【総合商社】海外で部下を持つということ

海外駐在 総合商社

どうも、ドチです🐱

今回は、「海外で部下を持つということ」について記事を書いてみます✍️

総合商社に限らず、大企業に努めていると、普通、部下をもつのは入社後15-20年経ってやっと、というのが当たり前になります。

(いやいや、自分7年目ですけど、同じラインの下に2人もいますけど!?😒)

あなたがもし、課長等の上司から、その2人の評価を行なう権利や、彼らの意見に対して決裁する権利を委任されていない限り、「部下」とは言えないでしょうね。

本記事では、どうしたら若い内から部下を持つ経験が積めるか、そしてその難しさやりがいって何か?を、実際に経験した立場から解説してみようと思います✨

今回は、主として、商社を始めとするグローバル企業の若手ビジネスパーソンがターゲットですが、

(英語もままならないのに、海外で、しかも部下を持つなんて😱)

と考えている、商社志望の学生さんにも読んでもらえると嬉しいですね😃商社の業務のイメージが膨らむと思います。

それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))

目次

  1. 総合商社で若くして部下を持つ唯一のチャンスは?
  2. 難しさ
  3. やりがい
  4. 出向する機会を得るには?

1. 総合商社で若くして部下を持つ唯一のチャンスは?

いきなり結論ですが、ズバリ出向経験ですね。それ以外の方法で部下を持つことは不可能でしょう。

普通、本社で働いていて初めて部下を持つには課長になれなければいけません。課長になるには、出世頭の人でもせいぜい15平均では20年くらいの年月を要します。

・・・めちゃくちゃ長いですよね。。優秀な経営者を育てると標榜しながら、基本的には年功序列で昇進し、経営どころか、1人の部下を持つに至るまででも最低15年は必要だなんて💦

そういう仕組みを課題として、近年、各商社は能力主義を採用する様になってきているとは別の記事で書きました。ただ、いきなり課長未満が部長になったりするなんて人事が起こるのは先のことでしょうね。

他方、同様に、若手を出資先やパートナー企業へ出向させ、その企業/プロジェクト内の一組織のトップを任せる動きは活発化してるのは事実です。

ですので、現状、若い内に、自身の組織をマネージする経験が出来るのは出向することが唯一の方法と言えます。

総合商社の出資先は、結構な割合で海外の企業だったりします。その意味で、若手が初めて持つ部下がいきなり外国人ということが割と当たり前になるのです☝️

2. 難しさ

さて、ここからは自身の経験を踏まえて色々とご紹介していきます。

私は英語圏の某国でとあるメーカーに出向していた経験があります。本社の出資先の企業ですね。

入社7-9年目で出向し、そこで、一つの組織(工場への物資の調達)のトップを任されました。部下は12。上は40代半ばから、下は20代前半というレンジであり、それぞれの実務歴もバラバラで非常にバラエティに富んだメンバーが集まる組織でした。

最終的に、めちゃくちゃ楽しかったのですが、そこに至るまでの苦労はたくさんありましたね😄💦

まず、その組織での実務経験が無い為、当然、一からのスタートでしたね。ただ、この点は一度、圧倒的な実務能力の差を見せつけ、最初4−5ヶ月程度で信頼は得られたかなって感じでした。本社で、プロの上司・先輩の下で物流業務を回せられれば、出向先で困ることはほとんどないでしょう。ただ、実績もないのに高圧的に今までの組織のやり方を変えに行くと信用は得られない気がしますね。最初3ヶ月間は様子見です👁

次に、本社の後輩との実務能力の差があまりに大きすぎることに苦労します。私だけでなく、出向者全般に当てはまることでしょう。いつもケチョンにしてた後輩でも当たり前に出来たホウレンソウ(=報告・連絡・相談)等の基本動作が出来ない。。途中から、「そもそも期待することが誤っている」と考え直さないとダメでした🙅‍♂️

