【総合商社】三菱と三井の差①
どうも、ドチです🐱
また間を空けてしまった・・・。
2月初旬に各商社の第3四半期の決算発表がありましたよね〜📊
・・・忙殺されててまったく関連記事書けず・・🤷💦ナサケナイ
ゴメンナサイ🙏
もちろん、今年もGW前後に予定される24年3月期の本決算の内容の解説は、
できるだけタイムリーに記事にできるように頑張る所存でおります💪💦
一方で、今回のインパクト強めの題名の記事なのですが、
さっき言った第3四半期の各社の業績をながめていて思ったことを記事にしようかなと。
🏢🏢 5大商社🏢🏢🏢
ワタシの就活時~入社時も、総合商社は(業績的に)上位5社が取り上げられこんな言葉がすでに定着しつつありました。
さらには財閥系商社や、三菱商事・三井物産だけを切り取った2大商社なんて言葉もあったわけです🖐
そこから過去10年くらいは伊藤忠の快進撃もあり、いつの間にか定着した「3大商社」でしたが、
やはり1兆円超で顕著になった2大商社というくくりが戻ってきた感があります✨🏢🏢✨
・・・ただ、それもいつまで続くのでしょうか・・⁉️
今回の記事は、そんな長々とした分析記事ではないのですが、ちょっとそういう観点で読んでいただければ、と思うわけです🖐
投資家さんや現役の業界社員さんがメインの層かな❓って記事ですが、
学生さんでも十分理解できる内容なので、むしろ必読でお願いします🙏
それでは早速見ていきましょう🚀(記事の長さ:少し長め💦(3分程度))
目次
- 純利益で比較する三菱🆚三井
- キャッシュフローで比較する三菱🆚三井
1. 純利益で比較する三菱🆚三井
早速、他の3商社の分もあわせて過去から5年分をさかのぼって見てみましょう🔍
なるほどね〜。
肉薄しようがなんだろうが、三井が三菱に勝てたのはたった一度だけ☝️(今期のは「予想」ですが)
そのたった一度の時も、1位は伊藤忠だったので、三井のNo.1は長らくお預け🏢💦
ここで、ちょっと復習もかねて、なのですが、24年3月期の上半期(つまり23年4月~9月)の、
両社の資源・非資源の利益の占める割合を振り返ると・・
三菱 : 資源46%、非資源54% 三井 : 資源35%、非資源65%(‼️)
あれだけ資源商社とやゆされた三井物産ですが、非資源の利益が占める割合が急激に上がってます⬆️⬆️
ちなみに、前期分と、今期の第3四半期末時点(最新版)の純利益を各社ならべてみると・・⬇️
7,000億円前後に達する2大商社が、やはり業界を引き続き牽引しているように見え、、
そして‼️
三井がリードしてます🔥🏃🔥
これは、、ついに悲願の業界No.1を、非資源を強化しつつある三井物産が取っちゃうんでしょうか⁉️
・・・とは言え、三菱もそんな大差があるわけでもなく、
まあせいぜい一馬身差で第3コーナーを周った感じくらいではありますね🏇🏇💦
2. キャッシュフローで比較する三菱🆚三井
さて、同じ数字でも、次はキャッシュフローの観点です。
(この章は、会計を勉強したことのない学生さんにとってはムズいかも・・。できるだけわかりやすい表現に努めます💪)
日々の事業の運営や、新たな投資に必要なキャッシュ💰
いろんな調達の方法がありますが、まず、いわゆる「本業」が生む「営業収益キャッシュフロー(以下、営業収益CF※)」を見てみます👁
※これは三菱の用語っぽいですが、定義は三井の基礎営業CFと同じです。詳しくはCFについて細かく書いた過去記事を👇
では気を取り直して、
最新の数字(=24年3月期第3四半期)を使って見てみると・・・🧮
三菱 : 9,049億円 三井 : 7,691億円
って感じ。
じゃっかん(1,548億円はもはや「若干」ではないか⁉️)ですが、三菱がリード💪♦️
次に注目したいのは、(三菱が決算説明会資料でいうところの)「売却による投資回収」です☝️三井では「資産リサイクル」なんて言われます。
