【総合商社】休日中に仕事しなきゃいけない事情3選
どうも、ドチです🐱
土日ってやっぱいいですよね〜。
私、マンガが好きなんですが、実は最近ですね、
なんと!
超売れっ子漫画家の吉谷光平先生とお話する機会をいただきましてね✨
「今どきの若いモンは」
そうそう、ドラマ化もされてる例のやつです🎥
勝手ながら、漫画の方は宣伝もしちゃいます⬇️
すごいなぁ。ドラマの主演、反町隆史っすよ!?
GTOの鬼塚ティーチャー見て育った自分としては、、自分の描いたストーリーでかつて憧れたTVの有名人を動かせるなんて夢の話・・。
有名編集者👱♂️「ドチブログ拝見してます。商社マンの人生、おもしろおかしくでもリアルに描いていただけませんか?」
10-20年後、そんな日を迎えられること楽しみにほそぼそと続けていきましょうかね✏️ははは〜
さて、今回はですね、「休日中に仕事しなきゃいけない事情3選」と題して記事を書いてみました。
10年くらい前までは、フツーに「土日にやんなきゃおわんね〜」的な仕事を入れられて、やってました。
まあ、さすがに当時も「打ち合わせが予定に入る」なんてことはなかったんですが、、。
ただ、最近でもいくつかのケースで、休日対応を強いられることはあります。
それらがどんなケースか、3つの事情を例にお話します〜。
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め(4-5分程度))
目次:
- 物流商売トラブル⛴💦
- 中東商売🇸🇦
- 役員絡み👨🦳
- 土日対応に対する会社のスタンス🏢
1. 物流商売トラブル⛴💦
これが世の中の商社マンの土日対応で1番多い例でしょう。
まずは具体的にどんな話が一例としてあるのか説明しましょうか。
例えば、簡単に言えばこんなケースです👇
- とある担当商品の欧州での積み作業が、日本時間の土曜の早朝に終わる予定だった
- ところが、出港する予定だった時間に船が出ていない。朝起きて携帯を見て愕然とする。
- チャーターする船の船会社にすぐさま電話。確認したところ、3万トンを積む契約だったのに、2万9千トンしか積まれてないことが判明
- 船の船長から「1千トン不足してるけど出港していいか?指示を待つ。それまでは港で待機する」と連絡を受ける
まあ、よくある感じの物流商売のトラブルです。
さて、こんな状況ですが、
👦(そんなのシカトして、月曜に船長に連絡すればいいんじゃないの?)
と思う読者さんもいらっしゃると思います。
ところが、この「船を停泊させてそのままにしておく」ってこと自体がコストがかかることなんです。
船をチャーターする契約っていうのは、チャーターする側の商社が、船を貸す側の船会社に対して、一定の停泊期間内に貨物の積み揚げを行なうことを約束してるんです。
その期間内(例えば48時間とか)に荷役を終えられなければ、超過した時間に比例した罰金を支払わなければいけない、というルールが一般的なんですね。
まあ、タクシーで考えてみたらわかりやすいんですよ。
予約した時間にちゃんと来たタクシーを、一定時間(例えば5分とか)待たせたら、そこからは運転手さんもメーターを走らせるじゃないですか?
これと一緒なんです。
この船のルールに関しては、以下の記事の前半部分に詳細が書いてあります。よかったらご参照くださいね☝️
さて、話を戻します。
これ、もしタクシーだったら、最悪は罰金払って、準備整えたらまた道端で拾えばよいじゃないですか?
それに、待たせてもせいぜい1,000-2,000円程度の出費ですよね?
ところが、船で同じことをやっちゃうと、「また道端で拾う」ことができないばかりか、1時間待たせるごとに10-20万円、1日経てば数百万円の損になるワケです。
👱♂️「いや、その1千トンの不足分は誰のせいですか?港で積む時の不手際ならサプライヤー(=商社から見た売主)のせいでしょ?その船を待たせた罰金も、サプライヤーに転嫁しちゃえばいいのでは?」
社会人の読者さんで、勘の良い方ならそう思うでしょう。スルドイ👁✨
ただ、どのみち早急な事実関係(=誰のせいで不足?)の確認は必要ですし、その直接損害(=ここで言う、不足に対する損失)の補填をサプライヤーからされたとしても、間接損害(=船を待たせた時の罰金)までそのサプライヤーに払ってもらう、なんて契約をしてないことだって多々あります。
それに、、契約でそう握ってても、サプライヤーさんはこうやって言うんです。
👴「商社ならそこんとこ上手くやってもらわないと。今回は払いますけど、もう今度からは他商社さんにやってもらおうと思いますわ🖐」
・・・ということで、結局は、こんなケースは土日にもかかわらず即対応が必要って話になったりするんです。最悪の目覚めです。
2. 中東商売🇸🇦
次はまたちょっと毛色の違う話をしましょう。
まあ先ほどのトラブルの話はなんとなく理解してもらえるかと思うんです。
ただ、2発目の話でいきなり「中東商売」って💦
実はですね、中東諸国って、土日が週末じゃないんですね🖐
イスラム教の国って、金土を休日にしてるトコもあるのですが、中東諸国のほとんどはまさに金土を休日としてます。
つまり、中東諸国と仕事をすると何が起こるか?
