【総合商社】名作スラムダンクに例える商社比較

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どうも、ドチです🐱

今回は、不朽の名作マンガであるスラムダンク🏀に登場するチームを例に挙げ、各商社の特徴・カラーを比較・説明していきます。

たまにはこういうエンタメ系な感じで、多くの世代の方にフランクな形で各総合商社を知って頂ければと思いまして、私の大好きなマンガに力をお借りしました(例の如く、内容は完全に私の偏見に満ちてます。あしからず💦)✨

それでは早速見ていきましょう。「さあ、いこーか」 ⛹️‍♂️💨

※本記事の写真は全て名著SLAM DUNKからの引用です。

目次

  1. 三菱商事
  2. 伊藤忠商事
  3. 三井物産
  4. 住友商事
  5. 丸紅
  6. オマケ

1. 三菱商事

三菱商事 = 山王工業。言わずとしれた高校バスケ界No.1の実力を持ち、全国区のスタープレーヤーを擁する王者・山王工業は、事業PFのバランスや各セグメントで大きな利益を生む三菱商事に重なる。過去10年間の内、16年3月期以外の9年間で、ずっと総合商社間の純利益トップの座を守り抜いてきた、日本を代表する商社である。

エリート集団に勤める社員は常に冷静沈着。いくらエース社員であっても、調子が悪い様であれば「いない方がいいピョン(ベンチピョン)」と命じる上司からは、「状態の悪い者をお客様の前に出してなるまい」という徹底した顧客主義が感じられる。

他商社どころか、もはや日系企業は眼中にないというレベルだ。既に目線の先には米GAFAを見据える。

そんな王者も、16年3月期には資源関連ビジネスでの減損を主因とし、純利益が5大商社中最下位に沈んだこともあった。21年3月期の今期も不調にあえぐが、「負けたことがある」という屈辱を糧に、王者復活に向け挽回を誓う。

2. 伊藤忠商事

伊藤忠商事 = 湘北。個性的なメンツがそろう野武士集団。16年3月期に王者山王(三菱)を倒し、歴史的な番狂わせを起こしたチームだ。

商社の中で唯一、カンパニー制を採っており、お互いが別会社のごとく、カンパニー間の隔たりが強い点も、湘北メンバーとの類似点だ。ただ、個々人の能力(=各カンパニーの収益力)は各々非常に高く、一度まとまりを見せた時の爆発は底知れない。

⬆️よく見て頂きたい、交渉相手に「いいよ、そんな。あきらめてるから」と言わしめる程の交渉上手だ。このあたりの勝負強さが、4000年の歴史を持つタフネゴシエーターたる中国人と、対等以上に渡り合ってきたゆえんである。

尚、今から10年前の11年3月期、同社の純利益は首位三菱商事のそれの半分にも満たない状況であった。

その後、全社一丸で奮起し、前期・前々期は2位に付け、今期は5年振りの首位奪還を狙える位置にまできている。しかし、

立ちはだかるのは三菱商事かそれとも他商社か。結末やいかに。

3. 三井物産

三井物産 = 翔陽。選手兼監督でチームの魂である藤真と、スター選手の花形2枚看板は、同社の稼ぎ頭である金属資源エネルギーといったところか。この2選手に依存する形からの脱却は急務だ。

昨今は伊藤忠に2位を譲ってしまっているが、

この言葉の裏には、挽回の秘策に対する大きな自信が窺える。

脱炭素社会の実現を目指す昨今の世の中で、エネルギー源が、同社の稼ぎ頭の分野たる石炭や原油から、クリーンなものにシフトすることを強いられていくであろう状況でも、

と、エネルギー部隊は自信満々だ。200点が何百億円に相当するか不明だが、、実に頼もしい。

金属資源・エネルギーに比べ、これまで存在感が小さかった他セグメントの社員にも気合いがみなぎっている。死角はない。これから三井物産が21世紀の覇者になる可能性だって小さくないはずだ。

さすが、日本一、歴史ある総合商社の物産社員はモテる様だ。

4. 住友商事

住友商事 = 陵南。激戦区・神奈川県で上位に来る常連校であるが、長らく海南・翔陽に全国への道をはばまれてきた。

海南の主将・牧紳一も認める陵南のディフェンス力と、「石橋を叩いて渡る」と表現される同社のリスク管理能力の高さは互いに通じる点であろう。バスケをよく知る名将・田岡茂一監督の下、ゲ○が出るまでみっちりフットワークを鍛えられる陵南の選手同様、厳しい上司の下で、挑戦しながらも徹底したリスク管理を実践で身に付ける精鋭社員が多いのだ。

ただし、中には守りを苦手とし、大きな損失を出してしまう様な選手もいる。マダガスカルでのニッケル事業だ。プロジェクトの設備不調に加え、コロナ禍で政府の操業停止指示を受け、生産停止に追い込まれていると報じられている。

ストレスが溜まっていたことだろう。16年3月期、19年3月期に引き続き、今般、20年4-6月期では550億円もの減損損失とのことだ。。その影響もあり、通期では全社として1,500億円の赤字に転落する見込みだ。

幹部は至って冷静な様だ。大手財閥商社の一角として、近い将来に頂点に立つ日を目指し、目の前のことをキッチリこなしていくのみだ。そう、「泥にまみれろよ」の精神だ。

5. 丸紅

丸紅 = 名朋工業。このトリッキーなチョイスに驚かれる読者も少なくないはず。名朋工業とは、期待の大型新人・森重寛の活躍で、戦国・愛知県予選を第一位で通過した強豪校だ。

電力事業とならび、丸紅の代表的なビジネス分野であった穀物分野において、同社の存在感をさらに大きくしたのが、2012年の米穀物メジャー・ガビロン社の買収だ。ガビロンの加入により他の追付いを許さない地位を確立した同社は、まるで、将来の日本の至宝・森重寛が加入した名朋工業そのものであり、一気に全国制覇を目指せるレベルにまで来た。

しかし、未完の大器は時としてやらかしてしまう。。長時間リングにぶら下がった挙句ファウルをもらってしまう森重寛の如く、丸紅のガビロンは、15年3月期、20年3月期に各々500億円、800億円の減損(のれん)を出してしまう。

そんな背景もあり、株主のガビロン事業に対する目は厳しいだろうが、着実に事業を良質化していけば、上位を目指す力は十分にあるはずだ。

6. オマケ

2020年8月31日、日本中、いや世界中に衝撃的なニュースが報じられた。世界一の投資家・ウォーレン・バフェットが日本の5大商社へ総額約60億ドル出資したのだ。

さすがバフェット氏、Exitを「試合終了」と表現するあたり、やはり世界一の大物投資家であることを感ぜずにはいられない。

世界が注目する今こそ、各商社はリスクを取り勝負していく時だ。

株主価値最大化の為、そして色々な人にとって夢のある職業であり続ける為、各商社は今後も大きな挑戦を続けていってほしい。

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いかがでしたでしょうか❓

最後に。

各社とも、数年後、バフェット氏にこう思われないことを祈る🤞🐱✨

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P.S.

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