鉄鋼製品ビジネス②業務編

仕事内容

どうも、ドチです🐱

シリーズで解説する、総合商社の手がける代表的なビジネス紹介記事です。

今回は、第九回「鉄鋼製品ビジネス」の②業務編について説明していきます✨

ご参考(①概論編)⬇️

前回記事で、商社の鉄鋼製品ビジネスの取組みを解説させて頂いた訳ですが、今回は実際に業務に携わる若手商社ウーマンのリアルな一日をご紹介します。

それでは見ていきましょう🚀

鉄鋼製品ビジネスに携わる4年目商社ウーマンの出張先での一日✈️

Aさん(👱‍♀️)は、B物産(以下、B社)の鉄鋼製品本部鋼材加工事業部に勤務する4年目の総合職社員。所属する中国事業課では、主に出資先のC社(中国🇨🇳は内陸都市の重慶にある自動車メーカー向けに部品を加工する企業)の事業管理を担当している。

当社がC社への出資参画し始めたのは2011年。当時の狙いは、
①中国国内での旺盛な自動車需要増に伴う鋼材加工需要の取込み
②重慶→欧州ドイツへと繋がる貨物鉄道の開通に伴う、将来的に中国以西へ拡張する市場へのアクセス
の2点だ、、、と先輩から聞いている👂

当初想定の通り、これまではそこそこに利益を上げられており、本部的にも成功している1つのプロジェクトとして認識されてはいるが、実際に担当する私たちの苦労があってのものだということは、本部の幹部にしっかりアピールしなくては🔥

働き方改革の波もあり、同期が18時、遅くとも19時にはオフィスを出る中、こちらは毎晩毎晩21時過ぎまで残業💢忙しい原因のほとんどは、最大出資者のパートナーたる現地企業D社から出向するC社の董事長(←「社長」みたいなポジション)の経営方針に振り回されることにある。今回は、株主間で協議して決定した、日系企業E社から独占的に購入するある鋼材の調達を、一部、勝手に地元企業のF社より購入していたことが判明した。当社はE社からの調達でコミッションが入る為、協議内容を守ってもらわないと困る立場にあった。

そこで現地へ飛び、株主間で定めた規程を今一度確認し、引き続きE社からのみ調達する様に説得することを目的としているが、、、果たして。。(白酒(*1)は出来るだけ避けたい・・・)。

(*1)中:バイジウ、日:しろざけ。中国発祥のお酒で、コーリャン、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモなど穀物を原料とする蒸留酒のこと。アルコール度数40度前後が主流。
中国 重慶市

以下は、色んな意味で戦に挑むべく重慶に舞い降りたAさんの出張中の1日です。

09月XX日(月)
08:00-09:00
8時起床@重慶の日系ホテル🏨・・ってか、「基本、可能なら日曜を移動に充てる」っていう部の方針は働き方改革を完全に無視してるとしか思えない。。唯一の楽しみは成田空港のラウンジ✨J○LのビーフカレーよりA○Aのチキンカレー派だから、重慶への唯一の直行便がA○Aというのが救い🍛
朝食を済ませ、重慶支店の鉄鋼製品課のスタッフ、チンさん(👨‍💼)がホテルに迎えに来てくれるのを待つ。

09:00-12:00
チンさん、余裕の30分遅れでホテル着🚗👨‍💼💦まあ仕方なし。重慶は中国で一番渋滞がヒドい都市と言われているらしい。工場はホテルから車で2時間に位置するところ🏭そこでC社の董事長と打ち合わせをすることになっている。
それにしても車窓から見える高層ビル群がすご過ぎてビビる🏙中国の物流の大動脈である長江沿岸に位置するこの都市は、古くから水運を通じ貿易拠点として栄えたらしい。中国内陸部で唯一の直轄都市だ✨

12:30-13:30
1時間遅れで工場着。恐縮ながら、ランチタイム中にお邪魔します💦となったことから、そのまま社員食堂(社食)で一緒にランチをご馳走になることに。元々、四川省の一部であった重慶では、やはり全般的に辛い四川料理がメイン。工場の食堂ではあるが、小麺という名物を食べる🍜
13:30-15:00
董事長が取り込み中であり、せっかくだから、ということで工場見学をさせてもらうことに。これまで、本社で写真でしか見たことのない工場が目の前にある👁工員が1フロアだけでも数百人といて、さすが中国と言わんばかりの迫力だ。将来、自身が経営人材として、この様な海外の技術者をまとめる立場立つことになる想像が全く出来ない 💦

15:00-16:00
董事長(👨‍🦰)が会議室にやってきた。いよいよ本題だ。

👨‍🦰「ミスA!!遠路はるばるよく来ましたね!」
👨‍🦲「・・・」
👱‍♀️「お時間ありがとうございます。」(董事長の隣に座るこの大男(=👨‍🦲)は誰だろう?)

