【総合商社】中堅商社マンの離職理由
どうも、ドチです🐱
また最近、割と仲良しだった入社年次の近い同僚が会社を辞めました。
本人的にはポジティブなキャリアチェンジなので心底応援してるんですが。
いや〜入社3年目までの離職率が高いのが割と一般的と聞きますが、30代に入ってからも数十人単位で辞めてるんじゃないか?って印象です。
若手の離職については過去に記事にしましたが、今回は「中堅商社マンの離職理由」と題して、彼にインタビューしてみた内容を簡単に紹介します☝️
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(3-4分程度))
目次:
- 退職理由(建前)
- 退職理由(本音)
- 会社に残る中堅商社マンは何を考えてる❓
1. 退職理由(建前)
彼に聴いた退職の理由、この記事では、わざわざそれらを「建前」と「本音」で分けてます。
これってなぜでしょう?
まあお察しの通りなのですが、理由がネガティブであればあるほど、転職時の面接で「本音」を言って良いことが起こる確率ってまあ低いわけですよ🖐
それに、社内で上司に告げる時もですね。
👦👧(どうせ去る会社なんだから文句でも何でも言えばいいんじゃないの!?)
まあそうなんですけど、なんかね、こう、あとぐされある形で前職とサヨナラするって特にメリットがあるわけでもないんでね。
さて、ということで、彼がどんな理由を告げたのか。
以下のような感じでした。
- (今の会社ではできない、)やりたいことが見つかった
- 会社が求める人物像である「ジェネラリスト」ではなく、自身の強みを活かした「スペシャリスト」になりたい
- 転職適齢期ギリギリの年齢であり、今の会社以外で挑戦する機会を得たかった
この3点、ちょっとカンタンに補足しましょうか。
1点目ですが、業界外の方からすれば、
👱♂️「総合商社ってなんでもビジネスにできるんじゃないの?」
って思うかもですが、ぶっちゃけそんな簡単な話ではないですね。
まず、所属する部門/本部から異動する機会ってのがあまりないですからね〜。
「エネルギーやりたい!」
「食料やりたい!」
そんな希望があっても、新卒で配属された部門/本部から基本的には出られませんので、やっぱ配属ガチャってのはあるわけですよ。
それに、「やりたいこと」ってのがなんなのかによりますけど、
だいたいの人にとっては、
①しっかり会社を説得して(=稟議を書いて)、予算をもらう ②数人でチームを組成しても結局会社の戦略/方針に沿わなければやめさせられる
そんなことに多大な時間と労力をさきたくないんですね。
2点目に関して。
これも、まあ「スペシャリストの定義ってなに?」って話はあるんですけど、それはおいといて🖐
基本的には、まだどの商社においてもジェネラリストが求められているのが現状ですね。
物流や投資に加え、バックオフィス業務や海外勤務経験等ある程度幅広い経験が昇格要件として必要になるケースが多いからです。
なので、デキる人であればある程、多様な部署・業務をローテーションするのが一般的です。
まあ3点目はいいでしょう。
ということで、「建前」ではあるのですが、これらの理由であればある程説得力があるって感じです☝️
繰り返しですが、別に辞めるのに説得なんて不要ではあるんですけどね!
2. 退職理由(本音)
さてさて、では次は皆さんがより興味を持つ「本音」の話ですね。
実際、どうなのよ?と🖐
率直に彼から聞いた話をまとめるとこんな感じでした👇
- 業務内容(投資先企業の管理業務)がヤバいくらい退屈
- 人間関係に不満あり(モデルケース不在、窓際族多数)
- 短期間での異動ガチャ→自身のキャリアをコントロールしづらいのが不満
- 転職先の待遇が良かった
これもそれぞれ私なりに解説しましょうか。
1点目ですが、これがもっとも一般的な商社の若手社員の離職理由ですね〜。
商社の投資って、そのほとんどが少数株主の案件なんですよね(もちろん、過半数以上取って大きな支配力・影響力をもっているプロジェクトも多数ありますけど)。
そういう少数株主の案件の事業管理の担当をするとどうなるか?
かいつまんで言うと、現場から上がってくる業績やKPI(←気になったらググってね🙇♂️💦)などの数字の取りまとめと、それらの幹部への報告がほとんどなんです。
いくら儲かってるプロジェクトの担当だからと言って、隣の課の物流担当の同期が、
👱♂️「この間のニューヨークでの国際会議で決めた年間契約で、欧州の顧客中心に売るんだけど、利益は3億円くらいかな〜」
とか言ってたら、むなしくなるわけですよ🖐
たとえ2ケタ違う数字を扱ってたとしてもね。
この点、詳細は以下の過去記事を見てみてね👁
あと、2点目のモデルケース不在・窓際族に囲まれてるってのは、これは・・不運ですね🤷♀️
まあ、注力分野ではない産業や商品ってどうしてもあって、そこにピカピカの人材は張れないっすもんね。
3点目と4点目は、彼特有の悩みかもですね。
彼は4-5ヶ国語あやつる語学スペックの高い人で、とある国の駐在員を目指してずっと頑張ってきんですね☝️
ただ、このまま会社に残り続けても活路を見いだせない一方で、転職先はちょうどその国に新規参入しようと考えていたらしいんです。
上手くハマったわけですね✨
3. 会社に残る中堅商社マンは何を考えてる❓
ここまで書いてきましたが、商社に残ってる(いすわり続けてる!?)私をはじめとする他の社員はどう考えているのでしょう?
🐱「本音の部分、まったくもって共感できない!」
やはりそんなことはないんですね🙅♂️
むしろ、半分くらい共感、みたいな。私以外でもきっとそうでしょう。
ただ、率直に思うのは、大多数の社員は、以下のようなことをいろいろ考えた結果、総じて今の勤務先が良いなぁ〜って感じなんだと思います。
- 特に「これっ!」っていうやりたいことはなく、起業して一旗上げたいってわけでもない。けど、ジョブローテあるしいろいろやれるから、会社がサイコロ振って決めてくれて全然不満ないや〜
- 世界中いろいろな国へ行って/住んで仕事できるのまあ楽しいかな〜
- ケタ外れなお金持ちにはなれないけど、サラリーマンの平均給与考えたら並外れて高いし良い生活送れるかな〜
私自身、就活生の頃は、「商社に入りたい!」って人は、たいがいがミーハー&モラトリアムってイメージを持ってたのですが、、
入社してからもあんまり人は変わらないんでしょうね〜😏💦
多分、何者にもなれないジェネラリストな商社マンって、一生モラトリアムなんだろうなぁ〜と思いますね‼️
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いかがでしたでしょうか❓
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可能な限り返信します〜。