そして一番苦労したのが、評価を含む労務管理ですね。。普段は自己主張が少ないのに、会社からお金を搾り取れるだろうハラスメント被害での強く訴えてきたり、自分の給料が絡む人事評価となるとまあ騒ぐ騒ぐ。もちろん、これは労働者として権利を行使するのは当然だし、日系企業が親会社であるその会社へ忠誠心を持つより、自身の生活が豊かになる方が100倍大事なのも容易に想像出来るわけですよ。

私の場合、訴えの矢印が私自身に来たわけではなかったですが、私の上司(日系パートナー企業からの出向者)に向き、間の立場で振る舞いに苦労しましたね💦下手な動きをしたら、私個人がその国で訴えられるリスクを抱えたポジションですから。まあ、これも貴重な経験でしたね。

3. やりがい

ここまで説明した通り、やはり本社では経験したことのない難しい場面が多々あり、明らかにそれまでの本社での働き方からの大きなジャンプでした🌙

ただ、その分、素敵な場面もたくさんあったわけですね✨

決して優秀なメンバーぞろいというわけではなかったのですが、それぞれの個性が強く、毎日10個くらい必ずトラブルが起こってましてが、明るく前向きにみんなで乗り越える充実感は、本社で感じた以上のものがありますね。

何か、青臭い言葉ですが、学校祭の出し物をみんなで一丸となって作り上げる感じに似てた気がします。今でも、

(もうあの時間は戻らないんだよなぁ〜・・・)

なんて青春みたいな気持ちになることがあります。ある部下が、めちゃくちゃミスしてデカい損失を出しそうになったところを、やっとの想いでリカバーしたんですが、その夜のオフィスでのクリスマスパーティで超楽しそうに踊ってたり💃✨ハハハ😄💦

こういう「喜怒哀楽」の感情の波が半端なかった!!本社で世話になったこれまでの上司の気持ちが少しだけ分かる様になった気がします。

4. 出向する機会を得るには?

さてさて、そんな貴重な出向経験を得る為にはどうすればよいか?

経験から思うことを以下に書きます。総合商社に限らず、グローバル企業の若手ビジネスマン全般に言えることだと思います。

①出向者を多く出しているプロジェクトに携わる

当たり前のことを言っちゃってるんですが、そもそも出向者を多く出しているプロジェクトに携わることが最優先ですね。

海外にポジションを新しく創るって、結構、難しいんですよね。なぜなら、結構、多くの偉い人が決裁する話なんですよ。そのプロジェクトの本部長はもちろん、プロジェクト所在国を管轄する海外店のトップだったり。

他方、既存のポジションで、既に前任者の先輩がいるって話だと、自然な流れで、

偉い人👴「後任は誰にするんだ?」

ってなりますから。なので、そういう出向者を多く出しているプロジェクトほど出向出来る可能性が高まります⬆️

②プロジェクトに出資するパートナー企業の信用を得る

次に重要なのは、パートナー企業の信用を得ることですね。特に、そのパートナー企業がそのプロジェクトの最大株主であればなおさら。

普段からそのプロジェクトのオペレーションを行なうパートナー企業の信用があれば、その企業が自社の偉い人に自分を推薦してくれることがあります。実は、私自身もこの手を使いました🐱✨要は、自身が出向出来る様に、外堀から固めて根回しをしたんです。これはとても重要なことです。

③出来ればプロジェクトのローカルスタッフとの接点を増やす

もし、普段からそのプロジェクトのオペレーションをする現場のローカルスタッフとコミュニケーションがある立場なら、他の社員よりも仲を深める努力をした方が良いです。リモートな形になりますが、現場で名前を覚えてもらうことも、②程ではないですが、ある程度背中を押してくれることに繋がる可能性があります。

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いかがでしたでしょうか❓出向先のエピソードはまだまだ色々あるので、好評そうなら今後も書いていこうと思います✍️

ご質問等あれば、本ブログのお問い合わせフォーム、Peing匿名質問箱、TwitterのDM等でお知らせ頂けるとありがたいです✨反応があると超嬉しいもんです✨

最後に。

さあ今週もあと4日‼️・・・🐱💦