事前にしっかり準備してきた通り、株主間の協定書に基づいて、E社からの購入を継続し、F社からの購入を止める様ロジカルに説得するも、「協定書にはE社と書いてあるが、工場の利益最大化を考えれば価格競争力の高いF社が良い!」とか「工員のクビを切りたいのか!?」とまで言われる始末。👱‍♀️も食い下がるが、議論は平行線。

👨‍🦰「・・分かった、夜の食事で決着を付けよう!」

16:00-19:00
帰りの車中🚗復路もやはり渋滞だ。

👱‍♀️(事前に練ってきた案が通じない。。。契約書に沿った主張をロジカルに説明してるのに、、何で分かってくれないのだろうか。。このままでは何の成果も出せずに帰ることになってしまう・・)

車中で悶々としていたら、いつの間にか🏨に到着。

19:00-21:30
ホテルで着替え、すぐに移動し19時半にレストラン到着🚗席に着く前にトイレに直行し、日本から持ってきた「ウ○ンの力」を2本完飲。準備完了。

👨‍🦰「ミスA、約束する。我々より飲めたらもうF社から買わないぞ!」
👱‍♀️「⁉️よし、約束ですよ!🔥」
👨‍🦲「ムフフフ」
👱‍♀️(え⁉️さっきの⁉️そうか、コイツ飲み要員(*)か〜‼️)
👨‍🦰👨‍🦲👱‍♀️👨‍💼「乾杯〜🍻」

(*)中国の取引先と面談すると、9割方「酒が強く、活躍の場は力仕事と夜の宴席だけで、商談では何の価値も出さない無口な人」が登場します。

-1時間後-

👱‍♀️(そろそろしんどくなってきた・・白酒キツい・・🥂😩あの○ゲ、酒強過ぎでしょ・・チンさん、助けて)
👨‍💼「%&97&%(E>#$〜🤪」(ダメだ、、人間の機能を失ってる・・💦)
👱‍♀️「くっそ〜、、うぉりゃ🍻🍷 🥂👅」
👨‍🦲「^(&T^T%(JPODJOY&*$^$〜( ゚д゚)・・」 
👨‍🦰「おおおぉおぉぉ。ミスA!!太好了〜!!参りました〜🙇‍♂️」
👱‍♀️「よっしゃ〜!!🔥💪(気持ち悪りぃ〜😱)」

宴会は無事終わった。千鳥足どころではない。というかチンさんがいない・・

21:30-23:00
???(記憶が・・・)

23:00
気付いたらホテル到着🏨 どうやって戻ったのかは分からない。帰巣本能が頑張ってくれた様だ。気づけば董事長からテキストメッセージが届いている📱

👨‍🦰「ミスAには敵わない。言うこと聞くのでこれからもよろしく🙇‍♂️」

ふふ😏永遠に女子力が上がりそうにない仕事ではあるが、ロジックだけでなく、お酒やパーソナリティといった「全自分」で勝負して相手の懐に入る(ねじ伏せる?)この仕事も、そんなに悪くないなと、ほんの少しだけ思った。窓から見える重慶の景色がやたら綺麗だった✨⬇️

いかがでしたでしょうか❓まあフィクションとは言え、少し極端なストーリーでしたが、「全自分」を使って商談に勝ちにいくというのは「あるある」ですね。本社から出張する若手が勘違いしがちなのは「自分の主張は正しいハズだ。論破出来る!」と考えてしまうこと。そういう態度で臨むと玉砕します。

現場を統括する立場は、上記の通り、全ての従業員とその家族の生活を懸けて日々戦っている訳で、時として「契約なんかただの紙。クソ食らえ!」という感じで、色々と決断していかなければいけません。そういう相手を説得する為には、「ロジックで論破」よりまずは「共感」を得ることと・必死な姿を見せることかと。信頼を得られれば、少しずつ懐に入れたりしちゃうもんですね🤝

何か質問がある方はお問い合わせフォームor Twitter🐦よりご連絡を❗️

最後に。

実は私、、下戸です。。それでも10数年間商社マンやれてます!🐱(酒飲めないと無理なんて昔の話!!)