましょう👇

Xや業界でもっぱら話題になったのが、このページに記載のある、

「成果に応じた評価・報酬💰
「女性執行役員特例措置精度💃

ですよね。

1番上に書いてある、「真の実力主義」の実現を、本当に目指してる感が強いのが伊藤忠です。

スーパー担当者は2,500万円くらい、スーパー課長で3,500万円くらいって、もう外資系金融機関レベルですよね。

女性はスーパー課長クラスで役員になれるっていう。

最年少で43歳。43で日本を代表する総合商社の役員⁉️

本当に時代が変わったなと思いますね⚡️

その一方で日陰の社員もたくさん出てくるわけですが、それを承知で実力勝負をしたい学生さんは、やはり伊藤忠がオススメです💪

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いかがでしたでしょうか❓

さて、次回の記事は、三井物産と同じ2/4(火)に発表した住友商事です。

住商ファンにとっては乞うご期待って感じです👍

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