【総合商社】撤退案件の仕事内容とは?

仕事内容 総合商社

どうも、ドチです🐱

今回は「撤退案件の仕事内容」というテーマで記事を書いてみました✍️

撤退案件 = 案件から身を引く、ことを意味するのですが、「案件クローザー」なる人が存在したりするんですよね。

👦「案件クローザー?」

簡単に言えば、課題案件(=儲からない案件、早く抜けたい案件等)を、撤退や事業閉鎖等、最終処理する人のことですね。

👦「え?そういうの専門の人がいるんですか?」

そういうわけではないんですが、案件をクローズするのって、「経験」がめちゃくちゃ重要視されるんですよね。

撤退や事業閉鎖って、会社に利益をもたらすわけではない「後ろ向きな仕事」なのですが、とても大事な仕事であり、ミスると集団訴訟に繋がったりと、かなり尾を引く「負債」になってしまうんです。

なので、どうしても経験者が重宝され、商品分野を超えてあちこちで必要とされるって状況になることが多々あります。

本記事では、私の周りの案件クローザーの方を参考に、①どんなお仕事をしてるのか、②どういう人が向いてるのか、③会社からどういう評価を受ける傾向にあるのか、について簡単に紹介します✨

早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:ちょっと長め(3-4分程度🙇‍♂️💦))

目次

  1. どんなお仕事をしてる?
  2. どういう人が向いている?
  3. 会社からどういう評価を受ける傾向にある?

1. どんなお仕事をしてる?

冒頭では「後ろ向きな仕事」と表現しましたが、具体的にはどんな仕事なのか、以下に説明していきます。

ただ、その案件への出資比率だったり、株式売却による撤退なのか/完全に事業閉鎖なのか、等によって業務内容は変わります。

以下、2つのケースに分けて、出来るだけ簡単に説明します。

①共同出資者に先んじて自社が撤退する場合

基本的には自社が最も「有利な形」で撤退できる様に、株主間の契約書に基づいて交渉を行ないます。

ただ、撤退時はやはり色々と問題が起こるんですね。その事業の最大出資者であり、操業に責任を持つパートナー企業が、これまで開示してなかった様な課題/負債を伝えてきて、

👨‍🦰「撤退後も、この部分の環境リスクは向こう10年は負ってもらう」

等の不利な条件を突きつけてきたりするんです☠️

先に、「有利な形」と書いたのは、これが常に「株式を高く売ること」というわけではないってことです🙅‍♂️

多少、株式の売却額を譲歩しても、「今後起こりうる、環境問題→地域住民による訴訟などのリスクを、完全に排除することを優先する」という様に、社内で徹底的に議論します。その上で、パートナーとの撤退交渉に臨みます。

少数株主として参画している場合は、こういう「離婚」する時を想定して、常日頃から、パートナーに何でも開示してもらえる様な関係の構築が必要なんですね(ただ、、実際はそれが難しい・・。最大株主は、少数株主なんかに「ちょっかい」出されたくないのが常なんです💦)

②100%子会社の事業閉鎖を行なう場合

基本的に、こっちのケースはもっと大変です。損失を最小限にとどめるだけでなく、従業員の解雇や、事業閉鎖によって税収を見込めなくなる地方政府への説明・交渉等、非常にタフな仕事で盛りだくさんです。

さらに、その事業の立地が田舎で他に産業/就職先がなく、事業が閉鎖すると地域住民の生活が危ういという状況になることもなきにしもあらずです。

この場合、法的に責任を負う形となっていないにせよ、その土地の産業を担っていたことの道義的責任が問われたりもするんですね。

👦「総合商社に入って、海外でインフラ整えて国作りに貢献したい!!」

そんな熱い想いを持って入社する人もたくさんいますが、物事に始まりがあれば終わりもあるわけで、それを自らが主導して全ての後処理をする、という仕事もあるんです。これは非常にタフな仕事なんですね。

2. どういう人が向いている?

色々と書いてきた内容からお察しいただけると思いますが、やはり、

  • 明るくタフな人
  • 誠実な人
  • 口が堅い人

などが備わっている人が向いていると思われます(撤退案件に限らず、どの案件でもそんな気はしますが、、特に!って感じですね)。

実際、課題案件を対応する課長さんや担当者を見ていると、漏れなくそんな感じに見えます👀

課題案件って、、エグいんですよね・・。会社のお荷物的になる様な規模がデカい案件って、今、役員などの偉い人になってる人が、過去の担当者/担当部長時代に仕立てた案件だったりするんですよ🖐

その場合、どんな感じになるかと言うと、

役員👴「穏便に対処してくれ。密に報告を上げてくれ」

って感じで、現在の担当部署の部長にプレッシャーをかけるんです。彼らのクソみたいなメンツを保たないといけないんで。

そうすると、その部長さんだって、上手いこと処理してくれて、かつ、さっきまで説明した対社外のキツい仕事に耐えられる様なタフな人が良いわけですね。

ちなみに、、この様に上からのプレッシャーが強い環境だと、末端で手足を動かす担当者はどうなるでしょうか?

結論、責任のなすりつけ合いになっちゃうんですよ。もちろん、全てが全てじゃないですけど。

以下は、知り合いの同僚から聴いた事実の話です。

  • サポート要員としてAさん(👱‍♂️)はコーポレート部門からとある案件処理チームに加入
  • 案件が傾いた背景や、事業詳細の説明を受ける機会もなく、day 1から馬車馬の様に働く日々となる
  • 少しのミスや対応の遅れを指摘され、あたかもそれが原因で、損失が拡大したり、処理が遅れたりと非難される状況に
  • 結果、精神を病んで数週間療養を余儀なくされる

悲惨ですよね・・。まさに会社の「闇」の部分です☠️

ただ、こういうデカい負債案件の処理は、情報が漏れ然るべきタイミングを前にして外部に漏れ株主から糾弾されることを避けるため、超極秘に進められるので、Aさんの件もあまり公にならない感じになったりします。

こういう側面もあるので、案件処理チームをまとめる課長や部長は、誠実で信頼される人がやらなければならないんです。社内での大きなプレッシャーの中、担当者は社外交渉先から、

社外事業パートナー👨‍🦰「要するに御社は裏切るんですか?」

とか、普通の人間だったら心えぐられる様な言葉も投げかけられることがあるわけですから・・・。

3. 会社からどういう評価を受ける傾向にある?

さて、そういう課題案件を処理する社員はどういう評価を受ける傾向にあるのでしょうか?ちゃんと報われるのでしょうか?

結論、過去に比べて昨今はこういうお仕事への評価が上がってきている様に感じます。

やはり、幹部も前述のシビアな仕事内容は当然理解しているわけです。なので、そもそも

👴「あいつならしっかりやってくれる」

という信頼の厚い人が任されるわけですね。

そこで、しっかり損失も最小限にとどめられ、かつ抜けた後も損失補填を求められるリスクを負わない様に撤退できた暁には、昇進する傾向がある様に見えます。

以前は、やはり新規案件を立ち上げた人(=案件を発掘し、社内稟議を突破した人)が最大限評価される傾向にあったんですよ。これは本当に明らか🖐

でも、やっぱ社内許可を取った時の様な、「儲かりまっせ!」と並べた数字通りに進むプロジェクトなんてそうそうなくて、立て直したり、キレイに手仕舞い出来る人間が偉いのでは?って風潮になってきてます💪

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いかがでしたでしょうか❓ 今回はちょっと「闇」の部分に刺さり込みましたね👁リアルにある話です。

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最後に。

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