【総合商社】商社パーソンに必要な数学の知識②
どうも、ドチです🐱
日中はまだ日差しキツい時間帯があるにせよ、朝夜はだいぶ涼しくなってきましたね🎐
また明日から1週間頑張っていきましょう💪
さて、今回の記事は前回記事の続編です。
総合商社の業務で使う数学、、ってか算数は、ほぼ四則演算で事足りるって話でした。
プラスして、なんとな〜く知ってたら得する場面もある数学の分野の話もしましたね🖐
さて、今日はですね、前回記事で書いた内容にくらべて、よりリアルで大事な数学上の知識・考え方です。
物流業務や投資業務など、けっこうどんな仕事にも通づるものであり、
これが身に付いてる人がデキる人だったりします。
引き続き本記事は、学生さんのみならず、若手の同業者の方々にも多少参考になるかと🖐
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:普通(2-3分程度))
目次
- 場合分け🎲
- 数字に強い人とは❓🕺
1. 場合分け🎲
見出しでいきなり結論ですが、もうコレですね。コレっきゃない👍
さて、みなさんは「場合分け」って分野覚えていらっしゃいますか?
高校を卒業されたなら、文系・理系問わず万人が学んだ内容なハズ‼️
まずはどんな話だったか、という振り返りから🖐
Web上のとあるサイトを見ると、こんな感じで書いてあります👇
「場合分けとは,一気にまとめて扱うのが難しい問題を(変数の値などに応じて)いくつかの場合に分割して考えることをいう。」
カタイですね。
具体的に知るために、どんな問題が出るのか見て見ましょう👁
問1. 「ax = 1 」となるようなxを求めよ。
問2. I x Iを求めよ。(I I←コレは絶対値ね)
・・・ですよね、数学嫌いな人はジンマシン出てますよね。
大丈夫、この話、すぐ終わります。
解説1. a=0の時は解がなく、a≠0の時はx=1/aになります。
解説2. IxI >= 0の時はIxI=xで、IxI<0の時はx=-xになります。
何が言いたいかわかります?
与えられた問題/課題に1つの解はなく、ある変数がどうなったらどういう対処をしなければいけないか、という場合分けを自ら設定する必要がある
ということなんですね。
もっとシンプルに言えば、「こういう時はコレを、ああいう時はアレをすれば良い!」という解を持てるかどうか、っていう🖐
👧「フムフム・・。で、これが総合商社の仕事にどう関係してくるのだ?」
ですよね。
実は、我々の仕事はほぼ全てこういう場合分けをしなければならないんですよ。
いつものとおり、例をあげましょう。こういう時は物流業務をたとえに出した方がわかりやすいです。
- 担当する商品Aの物流の商売において、9/11(月)に取引先B社🇯🇵からオファー(=「10月に1万トンを100ドル/トンで売る」という申し出)を受け取った📃
- この1万トンの販売先の選択肢は顧客C社(🇨🇳👲🇨🇳)、D社(🇮🇳👳♂️🇮🇳)およびE社(🇸🇬👨🦳🇸🇬)の3社。それぞれの主張はこんな感じ👇
- C社👲「130ドルで買うけど、最大で5千トンまでしか買えないよ」
- D社👳♂️「120ドルで買う、だけど最大8千トンまでしか買えないから」
- E社👨🦳「1万トンすべて買えるが、価格は商品Aの取引所が毎週火曜日に発表する価格での買取を希望します(前週の発表価格は125ドル)」
さあ、利益を最大化するために、こういう時あなたならどうしますか?
👦 (え、1万トン全部買うならE社に売るしかないじゃん)
👧 (でも、C社に5千トン、D社に5千トンというのは?E社に全量売っちゃたら、今週の発表価格が125ドルより低かったら利益最大化できないよね?)
