【総合商社】海外新規ビジネスの開拓ストーリー③~ブルネイ高所得者向けコンビニ計画(1)~
どうも、ドチです🐱
今週は祝日様のおかげ(☺️)で4営業日ですね。
水曜日を乗り切ったのでもうほぼほぼ週末ですね✨
来週も4営業日ですし、ガンバッていきましょ💪
さて、最近は、物語風にした業界の仕事紹介記事を続けちゃってますよね〜。
今回の記事もそれでいきますが、これまではわりと産業の川上分野の話でしたね。
近年、業界で台頭し、就活ランキングでも他商社を圧倒する伊藤忠商事は、
👴「利は川下にあり💵」
なんてよく言ってますし、
今回は「ブルネイ高所得者向けコンビニ計画🏪🇧🇳」と題して書いてみます✏️
例によって前後編で書きますので、今回は前編です。
やはり本ストーリー内の細かい設定は事実と異なりますしフィクションです。
あくまで総合商社のシゴト内容・働き方ってのをザックリ知ってもらうことを目的としております🖐️
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:フツー(2-3分程度))
目次
- ブルネイって・・❓🇧🇳
- 市場リサーチ📈
- とにかく人と会ってみる🔥🏃💨🔥

1. ブルネイって・・❓ 🇧🇳
👨🦰上司「ドチ、ブルネイって行ったことあるか?」
🐱「ブルネイ…?シンガポールの隣の小国ですよね⁉️」
👨🦰「マレーシアね」
🐱「ありゃ⁉️でしたっけ❓💦観光ガイドに“世界一退屈な国”って書かれてた気がします」
👨🦰「そこに日系コンビニはまだ一社も進出していない。だが一人当たりGDPはASEAN随一。石油・ガスマネーでうるおっていて、高所得者は多い。富裕層向けに『高級コンビニ』とか展開できないかな〜?」
ブルネイ。
ボルネオ島北部に位置する人口約45万人の小国。
人口ピラミッドは若年層比率が高く労働人口も厚いのが特徴だ。
19世紀に🇬🇧英国🇬🇧の保護国となり、1984年に独立。現在は、イスラム世界における君主の称号を意味する「スルタン」が、
国家元首として強い権限を持つ絶対君主制で、政治は安定🕌
一人当たり所得は東南アジア随一の水準ではあるものの、、
経済は石油・天然ガス収入に大きく依存しており、産業の多角化が道半ば。
おだやかな社会基盤と豊富な資源を背景に、今後の市場開放や多角化政策の進展が注目されている国だ👁️✨
🐱「ちょっとまず社内でブルネイで商売やってるとこにコンタクトしてみます」
イントラで関係者をちぇっく🔍
どうやら、エネルギーと化学品の部署が、やはり石油製品・石化製品のトレーディングで接点を持っているらしい。
🐱(・・しかし、やっぱウチの会社もいろんなとこでいろいろやってるのね〜👁️✨ブルネイなんて、、旅行じゃ絶対に行かないしな〜)
そんなこんなで、クアラルンプール支店のスタッフ(👨🦱)に同行してもらい、
一度訪問してみることを決めた✈️ワクワク
2. 市場リサーチ📈
飛行機の中で資料を読み込む🔍
- 食料は大半を輸入に依存
- イスラム教国でアルコール販売は禁止
- コンビニと呼べるチェーンは存在せず、せいぜい「ミニマート」程度
- 富裕層は週末にシンガポールやクアラルンプールまで買い物に行くこともある
🐱「ふ〜ん。富裕層の生活を支える『清潔で便利な日常の拠点』的なものがウケるかもしれないな〜」
ここで、エネルギー部門の先輩との打ち合わせで聞いた一言が胸にのこる。
👨「ブルネイは王室と政府の影響力が絶大。誰を味方につけるかで成否が決まると思うよ」
。。。
クアラルンプール経由で首都のバンダルスリブガワンへ✈️
支店スタッフに案内され、富裕層が集まるショッピングモールを視察🚶♀️🚶♂️
ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチ。
ブランド店の一角に、、、高級コンビニの余地が見えなくもなくもない。。
👔モール経営者「出店は歓迎しますよ。テナント料は月3万ドルね」
🐱(表参道並みじゃねぇか…!人口45万人の国でこの水準って、どうやって投資回収するんだ?)
プロジェクトの難易度の高さを思い知らされる。
3. とにかく人と会ってみる🔥🏃💨🔥
次は食品物流の相手探し。
支店の紹介で地場大手卸の社長(🧔♂️)と会談した。
🧔♂️「ブルネイの富裕層は日本食品に強い関心があるよ。寿司、抹茶スイーツ、和菓子。だが、輸入にはハラル認証が必須だ」
🐱「ですよね。心得ております」
🧔♂️「冷蔵物流はまだ弱い。チルド寿司をあつかうなら専用トラックが必要だ。だが資本のあるあんたたちなら組めるはずだ」
🐱(物流網の整備、ハラル認証…これまで扱ってきた“原料”の分野とは勝手が違うね💦)
思ったとおりだが、いろいろ課題があるようだ。。
次は経済開発庁との面談。
会議室には官僚たちがならぶ。
👔「24時間営業?治安は問題ないが、宗教行事の際には営業規制をしっかり守ってもらう必要がある」
🐱「もちろん尊重します」
👔「さらに条件として、1店舗あたり最低30名の現地雇用を保証すること」
🐱(30人?…コンビニじゃなくて小型百貨店やん)
宗教行事・雇用条件・規制遵守。
1つ1つがハードルだ。
その夜、支店スタッフと地元の屋台で作戦会議🍻
👨🦱「確かに条件は厳しい。でも逆に言えば、現地にしっかり雇用を生めば、政府は絶対に応援してくれるはずですよ」
目の前のテーブルには、炭火で焼かれたサテと甘いテタレ(ミルクティーみたいなモノ…らしい)🫖
富裕層もショミンも同じように集まる夜市をながめながら考える。
🐱(条件を呑むか、工夫で交わすか…。どちらにせよ、腹をくくるしかないな〜)
~to be continued~
ーーーーーー
いかがでしたでしょうか❓
例によって次回は続編記事です。
前回までは、総合商社の仕事の中で原料より(サプライチェーンの川上)のお仕事でしたが、
引き続き消費者に近い側でのシゴト内容・働き方を伝えていきます。
-宣伝-
総合商社で働きながらも、他業種の社会人との接点を通じて業界を比較する視点で、過去にこんな拙著をKindleで出版してます📕
お陰様である程度ご好評いただいてますし、
ページ数もそんなに多くないので20-30分くらいでカンタンに読めます。
よかったらぜひ(やはりKindle Unlimited会員の方は無料です💰🙅♂️)。
引き続きご愛読お願いします✨
ご要望やご質問、その他お問合せ事項などあれば、お気軽に本ブログのお問い合わせフォームにご連絡ください🖐お待ちしてま〜す。