三菱 : 6,641億円 三井 : 4,420億円
こちらも三菱商事がリード🏃💨
さてさて、ここまで会社としての大きな視点でキャッシュ・インを見てきました💰
・・・このキャッシュってなにに使われるんでしょうか(=キャッシュ・アウト💸の割り振りはなんでしょ)❓
👧「次の儲けの種に投資するんじゃないの❓」
👦「株主への配当も必要なんじゃないかな❓」
素晴らしい✨どちらも正解です。
業界全体として株価は堅調(バフェット株ですよね👴)📈✨
投資家からのマネーもたくさん流れ込み、株主へ還元(←って表現がなされます)する額も相当なもの。
ちなみに、「株主還元」と言えば一般的には①配当、②自社株買い、などがあります。→②はググってね💻
以下は、両社の23年4-12月のキャッシュ・イン/アウトのバランスです(数字はすべて両社HPから)
・・この表の見方はわかりますかね❓
注目していただきたいのは1番右の「調整後フリーキャッシュフロー(調整後FCF)」なんですが、
カンタンに言えば、
💰「本業のもうけ + 事業売却によるもうけ - 投資」
って話であり、ようするに、あとどのくらい投資余力があるかってことなんです🖐
結局、ここまでで何が言いたいかというと、新たな事業投資に使えるキャッシュが、こう見ると三菱と三井で大きな差がありませんか⁉️⚡️って話!!
4,000億円ですよ💰💦
もちろん、ここから株主還元分を単純に差し引いたものが、すべて新規の投資に使えるわけではありませんよね🙅
既存の事業の維持にもお金がかかるわけですし。
それに、このキャッシュ・インには銀行などの金融機関からの借入👛などは考慮してないですよね。
なので、非っ常ょ〜に簡易的なモデルでしかありません。
ただ、事業で稼ぐ力・事業を売り抜く力が強い2大商社の三菱・三井の間でも、
これだけの結構な差があるんですね。
(ここまで長くなってますが・・あとちょっとだけっ🙏💦)
さてさて、
ここまでさんざんキャッシュの話をしてきましたが、
結局なにが言いたいの❓
と🖐
総合商社のビジネスって、、全部の投資先が死ぬほど儲かるってわけではないのですよ、当たり前ですが🙅♀️
なんだったら、投資決定した時の想定より上手く稼げない事業の方が多いです。
極端な話、
🏢「10個投資して1-2個大当たり、3-4個ぼちぼち、あとは大損こかなければ・・いいや❗️🤑」
こんな感じです(もちろん、中で事業をおこす/回す社員はこんなこと考えてないですが💦)。
でもホント、中身はこんなもん。
つまり、目利き力なんてないない👋
サラサラない👋
ということは、、
原資(元手のお金)が多ければ多いほど、大当たりの可能性が高くなるのはカンタンに想像できますよね❓
そうすると、、リクツ上、
「今、1番だけど、投資余力も最強の三菱が、今後も業界でぶっちぎる可能性が高いのでは⁉️」
そうなるわけでして、やっぱり三菱商事は強いんです✨♦️♦️♦️✨
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いかがでしたでしょうか❓
もちろん、どのビジネスがいつどこで大当たりするかなんて100%予想することなんてできません🙅♀️
ただ、今、世に出てきて注目される数字(=純利益)以上に、
この記事でお伝えした話(=現状)は、
将来の両社の差が今後広がっていく可能性を示唆しているように思えます🤔
言わずもがな、両社とその他の商社の差もしかりであり、
三菱商事1強時代⁉️が到来するのかも(すでにずっとそう主張してる人もいますがね💦)
・・ということで、今後も業界のリアルを、現役社員の目線でいろんな角度からお伝えしていきます🎤
ですので、よろしければ引き続きご愛読よろしくです🙏