👓 (よく考えようよ。日本から輸出して、C社🇨🇳とD社🇮🇳に持ってくと、運賃(=コスト)が高いのでは?それにくらべて、E社🇸🇬に運ぶと、迂回しないで最短距離でいけるから運賃が安いとかあるんじゃない?)
最後の👓くんの言う通り、この例では運賃をちゃんと書いてないので、実は正しい解がわかりません🤷♀️
ただ、この例をつうじて言えるのは、物流ひとつとっても、いろいろな場合分けの必要性が出てくるんですね☝️
いくつものケースに場合分けした結果、たとえば、
- C社とD社に5千トンずつ販売する時の船の運賃の見積もりを急いで取ってみよう🏃💦
- E社への販売価格(毎週火発表の価格)がわかるように、B社からのオファーの有効期限をなんとか水曜日まで延ばせるようにB社と交渉してみよう🏃♀️💦
とか、利益最大化に向けたアクションが見えてくるんですね。
こんな感じのことを実際にやるわけですよ。コレ、本当にリアルな職場での会話です。
👦「なんだ、そんなカンタンな仕事なのか‼️じゃあ商社の仕事なんて『場合分け』を学んだ高校1年生でもヨユーだね😄」
うぅ、、そうなのかもしれません😳ドキッ
でも、前回記事でも言いましたが、実際、コーガクレキの人たちが集まりいろいろ悩みながらやってる仕事なんですよね。
なぜか?
これまで説明してきた内容にくわえて、
①いつまでに何をしなければいけないか ②それを誰がするのか
という、2つの次元/変数がさらに物事をややこしくさせるんですね。
たとえば、さっきの例で言えば、
- 中国/インド向けの船の運賃の見積もりは1日で出るけど、シンガポール向けは最低2日かかる、という条件だった場合はどうする?
- インド/シンガポールのお客さんはさらに高く売れる交渉ができるかもだけど、中国のお客さんは英語NGだから、海外支店のスタッフ経由で交渉する必要あり、タイムリーにやり取りできない・・・
とかとか。
こういう変数がたくさ〜ん出ててくると、やはりうまく場合分けとスケジューリングができる社員とできない社員で稼ぐ利益がちがってくるんです🖐💦💰
話戻りますが、、
この「場合分け」という概念は我々の仕事そのものと言ってもよいでしょう。
2. 数字に強い人とは❓🕺
前回記事から、総合商社での仕事に必要な数学(一部、さんすう・・💦)を説明してきました。
ここから、前後編で書いてきた内容のまとめに入ります。
いろいろ話をしましたが、数字に強い人ってなんでしょう?
なんとな〜くここまで書いた内容でおわかりいただけると思うのですが、
言葉にすると、
- keyとなる数字を正確に記憶していること
- いろいろな変数が動いた時に利益に与える影響を瞬時に計算できること
こういう能力を兼ね備えている社員のことをいうのだと思いますね🤔
決して微積分ができたり数列を解く能力がある人、という話でなく、
四則演算レベルで上に書いたことが整理されすばやく解に導くことができる人のことを言います。
keyとなる数字というのは、何も「130ドル/トン」とか価格条件のみならず、
「オファー期限が日本時間16:00までだから14:00までに運賃の見積もりをとって、並行して14:00からE社とビデオ会議のアポを午前中の今からもらっておく」とか、
そういうスケジュールもふくめて、利益を実現する上でのすべての数字をきっちり管理できる人ですね✨🕺💃✨
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いかがでしたでしょうか❓
ちょっと抽象的?ちょっと複雑なお話でした?
かなり実際の業務内容からはしょった例になってしまったのですが、
(記事中にも書きましたが、)物流業務にたずさわる社員の一場面をけっこうリアルに描けたかな〜って思います🖐
基本的には投資業務も考え方は同じで、
どういう場合にどういう選択肢があって、その中の最適解を制限時間内に議論し結論を出す
これはどんな仕事でも避けて通れない感じですかね😄
引き続き現役社員目線での業界のリアルを伝えていければと思ってます🐱