お互いの「平日(=仕事する日)」となるのが月-木しかないのです。
まずそれが前提としてあります。
そして、、ここからは私の経験に基づく話なので、じゃっかんカタヨリのある話が出てくるかもです。
彼らと商売するとわかってくるんですが、彼らは
- 傲慢
- けっこう傲慢
- レス遅い
という特徴があります。
くりかえしますが、実体験にもとづく私の主観です🖐💦
以下の過去記事でも述べてますが、選民思想を抱いており、わがままなんですよ。
・・ということで、話がしたい、というと、平気で、
🇸🇦👳♂️🇸🇦「じゃあ、週初めの日曜の朝一で話したい。こっち来てね✈️」
とか平気で言われます。
日曜朝一。。。
容易に想像できると思いますが、日本-中東ってだいたい10-12時間くらいかかるんです✈️
で、もちろん、出張準備とか、羽田/成田までの移動とかイミグレとかあるワケじゃないですか?
つまり、準備・移動時間を考えたら、日曜だけでなく、完全に土日が潰れてしまうんです🤷♀️💦
極めつけは、朝一の面談に30分-1時間は余裕で遅れてくるっていう。
本当にアイツらはわがままです💢👊
3. 役員絡み👨🦳
さあ3つめです。すでにここまで書いててイライラがつのってきてるんですが、最後まで頑張ります。
商社の仕事というのは、基本、取引先のスケジュールありきで動くものなんですね。
🏢(XX年XX月までにトルコで生産開始するんだ!だから、逆算すると、YY年YY月までにXX商事さん、契約書調印してJVに資金突っ込んでおいてね!💰)
簡単に言うと、事業投資するパートナー企業からは常にこうやってプレッシャーを受け続けている状態なんです。ピリピリ⚡️
ただ、気にしなければいけないのは、何も社外のスケジュールだけではないんですね。
特に、何百億というカネを使うようなビジネスは、稟議書(りんぎしょ)を書いて、社内のあらゆるコーポレート部署・役員、時として、社長や取締役会の許可が必要になってきます🕺
稟議プロセスとは?👇
さて、そうすると何が起きるでしょうか?
総合商社って、大なり小なりで、年間数百件の案件を作ってるんですね。
役員は、そういう案件の査定に限らず、日々、世界中を飛び回って講演やセレモニーに出席したりしてるんです。それこそ土日関係なく。
そういう人に案件を査定してもらう以上、担当部署からは以下のようなバグったスケジュールを立てざるを得ないんです。
部長👴「役員のAさん、来週、予定ビッシリだけど、月曜朝一の役員会議の後の08:30-08:45空いてるぞ。秘書経由でのアポ取りと、さっきの打ち合わせで財務部長から指摘された資料の修正、対応しておけよ」
課長👨🦰「わかりました部長。・・・聞こえてた?」
担当👱♀️👱♂️「・・はい!(今、金曜18:00ですけど👼)」
これで、稟議を無事完了させても、今度はパートナーとの契約に移り、その後の案件立ち上げに向けて働き続けるワケです🏃♂️💨🔥
いつ休めっちゅー話やねんと🤷♂️
4. 土日対応に対する会社のスタンス🏢
さて、これまで土日に対応せざるを得ないケースを紹介してきましたが、、それに対する会社のスタンスってどんな感じなんでしょ?
言わずもがなですが、昔と違って、会社は、基本的には社員の土日対応を是としたくありませんので、できるだけそれを防ぎたい、とは思ってます。
ただ、もちろん、
🏢「会社に損が生じても仕方ないから手を止めてでも休め!」
なんて会社は絶対に言いません🙅♀️
その代わり、
🏢「休日勤務した場合、1分でも必ず残業つけて下さい」
とだけ言うのみです。
もちろん、管理職になれば深夜対応(22:00-05:00)以外は残業代もつかないワケですが。
つまり、損失を被る可能性があるにもかかわらず、知らん顔して土日をしっかり休むと、自身のキャリアに響くだけ、っていう。
もちろん、一義的には、そういう体制を敷くその部署・課の問題であり、それを一社員にぶつけるのはオカシイんですが。
ま、評価者(=部長・課長)も人間ですし、自身もそういう対応を昔からしてきた人なので、評価に響かないわけないですね☝️
つまりは業務ガチャのハズレくじを引いた、と結論付けてよいでしょう🤷♂️💦
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いかがでしたでしょうか❓
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